5月27日 日曜日
[墨象] 墨打ち行為芸術
「歓喜咲楽」 〜えらぎらく〜
出演者のご紹介
二人目は、
「墨はね」は生命の根源であると語り、
墨象とライブパフォーマンスで芸術作品を創り続けている空間芸術家
大串孝二氏。
私が初めて大串孝二氏の行為芸術を見たのは、
2014年10月に
仙台アーティストランプレイス SARPで開催された
「大串孝二 墨象展」
でのオープニングパフォーマンス。
和紙ですっぽりと包まれた空間に
大きな銅板が吊るされ
舞台中央には、和紙で作られた大きな行燈。
幽玄でありながら、
異界へ彷徨い込んだような畏れも感じるその空間で始まったパフォーマンスは
一瞬にして場の次元を上昇させた。
己の身体を銅板に打ち付けると
その音に誘われ
大串孝二氏のエネルギーが変化する
眼は狂気を放ち
全身が見えない炎で燃え上がり
身体が総毛立っている
まるで仁王様のよう
身体を打ち付ける度に
銅板はぐにゃりと曲がり
ついに外れて落ちてしまった
その落ちた銅板に
更に身体を打ち付ける
この男
気が狂ってる
でも決して暴力的ではない
場を清めているんだ
その強烈な見えない炎と
音 で
邪気が祓われたその空間に
小山朱鷺子の慈愛の舞踏パフォーマンスが行われ
更に更に次元が上昇する
宇宙
宇宙がそこに立ち現れる
2人は連れ立って行燈の中へ自ら入り
秘められたその中で
大串孝二の墨打ちが始まる
墨が和紙に当たる音
充満する墨の香り
その刹那に生まれる
宇宙的エクスタシィ
ああもう
身体中が痺れて
私
腰が抜けたようになってしまった
それまで
即興のアートパフォーマンスを体験したことのなかった私は
神さまに感謝した
こんな命懸けの官能的な世界があったなんて。
5月27日
舞踏家 小山朱鷺子
空間芸術家 大串孝二
植物アーティスト 今野カズオ
シター・波紋音 演奏 ダミアン原田
この奇跡的なメンバーが
仙台の市民サポートセンター 地下シアターに出現させるのは
どんな宇宙だろう。
大串孝二から放たれる光の素粒子は
私をどこに連れて行くのだろう。
歓喜咲楽 〜えらぎらく〜
歓喜咲楽 出演者