2012サントリー 伊集院静 新社会人広告 「落ちるリンゴを待つな」 | S blog  -えすぶろ-

S blog  -えすぶろ-

-人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ- 『BORN TO RUN』より
走りながら考える ランニング・読書のブログ

毎年楽しみにしているこの年に一度の広告。
 
今年も心に沁みる傑作です。
 
我々、先輩社会人にとっても、
 
新人への熱い言葉を自分への言葉として捉え
 
自らを変えるチャンスです。
 
そういえば
 
ヒザ小僧をこすって飲むしょっぱい酒を最近飲んでない。。。





落ちるリンゴを待つな。
 
新社会人おめでとう。君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。
 
それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。
 
仕事とは何だろうか。君が生きている証しが仕事だと私は思う。
 
大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの白い花が咲こうとしている。
 
皆、新しい出発に歩もうとしている。
 
君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。
 
リンゴ園の老人が言うには、
 
一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。
 
落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。
 
それは仕事にも置きかえられる。
 
落ちるリンゴを待っていてはダメだ。
 
木に登ってリンゴを取りに行こう。
 
そうして一番美味しいリンゴを皆に食べてもらおうじゃないか。
 
一、二度、木から落ちてもなんてことはない。
 
リンゴの花のあの白の美しさも果汁のあふれる美味しさも
 
厳しい冬があったからできたのだ。
 
風に向かえ。苦節に耐えろ。
 
常に何かに挑む姿勢が、今、この国で大切なことだ。
 
夕暮れ、ヒザ小僧をこすりつつ一杯やろうじゃないか。
 
新社会人の君達に乾杯。
 
伊集院静


$S blog  -えすぶろ-
 

2014年1月13日加筆↓
「決心しよう。」 伊集院静 サントリー成人の日 新聞広告2014へのリンク

伊集院静 新成人・新社会人広告記事はこちら↓
http://ameblo.jp/kedume/theme-10077198362.html


 
昨年の新社会人広告の記事へ
 
一昨年の新社会人広告の記事へ
 
 
 
 
伊集院静の「贈る言葉」/集英社

¥893
Amazon.co.jp