バンクーバーの大学を卒業後
現在まで
カリフォルニア大学で教鞭を取り続ける私の同志
日本時間3月8日の深夜2時頃
アメリカから掛かって来た電話
着信に気付かず折り返した電話に
先生
父が亡くなりました
86歳の体で
自ら車を運転し被災地に救援物資を届け続けていた
お会いする度に
夢と希望に満ちた話をしてくださった
私にとっても
大切な恩師
日々の日課だった日記を書く為に
机の前に座り
ペンを握ったままの姿で
天に召されていたそうです
コロナ禍の中
帰国が間に合わなかった同志に代わり
参列した通夜
そして葬儀
真っ青な空の写真を送って
この空は世界に繋がっているんだと
そう伝えたあの日から
月日は流れ
先生
ペルーに行ってダンスの競技会に出場して来ます
同志からそんな連絡が届きました
ペルーの話は以前からよく聞いていて
ペルーでダンスを習っている事も聞いていて
マチュピチュの風景なんかも送ってくれていて
最初は
そうなんだ程度に思っていた私
ところが
改めて聞いてみると
このダンス競技会
競技会が開催されるのはクスコという町なのですが
先ず最初に
そのクスコから飛行機で1時間半
その後
夜行バスで8時間掛けて
その競技会で踊るペルーの伝統的ダンス
マリネラの発祥の地である
トルヒヨという海岸沿いの町に行って
ダンスのレッスンを受け
衣装を作って貰い
そして
ダンス競技会の開催されるクスコまで
また飛行機と夜行バスで戻って来て
翌日
競技会にエントリーします
しますって…
その上
ダンスはカテゴリー毎のペアダンスで
そのパートナーも
大会の1週間前までに現地で探して貰います
探して貰いますって…
ペルーでの競技会までの日々の様子を
毎日のように送ってくれる同志に
当初は無謀としか思えずにいた私も
パートナー見つかったんだ
本当に出場するんだ
遠くペルーの地で
自分の目標に向かい
努力を積み重ねる彼女の姿に
気がつけば私の心も熱くなり
引き込まれて行きました
競技会の内容など全く知らないまま
ただただ
頑張れ!
そんな想いが日増しに強くなりながら
日本から応援する日々の中
競技会終了後に届いたLINE
ペルーの競技会でついに踊れました
一つの夢
完成です
そう綴られたLINEと共に
送られて来た写真
感無量
同志
夢と希望をありがとう