境台場 境港市 | 山城攻略日記

山城攻略日記

北海道から沖縄まで、日本全国の有名所の城を旅し…
現在は地元・鳥取を中心とした城巡りの日々(^-^)/

境台場(境港市花町)

幕末期、黒船の来襲に備え、各藩の主要な港の入口に砲台が置かれた。砲台を設置した場所を「台場」と呼ぶことが多いが、鳥取藩内ぇも八ヶ所(浦富・浜坂・賀露・橋津由良赤碕淀江・境)に「台場」が築かれ、海防の強化に努めた。
ここ境台場は、文久三年(1863)に構築されたもので、当時の海岸線に沿った広さ1.45ヘクタールの地を土塁で囲い、土塁の上に十八斤砲二門・六斤砲一門・五寸径砲五門を据えていた。これは、同じ年に築かれた藩内の台場の中でも最大かつ厳重に装備されたものであった。弓浜地方の村人を総動員して半年ほどで完成させ、また農兵隊が組織されて守備に当たっていた。
境台場跡は、今も遺構をよく残しており、台場公園として市民に広くしたしまれている。山陰の重要港湾として繁栄した近世の境港を学ぶ上で、大きな意義を持つ史跡である。
昭和六十三年(1988)、県内に残る四ヶ所(浦富橋津由良淀江)の台場跡とともに「鳥取藩台場跡」ときて国史跡に指定された。
(※現地説明文より)

台場内部

周囲を取り囲む、高い土塁