団塊Jrのプロレスファン列伝 -147ページ目

プロレスごっこ♪~男の子だけじゃないぜ!編~

ボクの住んでいたところは田舎だったから、小学校は三つ、中学校はひとつしかなかった。なので中学になると3つの小学校の出身者が同じところに集まる、ということになっていた。

ボクはこれをプロレスに見立て、自分の出身校を新日本プロレス(自分が好きだったから)自分のとこより人数が多く、かわいい子が多かったT小学校を豪華外国人レスラーとかけて全日本プロレス、そして人数は少なかったが同じ出身小学同士がすごく仲が良かったT小学校を国際プロレスとイメージし、中学は三団体による夢のオールスター戦と勝手にイメージしていた。この頃はなんでもそっち方面にたとえてしまう(つくづくプロレス・バカだったなぁ)

しかし。そんなプロレス・バカの勝手なイメージがまんざらでもなく、さらにびっくりするような話があったのだから、この時代のプロレスの影響力は計り知れなかった。結論からいうとプロレスに見立てたこの各小学校・三団体思想化の他になんと予想外の団体

全日本女子プロレス

が存在していたという衝撃的事実があったからだ。

というわけでここから先は女子プロのマニアック・ネタが飛び交います。何言ってるのかわからないところも多々ありますがご了承ください・・・

それを知ったのは中学2年になりたてのときだった。しかも話を聞いたのが当時好きだった子からだったからさらにびっくりである。古舘さん風に言えば、我が思春期の二大巨頭、プロレスと恋愛感情が奏でるエポックメーキング、まさに心とコカンのネバーエンディングストーリーだ!!

で、本題だ。その日、なんでその子とそんな会話になったのかは忘れてしまったが・・・話したことはこんな内容だった。

その子「あのねー、F小はねー、女子もプロレスごっこやってたんだよ」

ボク「え!マジで!?」

その子「そうだよ~。ちゃんと入場から音楽つけてね、試合前に踊りつきで歌も歌ったんだよー」

ボク「う、歌ぁを!?そ、それはやっぱクラッシュの炎の聖書(バイブル)とかを!?」

その子「そうだよ~。○組のまさ○ちゃんが千種でね、○組のまり○ちゃんが飛鳥だったんだよー」

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なんだってぇぇぇー!?

ボク「すごい・・・え、じゃ○○さんも誰かを・・・」

その子「わたし?わたしはね~山崎五記♪」

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ええぇぇぇー!!

ボク「や、山崎五記ぃー!」 

その子「そうだよ~。ふふ♪」

すごい・・・すごいぃぃ!!この子が山崎五記だったとは・・・ボクは今まで山崎・立野のフレッシュコンビ(注:1)は立野紀代の方が好きだったが今後は話を合わせるためにも山崎五紀よりに・・・いやまって?じゃーちなみに立野紀代は誰がやってたんだ?コンドル斎藤は?小倉由美はぁー!!

いや、そんなことはどうでもいい・・・これはなんてことだ!F小には“女子プロレスごっこ”が存在していたのかぁー!!それは大人ぶったせいか・・・どこか男性陣とボーダーを引く女子がいたボクの小学校では考えられない話だった。

数日後、今度はF小出身で思想どおりに全日本プロレス好きでミル・マスカラスが大好き、今で言う爆笑問題の太田風のMに聞いてみた。

「うんそう、○田、あいつがね、長与だったんだよ」

同じだ・・・だめ押しに同じ部活でF小出身、タコ八郎にそっくりのHにも聞く!

「そう、○田が長与で・・・」

な、なんという・・・!!

もはや女子プロレスごっこは不動。そして他の配役は薄くても○組のまさ○ちゃんの長与千種は不動のようだ。しかしなぁ、まさ○ちゃんタッチの南ちゃんみたいなかわいい顔してるのに(ちなみに声も似ているのに)長与千種とは・・・もしかして赤城のスーパーソフトを食べ過ぎたか?

まぁ、こうなったら・・・しゃべったことないけど本人に聞いてみたい!ダブル正拳がなんだ!ダブルサソリがなんだー!本人に聞いてやるぅー!と思ったが早く本人と話す機会に恵まれた。

よーし。これは言ってみれば新旧ファン対決だ。さすがに赤城マリ子のみかんの目潰しは知らないが・・・いやしくも!おれかてマミ熊野の人間絞首刑をリアルタイムで見てる男よ。十年一日のクラッシュ・ブームの自称・長与千種に遅れをとるわけには行かない!いざぁ!

「あれー、あれなの?昔、長与千種だったんだとか・・・」

言ったぞー!さぁーどこに“風林火山”て書いてある?言ってみろ!

「誰から聞いたのー?そうだよ♪」

あっさり認めやがった・・・それにしてもかわいい子じゃないか。やっぱり南ちゃんに似てるし、仕方ない。許してやるぜ(なんの話?)

いや!とにかく。今となっては男女の試合がひとつの興行で組まれるのも当たり前になり、男性ファンが圧倒的に増えたということから“女性的に男性に見せる”というポジションになった女子プロレスだが・・・あの頃の女子プロレスは現在のようなものではない、他が作れないフインキと独特の世界観があった。

ファンは圧倒的に女性。そんな女性達が会場やテレビの前で強くカッコイイ女性に熱中し、身を投げ出して応援する。それは放課後の部活動、同姓でありながら強くて頼りになる先輩に後輩が本気で憧れるかのように・・・女性が女性に憧れるという世界であり、そして目指す者にとって狭き門であったのだ。

そう、昔の女子プロは内容こそちがえど宝塚的な要素が敷き詰められた、女性の“夢”だったのかもしれないな・・・

男は強さに、女は憧れに・・・あの頃、プロレスを見る男女間の感覚や目指すものはちがっていた。でもプロレスがメジャーで共通項になっていたからこんな話が出来たんだろうな。うーん、いい時代だったな・・・

(注:1 F小で女子プロレスごっこをしていた頃は実況の志生野温夫さんが山崎・立野のタッグをフレッシュコンビと言っていた時代。後のJBエンジェルス結成は86年の3月か4月頃である)

なにをー!?タイガーマスクファン列伝・2!!

先日の過去ブログ・メモリアルいかが・・・な、なに?過去のやつ転用して楽してんじゃねーってぇ!?


なにコラたこコラぁ!!


おい言ったぞ・・・おー言ったよ、言ったなぁ!!


じゃー第二弾!!ボクがどれほどのファンなのか思い知らせてやるぜ!!


マニアック画像を食らえー!!


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タイガーマスクのプライベートマスク


当時タイガーが移動などに使っていたプライベートマスク。ちびっ子ファンにわかりづらかったからか、プライベートマスクも試合用モデルで耳のないものやメッシュのものに変わっていたからこのタイプはおそらく初期しか使ってないと思う。今あったらレアだろうなぁ。


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海釣りタイガー


いつ頃のものなのか詳細は不明。なんか釣れてるようだが魚も不明。釣った魚、食べたのかな?


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ハチマキ姿で雑煮?を食べるタイガー


はじめうどん食べてるのかと思ったんだけど、どうもお餅のような感じ・・・これはおそらく“新春餅つき”というようなイベントのものだと思う。


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吹き替えタイガー


78年にスタローンが脚本・監督をした映画“パラダイス・アレイ”の日本での放送用に吹き替えをしたタイガー。これはテレビでリアルで見たの覚えてる。映画放送前にタイガーが出てきて吹き替えやります見たいなことを言ってたの見た記憶があるなぁ。ちなみに映画の方にはテリーファンクが出ています。


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広告タイガー


これは漫画雑誌なんかでも見たことある人多いんでは?


商品名はビクトリーチャレンジャー。サブタイトルはなんとタイガーマスク生みの親!詳細は


“NASAが宇宙飛行士の特殊訓練に採用した数々の宇宙開発技術を応用、集約し1台にコンパクトにまとめた訓練マシーンだ!”


そしてそのあとのくだりが凄い。


“タイガーマスクの強靭なパワー、バネ、スピードも実は本機で養成されたものだが”


えええ!!


いや~いい時代だったなぁ・・・


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当時モノ・直筆サイン入り生写真タイガー


これは週刊プロレスか何かに掲載された写真を、控え室で初代タイガーに見せたところ、いい写真ですねーとサインを入れてくれたもの・・・という経緯で存在する幻の一品だ。詳細は言えないけど、初代タイガーと長く親友という人からいただいたものです。


へっへっへ・・・どうでい?ちょっと見たことないもんばっかりだっただろう?またいつかやるから楽しみにしてなよー♪


過去ブログ・メモリアル~タイガーマスク・ファン列伝!~


今日はサイドにもあるタイガーマスク・ファイナル・コレクションのお話!!(※以前のブログにはサイドに広告欄がありました)

実はこれを売っているのを発見したのはもう3ヶ月前にもなる。

その日は何気に古本屋に行きちょっとエロDVDでも物色するかなぁーなんて思って店に入ったらいきなりガラス棚にタイガーの姿が・・・うぉーっ!!こんりゃー発売されたのは数年前だがオークションでもなかなか出てこないシロモノのモノじゃーないか。もちろんファンとしてタイガー関連のビデオは持っていたんだけど、友達に貸したりしているうちに消息不明になっちゃったのが多くて・・・この際タイガーの試合はDVDでバシッと決めたいし、なにより欲しい!!で、値段は!?

2万と2800円

どおおぉー!!定価が3万円だからそれでも安くはなっているがおれの月のこずかいじゃ・・・仕方がない、少し貯めるかぁ・・・

それからというものおれは節約しながら2週に一度は売れてないかどうか店に見に行って・・・金にめぼしが付くまで売れてくれるなと願いながら狙っていた。店の人もガラス棚の前に定期的に来る謎の客にかなり不信感を抱いていただろうな。

それからしばらく日が経った。金も貯まってきてもう自分にもゴーサインを出せる、そんなタイミングまできていた矢先だった。それは突然だった。こういうオチはアリなのか・・・なんとおれが日々狙っていたタイガーマスク・ファイナル・コレクションはあろうはずもない形で我が家に降臨したのだ。

なんと奥様が買ってきやがったのだ!!

元々奥様もプロレス好きだしこのDVDのことも話してはいたが・・・実は奥様、先日放送されたアメトークのプロレス特集を見た際、あまりの懐かしさに刺激されタイガーマスクを見たくなったというのだ。

「お店の店長も言ってたけどこれなかなか売ってないんだってね」

そうそう、これはホント見かけない・・・っておい。ていうかおれが数ヶ月、がんばって金貯めたのに自分はそんな理由でアッサリ買いやがって!!どの家庭の予算で買ってきたんだよ!?しかも値切って2万1000円で買ってきやがった。まったくいつもながらカツオも真っ青な世渡り方には脱帽だ。仕方ない、今回だけは割り勘だぜ(と言いつつ結局おれ1万円で済んだ。ラッキー♪)ま、結果オーライということで早速見るか♪

普段から娘、息子にもタイガーは見せているので、みんなで見るかとパッケージを開けて見る。本品は通常のDVDのケースに入っているようなスタイルではなくアルバムのような形でちょうど写真集にDVDが入っているような感じだ。これはファンにはうれしい。ではいよいよ・・・とページを開きDVDを取り出そうと思ったそのときだった。

で、DVDが入っていない!!

ぅおー!!明日が見えない!!こんなに引っぱっておいてパッケージだけで2万円かぁ!!そりゃ店長もなかなか売ってないって言うわ!ていうか売ってくれ!とにかく古本屋に電話!!

「もしもし!?今日そちらでタイガーマスク・ファイナル・コレクションDVDを買った者ですが、中身が入っていないんですけど!」

「はい!?どういうことでしょうか・・・」

「DVDが入ってないんです!!」

「は!!少々お待ちください!!」

こうして待たされること2分・・・どうやら中身は別のケースにて保管されていたようで・・・それを入れ替えずにそのまま渡してしまったということなのであった。結局もう一度お店に行きDVDを渡してもらい無事にタイガーを見ることができましたとさ・・・


タイガーマスク・グラフティー

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メキシコ遠征時代。NWA世界ミドル級王座に輝く

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今なお最高の使い手といわれるジャーマン・スープレックス・ホールド

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サマーソルト・キックが炸裂

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タイガーが尊敬するカール・ゴッチと


さぁここからはミスター管理人・自薦!名勝負集!あの頃に戻って!!

昭和56年4月23日 蔵前国技館
vsダイナマイト・キッド

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衝撃のデビュー戦です。このフィニッシュのジャーマン・スープレックス・ホールドはまさに芸術品!!

後の佐山の話ではこのマスクがイヤでイヤでしかたなかったと・・・目も小さいし口も小さい上にカッコがわるかったのがなにより・・・

そんなデビュー戦のマスクだがファンの間ではけっこう伝説である。製作したのはなんとおもちゃ会社のポピーであった。

昭和56年12月8日 蔵前国技館
vsエル・カネック

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地元ではジェット・シンにもハンセンにもアンドレにも負けないメキシコのヘビー級トップのカネックと対戦。
ファンはあまり賞賛しませんがおれはこの試合は面白かったと思います。

画像は今じゃ誰も使わなくなっちゃったロメロ・スペシャルでカネックがタイガーを追い込む名シーン!!最高!!

昭和58年2月7日 蔵前国技館
WWFジュニアヘビー級選手権
vsブラック・タイガー

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こいつが出てきたときはテレビに釘づけになりましたね。正体不明、姿形はタイガーなのに黒い・・・本当にアニメから出てきたんじゃないかと子供心に恐怖心も満々でした。

試合ではジャーマン・スープレックスを急所蹴りで返すという、これまた子供心にショッキングなやり方でタイガーを追い込みました。最後にはそれを防いだタイガーがジャーマン・スープレックスを炸裂させて勝ったときは喜んだっけなぁおれ。夢がありましたね・・・


昭和58年4月21日 蔵前国技館
NWAジュニアヘビー級王座決定戦
vsダイナマイト・キッド

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キッドとの名勝負数あれどこれがベスト・バウトだと信じてやまない!!とにかくお互いのいいところが最高に出た試合だったと思います。

タイガーはキッドのツームストーンパイルドライバーで頚椎を痛めた過去があるので、キッドがその体勢に入ると本気でドキドキしたのを憶えています。たしかテレビ中継もスペシャルでやったんだよなこの回は。すごかったなぁ。


昭和58年6月2日 蔵前国技館
NWAジュニアヘビー級選手権
vs小林邦昭

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タイガーのライバルといえばこの人を抜かして語れない!!

小林といえばマスク剥ぎ!!とにかくタイガーのマスクを破き剥ぎ取りまくった。小林がマスクを取ってしまえばタイガーの正体が見れるけど正体を明かしたらもうタイガーはいなくなっちゃう・・・このジレンマが当時のおれをはじめ全国のちびっ子ファンを釘付けにしたもんさ!!

ちなみにおれは小林邦昭と誕生日が一緒♪

昭和58年8月4日 蔵前国技館
NWAジュニアヘビー級選手権
vs寺西勇

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これがタイガーの最後の試合・・・人気絶倒の虎は突然姿を消した。

泣いても笑っても・・・とよくいうが、この最後はむしろ泣いた方だ。しかしこのわずか2年4ヶ月だったからタイガーが伝説になったのかもしれないな・・・

タイガー最後の技はタイガースープレックスだった。それはファンにさよならという意味を込めて放った一撃だったのかもしれない。

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その寺西戦で引退を決意していたタイガーがイギリスに出向き、ダイナマイト・キッドと極秘で“真の引退試合”を行ったというレア画像。

もちろんお客さんも他のレスラーもいない。ギャラもない。場所も道場である。でもタイガーの気持ちに答えたキッドはここでの対決を受けてくれた。戦いを通して得たふたりの友情がどれほどのものだったのかがよくわかる。

今、佐山は復帰しタイガーのマスクを被りリングに上がっている。しかしおれはそれは見ないようにしている。いくら運動能力がいい選手がいても、今のレスラーにタイガーマスク以上の動きをする人がいても、そして佐山自身でも・・・もうタイガーマスクはできないのである。タイガーマスクがタイガーマスクであったのはあの時代だったからだし、あの2年4ヶ月間だったからなのである。誰も真似できない、誰も超えられない・・・だからいつまでもファンなのである。