まいど、北田です。
ここに5人組がいて、
この5人の平均年収は2000万円です。
と聞くと、
あなたはどんな人達やと感じる?
・めっちゃ稼いでいる人たちやなぁ。
・経営者の集まりかな。
・悪いことやってる人達の集まり?
とか、色々感じると思う。
もし、その内訳が、
年収9000万円が1人、
残り4人は、年収250万円でも、
5人の合計年収が1億円なら、
平均は年収2000万円の人たちとなる。
極端な例に聞こえるかも知らんけど、
数字っていうのは、
往々にして勘違いを生む。
現代では、
それを逆手に取った宣伝や情報が多過ぎる。
なので、数字を多面的に見て、
実態を見抜く数字の見方を伝えます。
まず、平均値。
例えば、
現代の平均寿命は79~86才で、
昭和22年(1947年)の平均寿命は50~54才。
戦後、急速に医療が発達したことで、
平均寿命が延びたと言われる。
果たして本当に、
現代人は昔の人よりも長寿なのか?
医療が発達したことで、
長生きできるようになったのは事実。
ただし、
長生きできるようになったのは、子供。
平均寿命とは、
生まれた人間が何歳まで生きられるか、
という、平均余命のことを指す。
昔は、
0才や10才未満の死亡数が多かったから、
平均死亡年齢が引き下げられて、
平均寿命が50才。
でも現代では、
10才未満で死ぬ数が減ってるから、
平均寿命がどんどん延びてる。
平均寿命が短いというのは、
長生きをしないという意味じゃない。
【平均値】とは、
N個の数値を足して、Nで割った数値。
ということは、
幾つかの大きい数字が全体を引き上げ、
幾つかの小さい数字が全体を引き下げる。
なんてことが起きるため、
全く実態が分からんことが多い。
もし、あなたが、
平均寿命を参考に老後の準備をしてるなら、
残念ながら再計算の必要があるかも知らん。
その際、参考になる数値は、
【最頻値】(さいひんち)
「最頻値」とは、
データ分布で、最も多く現れる数値のこと。
日本人の寿命でいうなら、
平均死亡年齢 最頻死亡年齢
男性 79才 男性 85才
女性 86才 女性 91~92才
つまり、日本人の多くは、
85才~92才で亡くなってんねん。
やのに、平均寿命までしか、
準備(特に金銭)してなければ、
およそ6年分もの費用が足らなくなる。
かも。
どんな数字でも、
実態を見抜くためには、
複数の指標で分析する必要があんねん。
じゃないと、
メディアや自分に都合のええ事を言う人達に、
振り回され続けるで。
まとめ
「平均値を鵜呑みにすると、実態を見失う。」