ノア「グローバル・タッグリーグ戦 2013」byけーすK
「インパクトでは大日本。ハイリスクハイリターンな気もするが。。安全にいくならDDT、新日本あたりかしら。ノアはないよな」
てなわけで、今回はノアの「グローバル・タッグリーグ戦2013」である。18時開幕で、観客1600人。
書き出すとキリがないので、結果・詳細についてはhttp://www.noah.co.jp/result.php?tour_id=1129をご参照あれ。
とにもかくにも今回の観戦で何を思ったかというと、プロレス=コンセプチュアルアートだということ。だってプロレスほど分かりにくい競技はない。スポーツにしろ武道にしろ、だいたいの競技は強い人、強いチームが勝つ。でもプロレスばかりはそうではない。
「ショー」と言われればそれまでだが、どこまでやっていいのかよく分からない反則技に、どう見たって勝ちそうな流れなのに一発逆転であっさり負けてしまう“グレーな部分”が不可解であり、プロレスの面白さだと思う。
僕のような素人にとっては、まるで「男性用便器」をアートと言いはったデシャンや、キャンバスに幾何学的な線を描いただけで、アートとされるモンドリアンの作品のような、一つの作品、ひと試合見ただけでは分からない、価値がそこにはあるのだろう。
特に13日の試合では、メインのKENTAの試合が象徴的だった。ヒールである高橋裕二郎・マイバッハ谷口組の挑発に、敢然と立ち向かうKENTA・高山組。会場全体が勧善懲悪を期待し、試合もKENTAが勝つ流れで進んでいたように思う。でも、KENTAは負けた。
このプロレスではよくある光景に、やっぱり技術だけでは推し量れないコンセプチュアルアートに通じる何かを感じるのだ。
当時の社会に対するアンチテーゼであったデシャンの便器だって、オランダという平地で育ったゆえ線に執着したモンドリアンだって、一つの作品だけでは分からない価値がそこにあり、それらが認められるのは何十年か経ってからであった。
今後のリーグの中で、このKENTAの負けがどういう位置づけになるのか個人的には非常にたのしみであるとともに、当面のノアにとっても重要な意味があった気がする印象的な“負け試合”であった。
追記
飯塚、矢野、高橋と新日のヒール勢がうまくノアを盛り上げいて、森嶋、丸藤といったメンツと合わせてなかなか見応えのある試合が多かった。斎藤彰俊もさすがの迫力。メジャーの迫力のなかで、テンポ良く進む個々の試合についても好感がもてる団体である。
乱筆お許しあれ。
Road to Invasion Attack by megane1964
特に年度替わりのこの時期は、異動があったり、配置転換があったり、昇進したり、降格…はあまりしないか…とにかくいろいろあるのである。
まあ、大したことはないけれど、ワタクシもそういうサラリーマンのはしくれなわけで、この4月から少しだけ社内の立場が変わったりもした。なので、なかなかプロレスを見に行く時間も取れなくて、結局、それで、欠番の興行が増えてしまっている。あまりにもアナだらけになると、ブログをやっている意味がなくなってしまうので、なんとかしなければならないのだが、なんともならないかもしれない。ちょっとだけ寛大な気分で見ていただければ嬉しかったりもする。
いきなりなんでまた、そんなことを書いているかというと、本日、仕事の都合でホールに着いたのが午後7時過ぎ。すでに→この人がこんなことをしている時間になっていたのである。くわしくはこちら(http://www.njpw.co.jp/
)を見ていただければわかるが、これはすでに第4試合も半ば過ぎ、の模様である。なので、第1~3試合のリポートはできない。ごめんね。
まあ、鈴木みのる&高山vs矢野&飯塚、というのは、悪党同士の対戦で面白いっちゃ面白いよね。ワタクシの見ていない間に、みのると矢野、性格の悪いおふたりがなんか因縁ができたらしい。本日もみのるが押し気味の試合だったのだけど、反則をしたのは矢野なのに、レフェリーがぶっとばされてみていなくて、結局、凶器を手にしていたみのるが責任を押し付けられて負けになった。試合後、放送席にうっぷん晴らしをしていたみのるだけど、気持ちは分かるねえ。会社でもわけのわからん責任を取らされることは多々、あるからねえ。身につまされますです。
書き忘れていたけど、新日本プロレスは4・7に両国国技館での興行を控えており、本日はそれに向けた前哨戦の総仕上げ、って位置づけである。絶好調の新日本だけど、さすがに直前の興行は入りが多少悪い。それでも9割の入りなんだけど。こんな日に見に来るのは、よっぽどのMANIAかよっぽどの……。それなのに、ノアや全日本の通常興行よりも全然盛り上がってしまうのが、今の新日本クオリティーってヤツでしょうか。
まあ、第5試合がこれ←。7日にIWGPを戦う天才とレインメーカーがBUSHI、外道と組んでタッグマッチをやってんだからねえ。前哨戦といっても、豪華なラインアップですわ。マスコミもいっぱい集まります。
→こんな風にね。
後楽園ホールで試合を見るのは楽しいんだけど、肝心なところになると、リングサイドにカメラマンが集まってしまうんで、その後ろにいるお客さんは、意外と決定的な瞬間が見えなかったりするんだよねえ。
ま、しょうがないかねえ。
試合の方は、序盤捕まってボコボコにされていたBUSHIが中盤以降、汚名返上の見事な動きで外道を追い込んでいったんだけど、最後はオカダの絞め技につかまってしまった。運動神経がよくて動きがキビキビしていて、ワタクシはこのBUSHIというレスラーが好きなんだけどね。いっぺん全日本の両国の通路で、「こんにちは」って言ったら、ちゃんとあいさつも返してくれたし。いいヒトなんだよねえ。
セミファイナルは、IWGPのジュニア選手権。デビちゃんにアレックス・シェリーが挑戦します。しかし、IWGPジュニアが両国からはじかれちゃったのね。もちろん、後楽園に目玉がなきゃいけない、ということはあるけど、有り余るぐらいのカードが組める、層の厚さが今の新日本の強み。それを証明しているかのようなマッチメーク。
試合の方は、新日本のジュニアらしい、3Dプロレス。シェリーが見事なトペ・スイシーダを見せたか、と思うと、デビちゃんがノータッチ・トペ・コンヒーロでお返しをする。デビットvs飯伏、の方がワタクシ的には印象が強いけど、まあ、レベルが高い技のやりとりだったわけで。
途中、延髄切りからバズゾーキック、バックドロップ、フィッシャーマンズバスターとシェリーがデビちゃんを攻め立てた場面は、「王者交代か」と思わせる迫力と説得力があった。
これを何とかカウント2・9で跳ね返したデビちゃんが、最後はトップロープからのストンピング、ブレーンバスターでシェリーにお返し。結果、これが決め手になって3カウントを奪ったのだけど、薄氷の勝利、ではあった。シェリー&KUSHIDAは今、IWGPジュニアタッグのチャンピオンなわけで、両国ではデビちゃん&田口の「アポロ55」と王座戦をすることになっている。してみると、これも一種の前哨戦なわけではあるな。豪華な前哨戦ではあるけれど。何はともあれ、新日本ジュニアのブランドは、相変わらず「安定の五つ星」なのであった。
で、メーンはこの人←と石井が組んで、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスjrに挑戦するIWGPタッグ王座戦。領国ではデイビーボーイ・スミスjrが中邑の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦することになっている。これまた、前哨戦、というには豪華な試合。ビッグマッチ前の後楽園でも、単なる消化試合にならない、ってのが立派。
しかし、中邑真輔は見るたびに軟体動物度が増していて、隣のお姉ちゃんんが「足、ながーい」って言ってたけど、長いのも長いが「なんだその可動域は」って感じ。それに加えて特筆すべきは最近の石井の人気で、新日本の興行を異に行くたびに、石井への声援が熱いのに驚いてしまう。突貫小僧とか豆タンクなんて表現は古いなあ、と思うけど、石井ってのはそういうレスラーで、確かに今の新日本に同じタイプはいないけど、ね。今の新日ファンはこういうタイプ、好きなのかなあ。
まあ、デイビーボーイもランスもでかいからね。体で押すデイビーと軟体攻撃の中邑ってのは、ちょっと面白い組み合わせだ。ムーンサルトもできる2メートル、ランス・アーチャーは「ジ・アメリカン・サイコ」というキャッチフレーズで、力任せのラフファイトを売り物のひとつにしているけど、本当は3Dプロレスもできるテクニシャン。やっぱり、こういう3人に囲まれると、石井はサイズ的に不利なわけで。
結局、ツープラトンのパワーボムをもろに食らってしまった石井が3カウントを聞かされて、ジ・エンド。個人的にはこの「鈴木軍」所属の外国人コンビは好きなタイプだから、ワタクシ的には大満足。
4月7日は、ちょっと仕事で忙しくて、両国には行けないんだけど、面白い大会になりそうだなあ。
そういう興味をつなぎながら、個々の試合のグレード、内容ともになかなかのもの。新日本プロレスの充実ぶりが目立った本日、でありました。7試合で興行終了が午後9時。相変わらずテキパキと要領のいい進行も好印象。北側に吊るされたスクリーンに、何度もカードゲームのCMが流れるのは、そういう世界に興味のないワタクシにとっては「なんだかな」だったけど、まあ、親会社がそうなんだから、仕方ないかもね。
そんなことを思いながら、ホールを後にしたのでした。夜でもすっかり暖かい。もう春も半ば、なんだねえ。
3.20 DDT [Judgement 2013] 行ってきたーーーッ! by キヨピ
まず最初にご報告なんですけど、このプロレスブログ参筆を機に自分のプロレス文脈を再構築しようと頑張っていたら、ひょんなキッカケであの神取忍率いるLLPW-Xの中の人から「そんなに好きなら手伝ってよ。」と、お声かけいただきましたw
「え!マヂっすか!」と、そりゃ~もう、一も二もなく神取さんに挨拶に行ったんですけど、、、夢かしら?
いや!!震えてる場合じゃない!こうなったら応援隊として女子プロレスの盛り上げに貢献していくしかないっ!!!
気合入れるために今からブックオフにPHYSIQUE(神取忍 写真集)買いに行ってくる~ッ!
はい!
…というわけで久しぶりにDDT@後楽園に行ってきました~ッ!!!
詳しい勝敗は
http://www.ddtpro.com/release/ddt/article/1363674252/
を参照していただくとして、
今回も盛り沢山でしたよ~。
約2ヶ月ぶりのDDT観戦だったんですが、いつもながらに映像やキャラクターで散々アングルを煽ってくれるので、少々ご無沙汰していてもそれまでの展開に追いつけるんですよ。これがボクみたいなにわかファンにはとってもありがたい!
前回までのあらすじをお客さんに伝えようとする姿勢。これ、ともすれば冗長になりがちなんですが、DDTは他団体に比べて映像が凝っているし、キャラもシンプルでわかりやすい。このバランス感覚がとても優れてるわけです。
今回、アメザリ平井さんとも一緒に観戦したんですね。平井さんはDDT初見なんですけど、このVTR効果もあってキャラクターを理解してきっちり楽しんでるんです。
短いスパンでの映像製作はとても大変なはずなんですけど、そこんとこ手を抜かないのがDDT。
にわかも初心者もとりこぼさずプロレスの世界へ連れて行ってくれる親切設計。DDTが幅広い層にウケているのはそういう営業努力があってこそなんですね~。
○KO-D6人タッグ選手権試合
<王者組>アントーニオ本多&佐々木大輔&火野裕士 vs 男色ディーノ&大石真翔&がばいじいちゃん
席ポジションの関係でディーノの恍惚の表情が上手く撮れたので、ここに公開。
ところでこれ、なにやってると思いますか??? 1点見つめの男爵ディーノ。
じつは、
パンツを下ろして相手レスラーを肛門で受け止めようとしてるんですね~www
う~ん、ヘンタイ!www
もちろん、みんなが嫌がってリング内で「おまえいけ」「いや、おまえがいけ」攻防が繰り広げられるわけですが、これが結構長い!!www
でも、ディーノはそんなリング内でのすったもんだなんて気にもせず、ただひたすらにこの格好で待ってるんですね~。目をパチパチさせたり、髪の毛をかきあげたりしてw
これが実に健気でかわいいww
試合は途中からがばいじいちゃんが覚醒して、キレまくった空中殺法を見せるんですが、これも緩急が聞いていてとても楽しかったっ!
「お~い、じいちゃん、大丈夫かあ~?」 ふらふらしてたかと思いきや、、
いっきなり覚醒してキッレキレの空中殺法!w
プロレスもまた「間」なり、ということを肌で感じた試合でしたww
○現役高校生がレジェンドに挑む!
藤波辰爾(ドラディション) vs 竹下幸之介
竹下幸之助と藤波辰爾。17歳と59歳です。
孫とおじいちゃんですよ、ヘタしたらw それがお互いの肉体をぶつけあってプロレスをするんですよw
非日常非常識きわまりない!
長い間プロレスを見てるとこういうこともある。というか、40歳近くになってようやくそういう境地にたどり着けるわけですなあ(しみじみ)。
日本プロレスから新日本プロレスを経て(いろいろあってw)DDTへ、藤波のDNAが歴史とともに今、竹下へ受け継がれるわけですよ。いやあ、長年プロレス観てきてよかった~。幸せ~。
試合はドラゴンが竹下に胸を貸してやる、ってカンジで一方的な展開。
「竹下!!体で覚えとけ!!!これが最後のドラスクじゃあ!!!」(とドラゴンの心の声を勝手に再生)
試合終了後、リングをさりゆくドラゴンに深々とアタマを下げる竹下。見てるこっちも、出産に立ち会うような、妙に神聖なキモチになるのであります。
ありがたいものを見せてもらった的な。。。
竹下もよっぽど嬉しかったんだろうな、速攻Twitterの壁紙がこの試合に変わってたしw
○次期KO-D挑戦者決定およびいつでもどこでも挑戦権争奪バトルロイヤル
<参加選手>
HARASHIMA 高木三四郎 MIKAMI マサ高梨 中澤マイケル 松永智充 石井慧介 高尾蒼馬 大鷲透 佐藤光留 坂口征夫 彰人 DJニラ 福田洋
石井「お客さん!僕に足りないものはなんですかッ!?」
「石井に足りないもの、、それは、、、、」
その瞬間吹き矢がお客さんの首に刺さるッ!!!!
これ、定着してきたなあ~www
みんな楽しそうだしwww
▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
ケニー・オメガ〈44代王者〉 vs 入江茂弘〈挑戦者〉
そしてそしてメインイベント。入江がケニーに挑戦。トーナメントを制してようやく掴んだタイトル戦だ。
煽りVの中で、挑戦者入江の名古屋プロレス入門~活動休止~高井憲吾代表からの激~DDT所属の経緯など、入江の過去を片っ端から根こそぎ紹介していく。僕も映像の仕事してたりするからわかるけど、これだけの素材集めたり編集したりするの、と~~~~っても大変なんです。
でもDDTは手を抜かない。そこをと~っても尊敬の念を持ってみてますッ!ボクはッ!
ドキュメンタリーチックな煽りV 素の入江。
そして高井健吾師匠からの激がとぶ! 表情が固いのがまたイイ!! だってマジだなんだもん! これで感情移入しない人はいませんって!!ww
入場曲 筋肉少女帯「タチムカウ」を流しながら以下の記事を読め!w
http://youtu.be/G8_ApaKYEd8
入場してきた入江。とにかく気合の入り方がハンパない!!
すでに半泣きで入場!!!!
対するケニーオメガ!!!! こんなのに勝てんのか~~~~ぃ!!!!!!
試合は入江の気合も虚しく、案の定ボッコボコ!!!
全然勝てる気がしない!!!
試合を成立させるというより、ダメージを少しでも受けないよう必死で守るってカンジ!!
ボッコボコのボッコボコ!!!www
あまりにも一方的!!!!!!
これが王者というものかぁぁ~っ!!!
お客さんも入江が心配すぎて思わず立ち上がっちゃう~~~~ッ!!
「入江————ッ!!!がんばって~~~~っっ(泣)!!!!! 」
それでも容赦ないケニー!!!ニーパッドを下ろしてからの~~~~~ッ、
ジャンピング二ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
のわ~~~~ッ!!!!!
ほとんど刃が立たず20分以上経過。。
嗚呼このまま終わってしまうのか!!!しかししかし!!!!
まさに一瞬だった!!!
一瞬のすきを突いてケニーの技を切り返したかと思うと、ニールキックからのボマイェ、そして一気に攻め込んで垂直落下式のバックフリップ!!!
ケニーから3カウントを奪った!!!
第44代王者ケニーオメガ、4度目の防衛に失敗!!!!
入江が第45代王者にッ!
まさかの大金星!!! 入江のセコンド陣がリングに雪崩れ込む!
そして大喜びする入江を見つめる、次期挑戦権保持者坂口のこの表情!!w 物語を予感させますなあ~ッw
最後、グシャグシャに泣きながらも鶴見GMに促されマイクを持った入江は、尊敬する大谷晋二郎の言葉を引きながら、「こうやって立てたのもみんなが僕の背中を押してくれたから。そしてプロレスは絶対に裏切らない! 最後までタチムカウ!」と締めくくった。
いやあ、おめでとう入江!!!! 感動をありがとう!!!!!
by キヨピ