きょうの太陽から 2014年1月7日 | すずきふみよしの「星の音を聴く」

すずきふみよしの「星の音を聴く」

読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

サビアンシンボルは
山羊座16度「体操着姿の男子女子でいっぱいの校庭」

このシンボルのキーノート(基調)は
「とりわけ思春期における身体的活動と競技の必要性」

きょうはどんな日?
心身のバランスをとり健康を維持するために肉体の礼賛に向かい、またそれを通じて社会性を意識した他者との協同を図りたいときです。

理想的な社会の形態の一つとしての将来を見据えた持続可能な福祉社会のビジョンについて、個人の責務としてかんがえておきたいときというのがきのうでした。過去に対してと同じように未来に対しても目を向ける必要があり、この先の社会を実際に担っていくことになる子どもたちのために社会の仕組みを用意しなければならない。それが真に成熟した豊かな社会が果たすべき責務だからだという具合でしたが、多少なりともかんがえることはできたでしょうか。きょうは頭より体を使いましょう。

理念や理想の、「あり得べき姿」の本格的な具体化。すなわち射手の期間に純化された精神の結晶化はきのうで一定の帰結を見ましたが、これは抽象思考に具体性を与える、精神に物質を、肉体を与えるプロセスであったと言うことができます。それが自己検証ののちに未来志向のなかに自己修復能力をはらむという様相を呈したわけですが、ここで山羊というサインは大きく物質性へと、肉体性・身体性・即物性へと傾斜することになります。私たちの社会は知的な学習と肉体的な活動とのバランスのとれた結合が人間の人格の調和のとれた発達に必要であることを経験的によく知っています。しかし大人というものは往々にしてお金稼ぎやその他のやるべき務めの圧力の下でそのことを忘れてしまいがちです。きょうのこのシンボルはそれをおもい起こさせてくれるものなのです。シンボルに描かれているのはまさに体を使って運動する子どもたちの様子です。昨今の日本の小学校では徒競走で順位をつけることにクレームをつける親がいたり、あるいはそれを受けてやめてしまう学校さえあるとききますが、ここで示されているのは競うことの大切さです。体を使うこと、肉体の礼賛と同時に競技を通じて攻撃性が昇華され社会化されていくことが人間の発達において大変重要であるのだということを、このシンボルはあらためて教えてくれます。同時に私たちは普段健康を保つためにどれほど肉体上の刺激に依存しているかが理解できることでしょう。きょうはそれを再認識したうえで存分に体を使ってみてください。まったく想像力に乏しい形式張った慣例やしきたりに囚われて自分自身を裏切ることになってしまう傾向が見られるときでもあります。競技にルールは必須ですがなんのために競うのか本末転倒にならないように注意しましょう。

山羊の季節の後半、この先半月のテーマは〈集団パフォーマンス〉です。理念や理想の具体化は一応は達成され一定の帰結を見ましたが、そうして生み出された社会や組織のなかで人々はどのように集団として行動していくべきなのか、それを実践していくことが課題となってきます。つまり理想とされる行動を具体化するということです。器があってもものが入っていなければそれは虚ろと呼びますが、仕組みや制度が理想的に整えられた社会や組織にあって人間が生き生きと生きるということを実際に行動で示していくことが、この先求められることになります。個々人がそのように生きていくことを社会総体の意志として示すプロセスであるとも言えるでしょう。個人性と社会性との連結・連動がいよいよ密接にそして不可分のものとして発達していくことになります。心をしっかりもちましょう。