2014年8月11日満月のサビアンシンボル読みあわせ | すずきふみよしの「星の音を聴く」

すずきふみよしの「星の音を聴く」

読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

[太陽]
獅子19度「ハウスボートでのパーティー」
キーノート「厳密に構造化された社会的振る舞いからの一時的な自由を楽しむこと」

効果的な努力への前奏曲としての創造的なリラクセーションの、また仲間との協同的な関係の日々の稽古を通じての達成への人間の通常の受容力のシンボルである。広く世界への貢献を実行し得る技能とインスピレーションとの強化された文化への、生のある種の心地よいポケットの密封がここにはある。存在のどんなに冴えないルーティーンも自己出費のありふれた投機として高められるであろう。

キーワード:CONGENIALITY(合致、相性、共鳴、適応)
ポジ:人間に関する諸事のよりやりがいのあるもしくは永続的な側面へ参与したいという風流な熱望
ネガ:一般の福祉への思慮のない自己耽溺および軽蔑

[月]
水瓶19度「水と化学薬品と途方もない筋力を用いて山火事が鎮火されつつある」
キーノート「カルマの〈訪れ〉の不注意の破壊的な潜在性を制圧するために必要な技能と勇気」

尋常でない努力を変更し修正する再生的なリラクセーションの、また有事の際の自分自身の全身的献身を通じた達成への例外的な受容力のシンボルである。ここにはそれによって個人が自己出費の高度な頂点を得るダイナミックな協同があり、またその瞬間の強化においてほかのやり方では決して発見することのない潜在力を稽古づける。不運にも被り得ることが同様にたやすく首尾よい投機に、幅広い社会的責任においてなり得るのである。

キーワード:CONCERN(関心事、心配、懸念、気遣い)
ポジ:個人的な興味を有効性のなんらかのより大きなポイントへともたらす特別な技能
ネガ:経験の恐れおよび厄災のほのかな喜び

両者の冒頭で主題とも言えるかたちで提示されているのがリラクセーション。公的にはソーシャルな側面で効果的にものごとを達成するうえでの前段として楽しむ格好で、私的には自分の内面のプロセスに軌道修正を加えるような営みとしてくつろぎの必要が述べられている。

前者獅子19度のほうにはキーノートにもあるように制度からの一時離脱の意味あいも含まれており、お盆休みの束の間の休息としてはもちろん最適なときだと言える。が、その一方で相当に苛烈とも言えるような内省の必要性が後者水瓶19度によって示されているのではなかろうか。くつろぎとはいえ、やはりシンボルどおりかなり強い力によって自分の内面に変化を与える努力がいまは必要なのだと、この満月は述べているようにおもわれる。

積極的な人間関係から撤退するというわけではなく、関係に身を置きながらも、そのなかで自身の内面の変革にフォーカスするということ。そこには労力が、対価が支払われてしかるべきであるということ。社交を通じて自分の成長を求めるという方向に、この先半月のテーマを置いてみるとよいだろう。よかれとおもってやることが相手不在の自己満足とならないように、またトラブルが生じることをうっすら期待して楽しんだりすることのないように。