失敗する可能性があることは必ず失敗するものだ
『行動』の軸の順序の『態度』である。
この態度の人は、間違ったことや失敗がないか、悪いことが無いかを絶えず見張っている状態である。隠れたリスクや将来的な問題などを目ざとく見つけることから、役立つことも多いが必ずしも良いものではない。ともすれば『あらさがし』に熱中することにもなり、これは本人にとっても周囲の人にとっても良いことではなく、時として深刻な状況にもなり得るのである。
『皮肉主義』は、非常に難しい態度であると言える。
基本姿勢が『どうせいつかはダメになる』と言うものなので、やがてはそのような結果を招いてしまうため、何かをやり遂げるのは非常に困難なものとなる。できるだけ多くの失敗を予見しようとする性質は、より多くの可能性を見ようとする『理想主義者』や『精神主義者』と正反対なもので、当然ながら『理想主義者』や『精神主義者』とは気が合わない傾向がある。
『皮肉主義者』は、反論することが得意で、他の態度の人たちとは別の観点から物事を見ることができる。
この態度は自己防衛的な態度で、最悪の事態を回避することに役立つので、例えば精神的・肉体的に虐待を加える親の元に生まれるなどの厳しいカルマと取り組む人生を選択した時にこの態度が選ばれることは少なくない。ただし、態度は人生の中で何度も変えることができるので、本質的な危険が無くなればポジティブな『現実主義』に変わることが多い。
<陽極>
反論。物事の裏面を見る。一般的信念を疑う・
<陰極>
中傷。悪口を言う。こき下ろす。破棄する。拒絶する。
以上が『皮肉主義者』である。次はこれと補完的関係にある『現実主義』について解説する。