好きなことを仕事にしようとしたら80万円だった話 | 幸せな家庭の作り方〜Happy Family〜

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東京下町で暮らす5人の子沢山ママです。結婚27年目。
長男25歳(社会人・一人暮らし)長女15歳・次男14歳・三男9歳・四男6歳。
非常勤保育士として働きながら、オリジナル家計簿を販売中。

⚫︎ 好きなことを仕事にしようとしたら80万円だった話

こんにちは、竹内まゆみです。

私ね、20代前半の頃、化粧品が大~好きだったのです。

美容雑誌も欠かさずチェックして、デパートのコスメカウンターで売ってるような化粧品を使っていました。

サンプルもわんさか持っていた。

だから、保育士をしながら、

「私、ホントは化粧品に関するお仕事したいの~」

なんて言っていました。

でもね、ある有名化粧品会社に勤める子から、ノルマがすごくて、ストレスからお肌が荒れてしまった

その荒れた肌にお化粧してカウンターに立って、化粧品を売ってる、なんて話を聞いて。

「私には、む~り~

と思って。

だから

「保育士は一番やりたい仕事じゃないんだけどね…」

なぁんてたわごとを言いながら働いていました。


・・・・・・

それから、27歳で長男を産んで。

長男の産後に、ものすご~く肌が乾燥してしまったのです

産後に知り合ったママ友に話したら、ある「温泉水」が入った化粧水をすすめられました。

サンプルをもらって、試したら、刺激も感じない

化粧水1本使いきる頃には、ガサガサ肌が、とってもいい感じにおさまったのです

それから、それを販売しているママ友から、しばらく購入していました。

ママ友の家で行われる、洗顔の仕方を教えてもらったり、眉カットをしてくれる集まりに行って

その化粧品会社で販売している、お茶を試飲しながらおしゃべりしたりしていました。

4~5000円する化粧水1本を1ヶ月で使いきる、というのがちょっとキツいなぁと思いつつ

でも、石鹸や乳液は長持ちするし…
(まだ今ほど泡洗顔が流行っていない頃、泡がピンと立つほどの固形石鹸が有名でした)

自分で使っていて「いい化粧品だな~」って思ったのでね。

「私、ホントは化粧品に関するお仕事したかったのよね!(まだ言ってる^ ^;)保育士辞めたら、そういうお仕事もいいなぁ」

なんて思って

その、講習をしていた方に、アポを取ったのです。

「お仕事の内容を聞きたい」と。


そして、お話をうかがいました。

「女性にとって、化粧品は毎日使うものだから。絶対に必要なんだから、売れるわよ」

と言って、販売員になることを勧められました。

最初に購入するのは、80万円ほどの化粧品。
 
定価の3割引くらいになっているから

それを売ったら利益になるのだけど。

売れなかったら、在庫をかかえるだけ。

でもね… 

その方は、こうおっしゃいました。

「売れなかったら、自分で使えばいいんだから大丈夫!ご主人さえ説得してくれれば」

って…

80万円分…


い…いくら肌に合う化粧品でも、そんなにたくさんいらない、と思って。

自分から連絡取っておきながら

「私、公務員なので、副業できないんです」

って、お断りしましたが…
(公務員でも、やってる人いるから大丈夫、なんて言われました)

さらに…

世田谷の方に住んでいる上品なマダム風のその方が、豹変した瞬間があったのです。


それは…

紹介してくれたママ友を通さずに、私が直接その方に連絡したことに対して。

とってもお怒りだったのです!

ひととおりの話の後でしたが、最後に

「なんで私に直接連絡してきたの?」って

そこが気に入らない、と

しこたま注意を受けましたわ…

なんか、全然わかっていなかったのですが、そういう順番が大事な会社だったらしい…

マ…マルチだったんだ…

(親とか子と孫とか…そういう関係が大事なんだよね

組織形態がわかったら、一気に興醒め。

それ以降は、ママ友にも連絡しづらく…

化粧水を買えなくなってしまったのです。

(店頭では売っていない商品だったのですが、幸い、職場で同じ化粧品を使っている先輩がいて、一緒に買ってもらっていました。)

・・・・・・

「やってみたい」と思うことがあるなら…

実際にそれをやっている人に話を聞いてみるといいよね。

現実は、はたから見えるほど、キラキラしたことがばかりじゃない

ってわかるから。


私は、その時、自分が80万円分の化粧品を売れるなんて「全く」思わなかったし

そもそも、育休明けたばっかりで、80万円も用意できなかったので、その話に飛びつくことはなかったのですが。
 
もし、儲け話に乗って、80万円出して仕入れていたらどうなったかな?

たぶん…泣き寝入りだわ

そして、そのうち勉強料だったとあきらめがついて、自分で使ったかなぁと思います。


もし「たくさんの在庫を抱えて、買っちゃったから、利益を出さなくちゃ!」

そんな風に売ったとしても、喜びが乗っからない。

知り合いに売り歩いていたら、周りから人がいなくなりそうなレベルだよね…


元を取ればいい、利益が上がればいいというわけではない。  

もし、うまくいかなかったとしても

経験として、自分の肥やしにしていくことはできるのかな、と思います。

反対に、いつまでもしがみついて

「損切り」ができないと、自分の人生の時間を損しちゃうよね。

(この記事を読んだあと、私が説明を聞いたのと同じ会社の販売員になり、商品をかかえて困っていた方が「まゆみさんの記事を読んで目が覚める思いでした」と、即契約解除されました)