むずむず脚症候群で眠れない | 体の悩み解決ブログ

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布団に入って眠ろうとすると、脚のふくらはぎや足の裏、膝から下の部位がむずむずしたり、火照ったりしているような感じがして眠れないという経験をした人もいるのではないでしょうか。脚がむずむずすることがどうしても気になってしまって眠りにつけず、充分な睡眠時間がとれないということもあります。この症状は「むずむず脚症候群」と呼ばれるものです。


起きているうちは感じないのに、なぜか眠ろうと布団に入り横たわっていると徐々に症状が現れます。寝返りをしたり、一度立ち上がったり、脚をこすり合わせたりすることによって一時的に改善することもありますが、また布団に入り横たわるとむずむずの不快感が現れます。日本でも多くの患者がいると言われていますが、この症状によって治療が必要な人は患者全体の3分の1~4分の1程度だそうです。患者も、また医師であってもこれを病気の一つとしては認識していない可能性もあります。


しかし、長期間この症状が改善されず夜に眠れず不眠症になる人もいます。むずむず脚症候群はなかなか完治しないようで症状も軽くなったり重くなったりを繰り返すことがあります。中でも高齢者や女性にこの症状を訴える人が多く、また鉄欠乏性貧血の方にも出易いことから妊婦さんにも見られる症状です。妊婦の場合は出産を終えると症状は治まることが多いです。他にも慢性腎不全や人工透析をしている患者、糖尿病の初期段階の人にも多くみられる症状です。


日本ではまだこのむずむず脚症候群の実態が完全には把握されておらず、病院によっては寝付きを良くするだけのために睡眠導入剤や抗うつ薬などを処方されることもあるので注意が必要です。睡眠専門医であればむずむず脚症候群の認識が高いそうです。辛い場合には睡眠専門医に相談してみると良いかもしれません。


この症状が現れている時は、カフェインやアルコールの摂取しすぎに注意したり、レバー等の鉄分を多く含む食材を摂取するように心がけたり、ビタミンB12、ビタミンEなどを積極的に摂るようにしましょう。
突発性の場合は原因がはっきりとしないことが多いのですが、二次性で基礎疾患に伴うものであれば早期に治療を受けたり専門医に相談するようにしましょう。