O脚を正しく知るために | 体の悩み解決ブログ

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O脚の原因とは何か、これについては様々な意見があるようですが、まずO脚が日本人にとても多いということから遺伝的な要素が濃いのかといえば、生まれながらにして変形がある方が多いわけではありません。骨格的な遺伝は多少あると言われている程度です。


実際はO脚の原因は明確ではありません。従来は正座や横座りなどの生活習慣が大きく影響していると言われていましたが、最近の日本人は和式習慣をとる方が少なくなっています。それでもO脚の人は多くいますし、座る場合は椅子の上で足を組んだり、ソファーの上で蟹股気味になったりする方はいても、それが直接の原因とは考えられません。


もちろん関節や骨、筋肉に対する普段からのケアは大切です。猫背を正す、座るときに横座りをしない、蟹股を正常に戻す、特に成長期のハードなスポーツでは毎日のクールダウンを徹底する、できるだけハイヒールやミュールなどを履かない、などの後天性と思われる要因の矯正は必須です。


O脚については多くの方が情報量不足で悩んでいます。まず病院でO脚を矯正することはできません。変形性のO脚、例えば変形性膝関節症が原因で起こるO脚については治療ができても、病気のない状態の場合は代替療法を頼る程度しか方法はありません。


原因がはっきりしないのであれば、予防ができません。まずO脚がどのような状態を指すのか、自分がそれに適合しているのかの判断が大切です。一般に軽度のO脚と言われるのが、直立で立った状態で膝の開きが1センチから3センチ程度の場合です。太腿は外側に膨らみを持ち、膝頭は内側に向いた状態で、膝下の外側の筋肉が盛り上がって見える、また力を入れれば膝が着くこともあります。またこの程度のO脚であればかなり治療法の選択子があります。エステなどでも美脚ケアとしてエアバッグを使用したり、整体で骨の歪みを見て矯正することも効果があります。


レベルがもう1つ上がると、膝の開きが5センチ程度になり、力を入れても膝がくっつきません。膝頭は内側向きでまっすぐに立っても膝裏がきちんと伸びず、全体的に下半身が膨らみを帯びます。多くの女性が悩むのがこのレベルのO脚での下半身太りです。また寝る時でも足が冷え込み、よく攣るという方も多くなります。


重度のO脚になると膝間の開きが10センチにもなり、拳が隙間にすっぽりと入る状態です。膝を寄せるための力が入らず、下半身太りも深刻化します。足先はつきますが、気になって歩き方も正常な状態を維持できていないような方も多くなります。生理不順、便秘や慢性疲労にも大きく影響します。


自分がどのレベルのO脚なのかを知り、それに見合った矯正法を適用することが大切です。最近は日本人でもすらりと伸びた長い足の方が増えていますが、もともとはO脚だったという方も多いようです。ですので焦ることはまったくありません。O脚を治すだけでこれだけ足がきれいになるのか、ダイエット効果を期待するよりもよりスムーズに美脚を実感できるでしょう。もちろんO脚の矯正は血行をたかめて代謝の促進にも効果があります。スカートが履けなかったのに毎日スカートを履いて生活をエンジョイしたい、という方も、まずO脚に着目するのがお勧めです。


予防は不可能なのではなく、ある程度の注意をすることが大切です。毎日の歩き方、通勤や通学、ショッピングなどでの歩行姿勢に気を付けること、歩幅を大きくしてまっすぐに歩く習慣をつけましょう。猫背にも要注意です。パソコンでのデスクワークをする際には合間を見てストレッチをしたり、軽い運動、また腰痛シート、マットなども有用です。正座をするのであれば正しい正座をとること、靴選びで大切な要素をしっかり踏まえ、できれば専門家のアドバイスを受けて選別すること、ヨガなどの効果的なストレッチ法を実践すること、そして規則正しい生活も大切です。


若いうちからO脚を持っていると、ロコモティブシンドロームの若年予備軍、といったイメージが付きまといます。高齢化社会で介護を受けている高齢者と同種のキャラクターを抱えて生きていくのですから、気分がよいわけがありません。