団塊Jrのプロレスファン列伝 -149ページ目
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ほら、プロレス始まるまでに宿題と学校の用意しな!!

今ってさ、北斗の拳やらガンダムやらキン肉マンやら・・・昔流行ったものがやけに商品化されてるよね。

昔のアニメがDVD化し、いやBlu-ray化も出現してるね。そんな感じで続々発売されるわ、マジンガーZやコンバトラーVなんかの合体ヒーローロボットモノが超合金で再販や、または真新しい商品として発売されるわ・・・あげればキリがないくらい。

職場なんかで同年代の人と当時の少年ジャンプの漫画の話やガンダムの話をすればもちろん盛り上がるが、最近はそこにボクなんかよりはるかに若い連中も話しに入ってきては、知ってるんですか?と聞き入られさらに盛り上がることがある。

20年、30年も昔に自分が夢中になって遊んでいたものが、今、こうして話題として話せるのは、それらの作品がいいものだから、いつの時代も認められるからこそなんだと思う。それらが当時の流行だけなら今話題に上がるはずはない。いいものでおもしろいから現在でも取り上げられるんだ。だから今でも話す機会に恵まれるんだよね。

やっぱいいものには古いも新しいもないんだよね。

そんなことを思いながらも・・・ボクはちょっと寂しい気分になることがあった。

あの頃、夢中で見て今なお話せるこれらの話。先にも述べたとおりである。そんな中にあって・・・幼き頃、それこそこのテレビを見なければ次の日学校で話に入れてもらえなかったほど、みんなが熱狂していたあの話が今、語られることがない。

あの頃・・・

休み時間には教室の後ろで毎日タッグマッチをしていたっけなー。

体育の高飛びのマットの上で普段は危なくて出来ないバックドロップをこのときとばかり友達に放ったっけな・・・

夏のプールでは飛び込み台から、これまた普段出来ないトペやプランチャーの技をやったのも楽しかった。

廊下で同級生とすれ違うときは必ずラリアートを繰り出したっけ。

始業式や終業式のパイプイスの片付けのときには、どさくさにまぎれて友達にイス攻撃をしたこともあったな。

ノートに自分が考えた必殺技や夢の対戦カードを書きまくったな・・・

社会のテストで歴史上の人物の名前がわからず、外人レスラーの名前を書いて怒られたりもしたな・・・

どうしてだろう?昔のアニメや漫画や特撮はこんなにも語られるのに・・・テレビのなつかしの名シーンにすらそれは出てくることはない。

どうしてだろう・・・みんなあんなに熱く、夢中になっていたのに!!もう語れるときはないのかよー!!

いいや、そんなことはないぞ!!あの頃、みんながあんなに熱くなってたんだ。今熱くなれないはずがない!!

ただ語りだすキッカケがないだけなんだ!!

そうだ、ボクが語らなくては!ボクが始めなくては!!おれがキッカケを作ってやるぜ!!

言っとくが暴露本で知った知識なんかここではいらないぜ。そんなのは百も承知、理屈は抜きだ。あの頃、純粋に楽しんでいた、当時の熱き思いを語ろうぜ!!

一緒にやろう!!

でも・・・

始まるまでに宿題と学校の用意は終わらせておきなよ!母ちゃんに怒られるぜ!!

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