The symbol of the 80s 【Philip Kubicki Ex Factor】 | Life is Bass

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2010年。20年振りにバンド活動復活したおぢさんの日記
バンドとベースと音楽と、ちょっとだけ写真な日々w

2013/3/18
Philip Kubicki氏ご逝去の報に接し
故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。


時代を象徴するベースと言うのが各年代あるんだろうなと思ったりする訳で
50年代におけるFender OPBであったり60年代のFender JAZZBASSであったり。
そんな風に考えると自分の青春であった80年代は
【Steinberger】と【Philip Kubicki Ex Factor】
この二つなんじゃないだろうか?と個人的には思います。

【Philip Kubicki Ex Factor】

2年ほど前に縁があって入手したものの
個人的には使いやすいとは言えず、色々あって手放したベース^^;
その後、STEINBERGER XM-2を入手したり、
他のヘッドレスベースを物色したりしたんですが
どうも頭から離れない・・・(苦笑)
サウンド的にはSTEINBERGER XM-2の方が好みだったりするんですが
その造りの良さと、個性的なルックス。

「もう一度手にしたい!」

そんな気持ちが日に日に高まっては来るものの
実はそんなに容易に手に入るブツでも無いという現実が…
現在日本に代理店が無い為に新品で入手するのには
アメリカのphilip kubickiから直接購入しなければならないし
国内で中古を探そうにも年に数本がオークションやデジマートに並ぶぐらい(苦笑)
一時は、Philip Kubickiと直接交流があり
私のベースLIFEの兄貴と慕うBB_Shinさんにお願いして
新品を購入するという話もあったんですが
いつもお世話になってばかりもなぁ…というのもありまして
現実的に入手しようとすると、やっぱり中古の出物を待つしかないか。と^^;
そんなある日。twitterで「大人のベースコーナー」的な呟きを見かけました。
そしてその呟きにある1枚の画像には80年代を感じさせる様々なベースが…
その中には委託をお願いしていた
STEINBERGER XM-2も綺麗に登場しております。
「あれっ!」
ふと画像を良く見ると、STEINBERGER XM-2の隣にある黒いベースが

「……」

その後、間髪いれず連絡して
数日後には家に届きました♪
人生で初めて2回入手したベースです^^;

【Philip Kubicki Ex Factor】

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後期のPhilip Kubicki工房製。
多少の打疵や塗装痩せは見られるものの、
全体的なコンデションとしては上物。
コントロール類に多少のガタは見られるものの機能的には問題無し。
久しぶりに鳴らして思うのは

「あぁ、これこれw」

オリジナルPUとオリジナルサーキットから繰り出されるサウンドは【唯一無二】
サウンドコントロールでパッシブ3系統アクティブ2系統。
しかしながら使い勝手が良いのは1ポジションのみの潔い仕様。
「好き嫌い」や「今時の音じゃないじゃん」と言うのは置いといても(笑)

まさに【Factor】なサウンドです。
80年代のバブルの所為もあるのか!?

当時はかなりの数が日本に入ってきたみたいですが
時期によって仕様などが違い
大まかに3種類のパターンで入ってきてるようです。
※初期のPhilip Kubicki工房製
※Fender Custom Shop製
※現在の工房製
兄貴分であるBB_Shinさんから教わった特徴としましては

-ここからはBB_Shinさんに教えて頂いた情報です-

Factor初期のPhilip Kubicki工房製に関しては
シリアルナンバーが000~1285。
その後、Philip KubickiがFender R&Dに招かれた際に
Fender Custom Shop製のFactorが造られる事になり

これのシリアルナンバーが1286~3050。
シリアルナンバー3051からFenderを離れ、現在の工房製へと。
さて、Fender Custom Shop製造の1286~3050の個体はKubickiの工房で


造られたものとは違いがあり、判りやすい違いは次の3点です。
1 ヘッド裏のカスタムショップのデカールの有無
2 コントロール部にあるトーンプリセットのセレクトノブのクリック数が
  4つ(Fender)か6つ(Kubicki)
3 ラミネイトネックのプライ数がKubicki製の方が多い(34プライ)

--以上引用終わり------

最初に入手してShinさんに嫁いでいったのが初期物。
そして今回入手したのが現工房製。と
時期は離れてますが、大まかな仕様は同じなので
以前と同じサウンドに感じるんでしょうね^^



それと。前回の初期物が、以前Shinさんがお持ちだったラベンダーと
シリアル1番違いという奇跡があったんですが
実は今回のブツも、以前Shinさんが所有していたものと
一番違いと言う奇跡!
もはや、これは運命としか言いようが無い。。。
そんなこぼれ話もあったりします^^


全体的にオリジナルパーツだらけで個性的な【Factor】ですが
以前所有していたSTEINBERGER XM-2に比べると
かなり丁寧な作り込みがなされています。
これは、スタイルが似通ってるとは言え
元々の出発点が違うのが影響してるんでしょうね。
意外にも、フェンダーとSTEINBERGERが似てる方向性を持ち
Philip Kubickiにはハイエンド系の香りがする様な気がします。
ミディアムスケールの恩恵でプレイヤビリティも素晴らしく
特徴的なドロップ機構も、ポジションを変えず戸惑いも少ない。
個人的に残念なのは、筐体のイメージとは違い
なかなかの重量級(この個体で4.7キロ)なところ
バランスが良いので、思ったほど重さは感じませんが
長時間の立奏だと確実に腰にきます(苦笑)







【売却しました^^;】