きょうの太陽から 2014年1月3日 | すずきふみよしの「星の音を聴く」

すずきふみよしの「星の音を聴く」

読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

サビアンシンボルは
山羊座12度「自然科学についての図解講座が生命のあまり知られていない側面を明らかにする」

このシンボルのキーノート(基調)は
「よく知られていない領域を探求し自然の複雑なプロセスに横たわっている法則を発見する能力」

きょうはどんな日?
知識の探究に並ならぬ意欲が発揮され、特権的ではありながらも獲得した知識の利用に有効な自身の方向づけが見込めるときです。

社会性や組織性を意識しつつもあらためて個性の確認に向かい、自他の違いを認識したうえでそれぞれの個性の発達をかんがえたいときというのがきのうでした。他者との同調や共感、相互理解といったプロセスののちに、あらためて自他の違いをじゅうぶんに自覚するように自分を見直す。さらに見い出された違いを、自他それぞれともに育てていくという方向に関心をもって行ってみるという具合でしたが、認識を新たにすることはできたでしょうか。きょうは学的態度を前面に出していきましょう。

個性の確認や自他の違いの認識というきのうのテーマの重要なポイントは、その個性や違いというものが非常に特異で際立っている部分であるというところにあります。否応なしに目立ってしまう、嫌でも明らかにわかる、隠そうにも隠すことのできないものとしての個性です。そうしたものを伸ばし育てていく際に「私有地」に囲い込むということは一種の純粋培養や英才教育に近い様相を呈し、またそこで育まれた個性には必然的にエリート意識が付随することになります。これがその個性が織りなす文化の貴族的ムードの源泉であると言えるでしょう。「雉の大群」は特権階級の矜持としてみずからの文化的優位性を確立し保有することになります。きょうの展開はこのような階級の醸し出す閉鎖性に比べては幾分開放的な趣となっていきます。シンボルに描かれているのは閉鎖的な私有地ではなく、門戸の開かれた大学の講堂の様子です。とはいえ一般聴講が認められている講座でもなければ、それを聴くことができるのは学生としてそこに入学した者だけです。また講座内容が高度に専門的であることも描かれていますが、これが同時に学問の特権性と学徒の貴族性とを示しています。きのうより開放的とはいえど一定の制限つきであり、しかしながら該博な知識の獲得と知的好奇心の満足に向かうというのがこのシンボルで強調されていることです。エリートの富や文化に随行し誇示することとは対比的に、実践的な知識の探究がここでは示されているととらえてみてください。心理的な鼻持ちならなさや知的な面でのまったく無根拠で不合理なプライドをあらわにする傾向が見られるときでもあります。知識は自己の信頼につなげるにとどめておきましょう。