高齢者の不眠症 | 体の悩み解決ブログ

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不眠症はストレスを抱え易い若い世代に多いと思ってしまうかもしれませんが、実は60代頃から増え始め、80代ではおよそ30パーセントもの人が不眠に悩まされているといいます。そもそも睡眠というのは、一日の肉体労働や活動などによって疲れた体や脳を回復させて翌日の為に準備をするためのものなので、一日の活動量が若い人よりも減る高齢者は長い時間の睡眠を摂る必要がなくなっていくのです。ですので、年齢と共に睡眠時間が短くなって行くことは普通のことなのです。たとえ短い睡眠時間でも、体がしっかりと休まっていれば問題はありません。


不眠症の原因となるのはメラトニンというホルモンが関係しています。これは眠さを誘うホルモンなのですが、年齢と共に減少していくと言われています。睡眠を導く役割を果たすメラトニンが減少しると不眠症になりやすくなってしまうので、高齢者に不眠症が多いのです。


夜中に何度も目が覚めてしまうという高齢者をよく耳にしますが、何度も起きてしまうことによって日中も体がだるかったりするならば不眠症の疑いがあります。高齢者は比較的早い時間帯に布団に入る傾向がありますが、あまり早くに布団に入っても眠気が溜まっていない状態なのでなかなか寝付けないということもあるようです。長い時間布団の中にいる割には睡眠時間がそれほど長くはないということもあり、眠れないまま布団の中にいる時間が長ければ余計に辛くなります。何もすることがないからといってすぐに布団に入るのではなく、しっかりと眠気が来た時に布団に入るようにしましょう。


また、日中に昼寝をしすぎるのも良くありません。夜にぐっすりと寝る為にはなるべく昼寝をしないようにすることが大切です。しかし、どうしても昼間に眠気がある場合には午後3時までに30分程度だけにしましょう。これは認知症を予防する効果もあります。だらだらと、眠いからといって何時間も寝続けてしまうと夜に眠れなくなってしまう可能性があります。暇だからといって昼寝をしてしまうと体内時計が乱れたりすることもあるので注意しましょう。


退職し、子育てからも離れてしまうとどうしてもメリハリのない生活になりがちです。自分自身の趣味を持ったり、出かけてたくさんの人と会話をしたりするようにし、日々刺激を得るようにしましょう。どうしても辛い場合には医師に相談することも大切です。