「2018年はもう終わる」 | カノミの部屋

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ブリグ・471「2018年はもう終わる」2018・12・21

 

 今年2018年はもう終わるかと思うとびっくりだ。

 何をしただろう? 1年前体調をくづしたので、かなり体調維持に努めた。

5月には我々3姉妹とその子、孫などと、3女の家で「女子会」をした。11月には姪の家族に「十国峠」に連れて行ってもらい、米寿の祝いをしてもらった。友達の娘さんの由記ちゃんが度々来て、パソコンの面倒を見てもらった。ついでに酒盛りもした。などなど。

 世間ではまた、身も凍ることが多すぎる。日産自動車の経営立て直しに来て労働者の首を切りまくり、見事会社を立て直したカルロス・ゴーン氏が逮捕された。収入の過小申告による脱税容疑のようだが、よくはわからない。しかし、私の感じでは、ゴーン就任以来、日本の大企業のトップの、会社からもらう年収が跳ね上がった、という印象を持っている。どこの会社でも、ゴーンに比べればまだまだ会社からとっていいという現象が起こった。景気が良くなっても、経営陣の高給と、社内保留で、社員には恩恵が来ない。それどころか、正社員には過労死、臨時職員、アルバイトの超低賃金で、日本経済を不健全な、希望のない状況にしてしまっている。

 防衛費が急増した。護衛艦「いずも」を航空母艦にすることになった。どこからでも飛行機が発着できる、自衛のためを大きく逸脱した航空母艦、アメリカ製のF35B戦闘機を搭載するためらしいが、アメリカの高額な、しかも事故の多い戦闘機を気前よく買う約束を交わしている。自衛隊は専守防衛から攻撃できる体制に舵を切った。

 実は最近の外務省の文書公開で、1956、57年、「岸信介総理が、アメリカの方針に沿って平和憲法を変える決意である」ことをアメリカのアイゼンハワーに伝えていた。1960年、国民の「安保条約改定反対運動」が爆発的に起こった。この時、すぐ攻撃力のある改憲が成功しなかったのは国民の間から沸き起こった抗議があったからだと改めて思う。そしていま、孫の安倍晋三総理が戦闘力のある軍備に手をつけ、改憲を実行しようとしているのは、来年の衆議院と参議院の選挙で、与党が過半数を取る自信があるからだろう。平和を願う国民の一人として、諦められない。選挙に行くことだけはできる。せめてそれだけはしよう。2018年の日本の歴史は、軍備拡大の時代として残るだろう。まさに「災」である。2019年は「福」に転じますように。