きょうの太陽から 2014年1月8日 | すずきふみよしの「星の音を聴く」

すずきふみよしの「星の音を聴く」

読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

サビアンシンボルは
山羊座17度「抑圧された女性がヌーディズムに心理的な解放を見い出す」

このシンボルのキーノート(基調)は
「社会的抑制の束縛からの脱出と身体知への信頼」

きょうはどんな日?
精神的な抑圧からの解放やものごとの本質を求めその手段として肉体の礼賛や身体性の復権に向かっていくときです。

心身のバランスをとり健康を維持するために肉体の礼賛に向かい、またそれを通じて社会性を意識した他者との協同を図りたいときというのがきのうでした。知的な学習と肉体的な活動とのバランスのとれた結合が、人間の人格の調和のとれた発達に必要である。存分に体を使うと同時に人と競うことによって攻撃性が昇華され社会化されていくことが人間の発達において大変重要であるとわかるだろうという具合でしたが、それを実際に行動に表せたでしょうか。きょうは現象的にはきのうと同様ですが精神面が反転します。

きのうの肉体礼賛はとりわけ発達段階において重要であり、また競うというかたちではあれ他者との協同を志向する点で社会性を強く意識したものでした。逆を言えば、それが社会の要請であるのだとも説明することができます。しかし社会の諸制度や文化はそのように人間の攻撃性を方向づけ回収していくことで、しばしばそれ自体が硬直化し人間を圧迫しはじめるようにもなります。山羊の季節の前半の〈結晶化〉は自己修復能力をはらんで帰結しましたが、それが十全に機能しない場合が往々にしてあることを私たちはよく知っているはずです。魂と肉体との鋭利で不健康な分割を生み出してきた宗教の抑圧下で、社会は自然の本能に基づく遊びを考慮に入れた価値の厳格な体系をつくり出してきました。そしてそれを〈上品〉で〈慎ましい〉ものとして称揚さえしてきたのです。お行儀よく方向づけられた遊びへのカウンターがきょうは噴出することになります。シンボルに描かれているのは束縛から逃れようと試みる女性の姿です。言うまでもなくこれはポルノグラフィックな肉体の露出や顕示とはまったく関係なく、抑圧的で神経症を引き起こすような過去のピューリタニズムへの喜ばしい抵抗なのです。男性も女性も肉体的同様に心理的に体の健全な自由を手に入れたいと欲しているはずです。そしてその体こそが社会的行動の偽善や緊縮を克服する手段となり得るのです。健康そのものである体操着姿の男子女子とは対照的に抑圧からの解放の方法としての身体性の復権がここに示されています。こそこそとした小ずるさや逆に常軌を逸した奇矯さや突飛さが現れる傾向が見られるときでもあります。少なくとも体はしっかり使っておきましょう。