大室古墳群(その一) | 異界行

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オカルト歴ン10年の著者が、過去に行ってきたミステリースポットの調査内容を報告します。

相変わらず私生活が安定せず、更新も遅れてしまいました。

実際、このような趣味の作業をしている余裕は無いのだけど、せっかく当ブログも読者が何人かついたことだし、過去に調査してきた内容もまだまだあるので、可能な限り更新しようと思います。

 

著者は小学生の時から古墳好きであった。歴史の授業で古墳というものを知り、父親に車で地元の古墳に連れていってもらったりなどして、すっかり魅力に憑りつかれた。

その理由はよく分からないけど、古墳(主に前方後円墳)の形の独特さ、ただの自然の小山のように見えるものが実はそのような形にデザインされている点、また石室という異界への入り口のようなものに魅力を感じていたのだろう。

そして、著者の地元群馬は古墳だらけである。おそらく、古代東国の中心だったと思われる。

なので、神社同様、古墳も過去に多く調査してきた。

その内の一つが、前回の二宮赤城神社の付近にある「大室古墳群」である。

<大室古墳群>

群馬県前橋市西大室町にある古墳群。国の史跡に指定されている。
赤城山の南麓の城南地区に分布しており、前二子古墳・中二子古墳・後二子古墳の三基の大型前方後円墳を中心に築造されている。築造年代は、6世紀初頭から6世紀後半にかけてであり、前二子山古墳・中二子古墳・後二子古墳の順に造営されたと推定されている。(wikiより)

そして、この古墳群は現在「大室公園」として整備されている。

<大室公園>

赤城南麓の中央にある城南地区は、雄大な赤城山の眺めが素晴らしい自然に恵まれた所です。また、群馬県内でも遺跡の多い地区であり、国指定史跡の前二子古墳・中二子古墳・後二子古墳・小二子古墳など史跡もたくさん残されています。こうした豊かな歴史、自然環境を生かし、市民の憩いの場として整備している総合公園です。
現在は、中二子古墳・後二子古墳・小二子古墳のほか、石の風鈴のある「風のわたる丘」、水時計のオブジェとカスケードのある「時の広場」、かつて石切場であった窪地に水琴窟による音の仕掛けをした「岩室ゾーン」、水生生物とのふれあいの場所とした「親水ゾーン」、人里の情景を再現させた赤城型民家(養蚕農家)を中心とした「民家園」などが整備。自然豊かで新緑や紅葉が美しいほか、秋にはコスモス畑が一面ピンク色に染まるなど、一年を通して家族連れや観光客でにぎわいます。(公式サイトより)

 

今回は二度目の来訪で、2015年10月12日の調査報告。

公園らしく池(五料沼)があり、鴨がのんびり泳いでいる。

公園の全体図はこのようになっている。

まずは古墳群の中でも最大の「中二子古墳」に向かう。

円筒埴輪(復元)が並んでいる。

あまり整備されている印象は無い。公園なので親子連れ等の客は多かったが、古墳を見て回っているのは著者くらいしかいなかったし。

鞍部も木々が茂っている。

このように前方後円墳のラインが見える位置が好き。

 

続いて、隣にある「お祭り広場」へ向かう。

何をもって「お祭り」なのかよくわからないけど、これは明らかにストーンサークル(環状列石)だろう。実際、この地にあったものの復元なのか、単に公園の広場としてオブジェ的に作ったものなのかも不明。

著者は昔、秋田県大湯のストーンサークルを調査したこともあるが、それを彷彿とさせるものがある。

ストーンサークルについては諸説あるが、古代人の祭祀に用いられたものだろう。だからお祭り広場なのか?

 

続いて「後二子古墳」に向かう。

こちらもあまり整備されていない印象だが、今度は石室がある。

石室入口。

何と、整備されていないどころではなかった。スイッチを押すと内部が照明で照らし出される。これはこれで整備し過ぎだろう。被葬者はどう思うことか。

ともかく、石室の石組がよく分かる。

鞍部はこんな感じ。

こちらもこのラインで撮影。

 

そして、上述の二つの古墳の間には「史跡全体模型」がある。

模型の四方には資料の説明書きがある。

 

続いては「小二子古墳」に向かう。ここは案内板は無かった。

その代わり、埴輪が多く立ち並んでいる。石室は塞がれてるようだ。

普通、このように復元埴輪が並んでいる所は保護のために立入禁止になっているものだが、ここでは全くそんなことはなかったので、ズカズカ入り込んで撮影しまくる。

古墳の埴輪は、かつては権力者の死と共に地元の人間を人柱として生き埋めにしていたものの代替物と言われている。

発掘調査後、塞がれた石室。気になる。

 

と、公園内の主だった古墳を見て回ったが(実際にはまだ他にもある)、前回来た時には行かなかった古墳以外のエリアも今回は回ってみた。

それらの報告はまた次回に続く。