明日照らす※追記 | ゼッタイマカーイ

ゼッタイマカーイ

僕の日常、皆の非日常。

やっぱり気胸の処置は、早速明日やってしまうそうで




ここ2カ月で3回目だよ、体に管入れんの




前回が最後だと思って頑張れたんだけどね




また笑顔耐久戦でもしますか




このでかい壁を乗り越えた後だから、




そんな処置なんでもないはずなんだけど




情けないほどにすっごい嫌で

安心したかった、一息つきたかった




これがゴールだとずっと思ってたからこそ




100m走を全力で駆け抜けのに、




ゴール目前でゴールテープを10m先にされるようなもん




何より実感がないからね




レントゲン撮って肺に穴が空いてますって言われても




胸が苦しいとか症状もないのに




こっちの気も知らないで




ゴリゴリと勝手に処置を進めようとする担当医に




嫌気がさすよね




仕舞いにゃ「(明日処置やるんで)覚悟してください」と




ニヤニヤしながら言うんで殴ろうかと思った




まぁ病院側にも事情はあるだろうし、




俺の身体を治そうとしてくれてるってのはわかるんだけど




意思を汲み取ろうともしてくれないのはちょっとムカつく




まー完全復帰の為にここでやるしかないけど、




なんか煮え切らない気持ちだったな






夕方、久々に外へ出ました




つっても病院8階のテラスみたいなとこ




夏の夕方の匂い。最高だった。




それだけで無限に思い出せる、夏の思い出




中でも最初にきたのは、花火大会の思い出




この時間くらいから待ち合わせて行ったなーみたいな




思い出って素敵だ




匂いだけで鮮明に思い出せる夏という季節も素敵だ






それでもまだ煮え切らない気持ちは続いてて




夕飯時は、銀杏の「日本発狂」とか「援助交際」とか




聴きながら「うんうん」ってなってました






そんな中、mixiも繋がらなくなって




暇だから適当に色んなサイト漁ってたんだけど、




ふと思い出して、あるサイトに飛んでみました




その名も「アステラス製薬エッセイコンテスト」。




これはアステラス製薬が「病気が教えてくれたこと」というテーマで




一般の人からエッセイを募集するというもので




去年の秋ごろから募集してて、




当然のごとく自分も応募してみたんだけど




てんでダメでした




そんで今、そのサイトには優秀作品が掲載されてて




ずっと読んでたんだけど、




やっぱすごいや




病気になった人って本当にすごい




前向いてるし、人生で何が大切かわかってる




同じ年代だったり、同じ病気だったり、




一般の人の生の声は、共感しっぱなし




自分よりも遥かに重度の人とか、生存率が1%の人とか、再々発してる人とかもいて





50%の再発率を嘆く自分は、鼻で笑われているような気持ちになった




しかも、ほとんどの人が「病気になってよかった」って言ってる




現に自分の書いたエッセイにもそんなこと書いてあった




実際そのテーマで本気で病気と向き合ってみると




病気がもたらすのは不幸なことだけじゃないってのが




見えてくるんだよね




だからこそ、今日みたいな堕ちた時とかに見ると




長い目で見ればこの経験はプラスだなと、




些細なことで凹んでる時間がもったいないなと、




思えてきて。



でもやっぱ一番印象に残ったのは、



「病気になったのが私でよかった」



という言葉



病気になることのの辛さ、苦しみ、



それは確かに本人しかわからないけど、



もしも自分の大切な人が、病気だと分かった時、



本人とは全く別の、辛さ、苦しみがあるんだと思う



親だったり兄弟だったり子供だったり



孫だったり恋人だったり友達だったり


大切に思えば、大切に思っているほど、



応援することしかできない自分に



やるせなさを感じたりするのだろうね



もしも自分に子供ができて、癌になったとする



そしたら、出来ることなら代わってやりたいと、きっと思うはず



自分の両親もそのような気持ちだったのだろうか



実際おばあちゃんには、泣きながらそんなことを言われた



そんな沢山の愛情に包まれながら、



一番辛いのは自分だと思いこんできたけど



自分のために苦しんでくれた人が沢山いるということだ



沢山の人が応援してくれることの幸せを



肌で感じることができたのは、やはり幸せで



自分の大切な人が病気になって悔しい思いをするよりも、



自分でなって乗り越えた方が気持ちがいいのかもしれないね



と、少し共感したり




優秀作品は結構たくさんあって、




病気別に分けられてたりもするんだけど




「気胸」なんて一件もなかったわ




恥ずかしっ




そんなこんなで今は




ニコ動の「切ない洋楽集」を聴いているほど




気持ちが落ち着いてきました




気胸の処置は相変わらず嫌だけど




まー痛くても麻酔するんだし大丈夫っしょ




って感じで





つってもやっぱりちと怖いわ


はい




じゃあね