異形の館と化した塩島展の一角です!
昨日6日から写真家の塩島千典さんの個展
写真?・捨真?・斜心?
塩島千典展
が始まりました
前々から「本当に写真家なの?」というほど
クロスジャンル的な作品に
精力的に取り組んできた人ではありましたが、
いよいよ現代美術全開の展示が実現しました。
こちらはその前の「まついともこ展」の最終日の様子です
さて、不思議な迷路で好評だったまついともこ展も無事終了。
最終日には東京から櫻木画廊の上出さんと加美長さんが
はるばる訪ねて下さいました。
写真の左から2番目と3番目の方です。
さて、開催中の塩島展ですが、
そこは写真家ということで、謎めいた何かを写し撮った
巨大なプリントをはじめ、
絵画とは異なる写真ならではのスペシフィシティを追求した
意味深な作品が並びます。
今回はプリント作品の薄さという特性に着目。
物性的な軽さという性質から写真というものを捉え直した
作品が目を惹きます。
かと思えば、『閑景』の頃から続く鉄格子のモチーフも。
このグリッドには物質的な重さを連想させるものがありますね。
ミニチュア作品も展示され、カタログ的な様相を呈しています。
そこにいろいろなブツをぶらさげて思い思いの作品を作ろうという
特設のトライアルコーナーも登場。
謎めいた形のオブジェが宙づりにされ、
その影が独自の指標的世界を作り出すという、
いよいよデュシャンめいた光景が展開されています。
こうして見るとなかなか圧巻です。
なお、会場は暗幕で仕切られており、
ちょっとした迷路気分を味わうことができます。
国立新美術館の『サンシャワー展』の暗幕には実際迷いましたが…
この不思議な展示は7月24日まで。
火曜休館、入場無料です。
ぜひ遊びにいらしてください