きょうの太陽から 2014年1月6日 | すずきふみよしの「星の音を聴く」

すずきふみよしの「星の音を聴く」

読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

サビアンシンボルは
山羊座15度「病院のなか、小児病棟がおもちゃでいっぱいになっている」

このシンボルのキーノート(基調)は
「新しい世代の福祉と全体の健康を保証する社会の責任」

きょうはどんな日?
理想的な社会の形態の一つとしての将来を見据えた持続可能な福祉社会のビジョンについて、個人の責務としてかんがえておきたいときです。

正当な根拠をもつ歴史的な眺望に基づいた鋭く透徹した勇気ある洞察力が求められ、国家や集団の歴史と同様に個人の人生の過去についての大きな見直しが必要とされるときというのがきのうでした。根本的に普遍だと信じられているものの普遍妥当性をいま一度見直してみる。通常これは伝統的で〈正しい〉のだと信じているような文化や慣例的な習俗が、本当に正しいものであるのかどうかいったん疑ってかかってみる。そうした作業のなか文化の所産を歴史的に眺望してみた際にそのなかに自分の思考がすでに先どりされていることにも気づくだろうという具合でしたが、あれこれと見直しはできたでしょうか。

自分がかんがえてきたことややってきたこと、つくり上げたものなどを振り返ってみる。また既存の伝統的文化や社会の諸制度についても同様に見直す。こうした普遍妥当性の検証の目的はとりも直さず、それらが持続可能であるものか、永らえるに値するものかを確認することにあります。射手の期間に純化された精神が結晶というかたちとなって具体性を帯び物質化する、「あり得べき姿」の本格的な具体化のためにそれが必須だからです。そしてまた社会文化的なプロセスは過去に対してと同じように未来に対しても目を向ける必要があります。持続可能である社会をつくるということはもちろん未来志向でありますが、それを実際に担っていくことになるのは現在まだ若く幼い子どもたちなのですから、それら社会の仕組みはなによりも彼らのためであるべきことは当然でしょう。シンボルに描かれているのは子どもたちへの養育的な施設の様子です。なんらかの病気を抱えてそこにいる子どもたちを治療していくうえでは、ただ単に病気の治療のみが求められるわけではありません。人間として健康な子どもたちと同様に得られるべき喜びや楽しみも、そこには用意される必要があります。それが真に成熟した豊かな社会が果たすべき責務だからです。山羊の季節の前半のテーマの〈結晶化〉はこのようにして、自己検証ののちに未来志向のなかに自己修復能力をはらみながら一定の具体的なかたちへと帰結します。結晶というものは物質として非常に安定した状態ですが、社会の仕組みとしてはこうして動的な変動性を内包していることが強固に安定し持続可能なものへとつながるのです。個人的な生活の側面においては、新鮮な直感と未来の成長への大きな夢を大切に扱い世話をするという、やはり養育的な態度が求められるでしょう。一方で偽善的な共感や同情や子どもじみた自己の甘やかし傾向が見られるときでもあります。それが真に相手のためになるのかどうかはそれ自体の持続可能性にかかっています。