プペル鑑賞 | 畑雅文のブログ

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映画「えんとつ町のプペル」を観に行きました。総じて良かったです。素敵な話でした。
ただディズニーを倒すにはもっとエンタメ要素を増やした方が良いと感じました。


冒頭
すごくいい。映像と音がハイクオリティで、どんな映画なのかものすごくワクワクする雰囲気。

オープニング
唐突にハロウィンダンスが始まります。
正直キョトン。謎の時間が続きますが、それは町でゲリラ的に行われるハロウィンの出し物だったという事が直後に判明します。
ただ後に分かるからといって、はてなマークの時間を設けるのは得策じゃないと思いました。
隠す意味もそんな無い気するし、もうちょっと早めにギャラリーが集まったりする様子も加えて、オープニングらしくポツポツ字幕を入れて良いのではと勝手に批評タイムっす。
僕は映画の始まりでスタッフとか制作会社の名前がポツポツ出てるの好きなんです。
「始まり出したんだなー」という感覚。
クレヨンしんちゃんのラクガキングダムは、オープニングのスタッフ名簿出しが良い効果を生んでました。
仮に、世界に没入して欲しいとか、文字を出すと現実的過ぎて抵抗があったのなら、ローマ字とかにしてムードに合わせれば良いのになと、ネタ見せの作家バリに中身の改善案を出してます。

Aメロ
前半の前半みたいな箇所。
絵柄とか空気感でけっこう次のジブリだとか思ったんですよね。
ただルビッチがプペルを助ける為にゴミ収集車まで向かうシーンが長い。
2人が溶鉱炉に落ちる落ちないのシーンも長い。
どっちも「わー!」「大変だー!」「どうしよー!」をずっとやってるんだけど、変化や追い込みが無いから見てて全く焦らない。
ベタでもいいからハラハラさせて欲しかった。
期せずしてトロッコが発進してしまうところはピタゴラスイッチみたいでとっても面白かったから、そういう小ネタみたいなものやアクションを細かく入れたらもっと飽きないようになるんちゃう?(どこの事務所かも知らん先輩芸人がエラそうにアドバイスしてくる風)
トロッコの猛スピード目線も良かったけど、もうちょい短くて良い。
ここまでの微妙なダルさの蓄積が、スコップというオラフみたいなキャラへの愛着を薄れさせる要因にもなった。
マシンガントークだけではリスキー。
どうも1つの技だけで押す傾向があるけど、合わせ技で保険を入れた方がよろしいのではないかしら。

Bメロ
前半の中盤。場面転換が間延び。
映画だから尺を稼がなきゃいけなくて、わざとゆっくりやってんのかと思っちゃったぐらい。
あとダンの「お化けが怖い」ってのは、笑い所なのか?プペルがお化けって認識あんま植え付けられてなかったし、周りも普通にしてたから共感は薄かった。
などなど、ディズニー倒すの無理じゃね?と思い始めていましたが…

1サビ
中盤。プペルがブレスレットを探してた事が分かる場面はすごく良かった。これは映像とかじゃなくて、単純にストーリー。

後半スタート
船を建て直して空を飛ぶ計画。ここらへんから終盤を意識して胸も高まってくる。
でも父親の回想がけっこうガッツリ挟まってくるし、そのボリュームがひとつひとつ大きいから、また回想?みたいになる。これに関しての解決法は分からん。父親は威勢が良い江戸っ子イメージだから、もっと早口が合ってそう。
志の輔の声だとちょっと老齢な感じも否めない。でもこの人の声だからこそ終盤の語りがめっちゃ感動する。

クライマックス
ほぼ文句なし。来て欲しいところで来る助っ人ら。ようやくスコップを愛らしく思える。
ハシゴのシーンも上手く過去のトラウマと絡めてナイス。
星空を見せる時はもっとジャジャーン!って大げさにやっていいんじゃないっすかね。
何かぬるっとカメラがパンしたからカタルシスに達しなかった。
僕の好みというより、ディズニー倒すにはそういう超ポップど真ん中な演出もありだと思うんすよ先生。



てことー。(ヘライザー風)

プペルの歌は最高ね。
映画館で拍手が起こったという話がピックアップされるけど、僕が観た時はレイトショーで客少なめだったってのもあってそういう現象はなかった。

あと、いわゆるアンチによる「信者」とか「自己啓発」とかいう形容が鬱陶しい。
作品なんて全部多かれ少なかれ、何かしらの啓発の意味が込められてるし、ファンや味方を信者と称して狭く気持ち悪いコミュニティのように表現して侮蔑したいのだろうが、大多数が個々の一般客だっつーの。
逆に、そんな輩もアンチという形容をされたくないと思う。それぞれ異議を唱えてるだけなのに、群がるハエみたいに言われるの嫌だろうな。
つまりお互い様って事か。


さて、とにかくディズニー倒すという点に注目して見るとこういう感じ。
上記の事を意識して作れば倒せるでしょう。
私が保証します。
次回作も楽しみにしてる。