ラーメンプロデューサー「イソベ」のblog

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2023年もあと少しで終わりますね。

 

今年も多くの方の支えでやっていくことが出来ました。本当にいつもありがとうございます!

 

 

 

今年は新規開業支援、プロデュース、商品開発などはもちろん、運営する店舗の別事業や別業態事業のサポートまで様々な仕事をさせていただきました。

 

そして運営している店舗の初のFC出店など、新たな事業も進めていく機会が増えました。

 

イベントなどで現場でラーメンを作る日もそこそこありましたし、それなりに忙しい1年を過ごさせていただいたと思います。

 

 

ブログに関してはコラムのネタは多々ストックしてあるものの、なかなかまとめる時間が作れず今までで一番更新の少ない1年だったかと思います…

 

いつも言ってる気がしますが(汗)、来年はコラム更新もせめて月に1本ぐらいは更新していければと思っています。

 

 

 

またブログでしっかりした告知はしていなかったんですが、自身の会社の公式HPを作成していました。

 

公式HP

麺アシスト! ~ラーメンのことならどんなことでもサポート~

 

自身の事業に関する詳細や報酬体系などがわかるようにしてありますので、ぜひご覧ください。

 

 

一時期、顧問の店舗数が増えたことで新規の依頼が受けれない時期もあったりしたのですが、現在は体制なども整えてどんな依頼もお受けしていますので、いつでも気軽にご相談ください。

 

ラーメンに関することであれば本当にどんなことでもやってる業界の中でもかなり珍しい人だと自負していますw 

 

プロデュースや商品開発以外にも、試食によるアドバイス、ライティング、写真&動画撮影のサポート、フードコーディネーターなどなど…

 

芸人さんの企画、コント番組やCM撮影のお手伝いとかしてるラーメン業界の人間って珍しい存在な気がしますww

 

 

 

そして今年でラーメン店経営から退いて、サポート業を始めてから10年が経ちました。

 

それでもこの10年は経営時代よりも「現場」にこだわって、様々な現場で仕事をしてきたと自負しています。

 

そしてネットの情報だけでなく、自身の足で現場に行き、体感することにこだわってきました。

 

これからも「現場」にこだわって、現場を知らない机上だけの知識や情報とは無縁のサポートを続けていきたいと思います。

 

 

 

来年は自分が食べたい、自分だけの味を表現する場所がまた出来るような気はしていますが、これは新年明けてからまた報告します!

 

 

今年もありがとうございました!

来年もよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

また久しぶりの更新になってしまいました…

まとめていないだけのコラムは結構あるんですが、ご存じのように全部長文なので、まとめるだけで一苦労でして…汗

 

ただ、ブログを楽しみにしていただいている方も結構多くいるので、気ままにやっていこうと思います♪

 

 

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さて、以前の記事でも書いたように、現在、多くの食材、調味料などの高騰、さらに品薄状態の食材なども増えて、さらに高騰…という状況が多く出て来ました。

飲食事業に携わって20年近くが経ちますが、現在の状況は異常事態ぐらいに感じています。

それまでに

 

「安価で仕入れられることが出来た食材だからこその商品」

「その食材があるからこそ、その味になる商品」

 

などがありましたが、仕入れ価格高騰だけでなく、品不足になってしまえば現在のメイン商品が作れないという事態にまでなってしまいます。

ラーメン業界で言えばこの数年の間に「肉関連の高騰」「鶏脂不足」「煮干不足」あたりは知ってる方も多いのではないでしょうか。

特にここ1年ぐらいはカタクチイワシの不漁により煮干の価格は異常な高騰になっていますし、シンプルに品が無いという事態にもなりました。

鶏脂も不足していて家系ラーメン店で「油多め」が出来なくなったりしていたのも記憶にる方がいるかと思います。

もちろん全く流通していないというわけではないのですが、自分がラーメン店の経営をするようになってからはここまでの事態はありませんでした。



そして、これは今だけの異常事態ではなく、今後もこういうことはまだ他にも起きるのではないかと自分は危惧しています。

肉類、魚類、野菜類など様々な食材がありますが、不漁や不作もあれば、生産者の数が減ることによる不足など、様々な事態が起きる可能性があるわけです。

その飲食店で調理するための食材が入らなければ商品は作れないですし、これが専門店であれば大問題です。

そう、特に「ラーメン」という業態はほとんど「専門店」という形だと思うので、今回はこの異常事態に備えた商品開発というテーマで検証してみようと思います。



●不足しにくい食材を考える

食材の価格高騰はあるにせよ、仕入れることが出来ないという事態にまではならないであろう食材というのもあると思います。

自分が考えるこれらの食材は


・米
・小麦
・野菜類
・鶏
・魚類


このあたりでしょうか。


特に「米」「小麦」などは国が介入して確保や価格まで管理している日本のメイン食材の一つです。

野菜類に関しては不足したりする品種や気候変動などの影響は受けるものの、完全に無くなることはない食材の一つだと思います。

「鶏」は現在かなり高騰していますし、不足することはあるものの、肉類の中では宗教など関係なく全世界で食されている食材なので、不足しにくい食材の一つと考えています。

ということは「卵」も今は高騰して不足はしていますが、使えなくなる…という事態にまでにはならないであろうと考えます。

「魚類」に関しては「品種」として絞れば不足や使用すら出来ない品種は今後出てくると思いますが、「魚類」としての大枠であれば利用は出来ると思うので入れてあります。

他にも色々あるとは思いますが、今回の検証ではこれらぐらいにしておきます。


この不足しにくいと予想する食材は多くの飲食店で使用されています。

そしてラーメン店でいえば「小麦」「鶏」「魚類」などは使用する機会が多いわけで、先述のリストには入れていませんが、「豚」「牛」なども世界で幅広く扱われているので、ラーメンが作れない…という事態になることはそうそう無いと思います。



しかし

この品種、この品質でないと作れない

という商品の場合は厳しいですよね。


また

メインで使用する食材がとにかく高騰している

というケースでも使用が厳しくなります。


要は現在のメイン商品で使用するメインの食材を今後も使用が出来るモノかどうかをまずはしっかり見極めることが重要だと思っています。

またはその商品を作るために別の食材を使用したケースや、他のリスクヘッジを考える必要があるわけで、次はそれらの細かい内容について。



●メイン食材仕入れが出来なくなったケースを想定したレシピ&調理

例えば

「◯◯地鶏」を使用して完成するスープ
「◯◯煮干」を使用して完成するスープ


このあたりのラーメンの場合、これらの食材の仕入れがもし出来なくなったケースを想定すると、代替食材が必要になりますよね。

他にも「◯◯産」の食材など、その品質があるからこそ作れている商品もあります。

これらが今後もし入手出来なくなったとしたら…

もちろん、そんなことはあるかどうかもわかりませんが、そのケースを想定したレシピなども考えていく必要があるということです。


実は自分の10年以上前にやっていたお店でもこれに近いことがありました。

メインのラーメンを全く別のタイプのラーメンにフルリニューアルしたことがあるんですが、これはそれまでの味に飽きてきたというのもありましたがw、実はメインで使用していた「鯛煮干」の不足による高騰、今後の仕入れ不足も予想されたため、シンプルな煮干を使用したラーメンにリニューアルしました。

鯛煮干の価格も開業時の2007年からするとその時点で1.5倍程度になっていて、元々高価な食材がさらに高くなる…ということでリニューアルを決意したわけです。


これは「フルリニューアル」というケースですが、今までの味に近い、むしろブラッシュアップになる…ぐらいのことを考慮した使用食材の知識や経験を今から進めていくのはいいと思っています。

今の商品で使用する食材を◯◯に変更した場合
使用食材をガラっと変えてさらに美味しくならないか
不足、高騰が予想されない食材で作れる商品の試作、開発


…など、現時点の商品について色々と見直してみるのもいいと思っています。

 

実際に自身への商品開発の依頼、リニューアルなどにおいても、こういうケースでの依頼はかなり増えています。

 

現時点で今後の展開や予想などをしていく、ブラッシュアップはもちろん、様々なケースにおける対応力が必要になると思います。



●商品の数を増やす

世の中には一つの商品に拘った「専門店」は数多くありますが、さらに

「◯◯ラーメン専門店」
「◯丼の専門店」
「◯◯◯パンの専門店」


など、さらにその中でも商品を絞った専門店もありますよね。

こういう業態のお店は今回話しているケースが仮に起きてしまった場合、営業自体が厳しくなる可能性もあります。

前述のリスクヘッジは代替食材や別商品を作る大枠でのケースを想定していますが、専門店の場合は商品が作れなくなったら元も子もないわけです。

例えば「居酒屋」「レストラン」などの商品が元々多い業態であれば、今回の話はあまり当てはまらないかもしれません。

不足する食材、高騰した食材があって作れない商品が出てしまったとしても、商品数が多いことで他でカバーすることが出来るというわけですね。

 

もちろん「専門店」というのが一つのコンセプトやウリになっているはずですし、それがダメというわけではありません。

 

ただ、そういったケースを想定して、商品を増やすイメージを作る、前述のように食材を変えて作るスキルアップをするなど、様々なケースを想定しておくことは必要だと思っています。

 

その一つが「限定商品」の開発ではないでしょうか。

様々な限定商品を開発、提供することによってスキルアップや様々なケースに対応する技術を培っていく。

 

限定商品はお客様を楽しませる、飽きさせないという意味合いでやっている方もいると思いますが、スキルアップにもなります。

 

商品を増やせ!…ということではなく、あくまで「想定」というイメージですね。




●輸入に頼らず日本で手に入る食材

多くの方がご存じだと思いますが、世界各国で戦争や紛争なども起こり、現在は輸入に頼っている食材の不足などもありますよね。

 

こういった世界情勢は今後どうなるかわかりません。

ということは既に輸入に頼っていたことで安価に仕入れられている食材の高騰、不足なども考えられるわけです。

 

これは他の検証ポイントとは違って大きなテーマではありますが、シンプルに

 

日本で手に入る食材

 

で商品を作る知識や技術を養っていくことも重要かと思います。

 

・米

・鶏

・野菜類

・魚類

 

品種などにもよりますが、このあたりは日本における自給率が高い食材です。

 

こちらもラーメンに出来るメイン食材ですよね。他の業態でも多い方かと思います。

 

ですが、現在使用している食材が全て「国産」になった場合。

現在の価格設定を維持出来るお店はかなり減るのではないでしょうか。

 

これは全て国産になったことを想定しろ…というわけではなく、全てにおいて

 

 

リスクヘッジ

 

を意識しておきましょう。ということです。

 

 

レアなケースではあっても、商売をしていると様々なリスクがあります。

 

人手不足

病気

事故

 

などのケースもあれば、コロナのような想定出来ない「外部的要因」

 

多くの外部的要因は今後も起きる可能性があるわけで、リスクヘッジを意識した営業は多くの事業者がしていくべきだと思っています。

 

 

 

 

今回は警告、警鐘みたいな大それたことではありませんw

 

単に様々なケースを今後は想定していくことが必要だと感じているので、記事にしてみました。

 

リーマンショック

東日本大震災

コロナウイルス

 

お店の新規オープン直後に全て起きている自分からだからこそ、感じていることかもしれないですね~w

 

 

 

 

 

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先日、とあるお店の試作品を試食する機会がありました。

 

そのお店は東京の数ある人気名店のうちの1軒。

 

その人気店の店主が作る一杯なので、完成度の高さはもちろん、味も抜群の美味しさでした。

 

…と同時にこのラーメンを食べたときに色々考えさせられることがありました。

 

このクオリティの高いラーメン。もちろんそのまま販売しても何も問題無い商品だと思いました。

 

しかし、もう一方で「この人気名店が出す新商品」としてはどうなんだろう…と思わさせられたのです。

 

そう、人気店だからこその次の展開へのハードルの高さ。そして東京でラーメン屋をやっていく厳しさ」も痛感してしまったのです

 

 

この試食したラーメン。

おそらく10年以上前にこの商品をメインにして出店して、ブランディングなどを上手にやれば、絶対に人気店になったであろうと思えるハイクオリティなラーメンです。

 

しかし、ラーメンは凄まじい進化をしていて、今現在このラーメンをメイン商品にして、今のこの店と同じぐらいの人気店になりえるのか…?と考えたときに「厳しいのではないか」と感じてしまったのです…

 

おそらくこのラーメンを地方などでメイン商品として出店した場合、その地域を代表する大人気店になれるであろうクオリティでした。

 

しかし、今の東京や地方でも大都市の人気店となっているお店のレベルは、異常なぐらいまでに上がっています。

 

そういう中で「味」「商品力」という要素だけで東京でやっていく厳しさを、ハイクオリティなラーメンを食べたことで痛感してしまったというわけなんですね。

 

 

 

ただし、これは言い換えると「味」「商品力」という要素だけで人気店になっているお店がかなり増えているとも言えます。

 

以前はラーメン店に限らず、飲食店で繁盛店になるには「味」よりも他の要素の方が重要だったり、総合的に戦略を立てていくことが必須でした。

 

しかし、現在は「味」「商品力」「満足度」など、提供する商品そのもののクオリティの比重がかなり強くなっています。

 

そう、現在は商品力そのもののクオリティの高さが繁盛店になる近道にもなっているというわけです。

 

 

しかし、現在は食材費の高騰や光熱費の高騰もあり、人件費も高騰、人材不足など様々な問題がある中で、本来は原価率を抑えていく方へシフトしていかなければいかないにも関わらず、それとは逆の方向が繁盛店になるための要素になっているわけです

 

また、先日友人のYoutubeでも少し話したように人気店になるためには「仕事量」も増加していて、本当に厳しい時代へ突入しています…

 

 

 

少し話は変わって「食べログ」には「百名店」という全国トップクラスの人気店の指標があります。

 

この「百名店」に選ばれている名店の数々。自分は「ラーメン」のジャンルでは全国の店舗全て合わせて8割以上のお店に訪問しています。

 

その訪問、実食した経験から感じることを言います。

 

この百名店に選出されているお店。たいして儲かってない店も多いだろうなぁ…」

 

………と。

 

 

選出されているのはもちろんその店の技術力の高さや多大な努力があってこそですが、先述のような「食」へのこだわり、食材の質の向上、仕事量の増加など、原価率も人件費率も人時生産性も全てを犠牲にしてその評価になっていると感じるからです。

 

そう、行列の出来る人気店になって、食べログの評価も高く、SNSのフォロワーの数も多い、大人気店なのに、原価は高い、仕事量が多いから生産量も少ない(※人を使う必要がある)など

 

大人気店にも関わらず利益率が低い

 

という店が多いと感じるわけです。

 

 

 

そして、この傾向は大都市になればなるほど強く感じることが増えてきました。

 

そう、「東京」という街では本当に大変な状況であると…

 

ただし、もちろんほとんどの店がそういう傾向にあるというわけではなく、事業として上手くやっているお店も、そういう商品力をブランディングや経営手腕で上手くやっているお店もたくさんあります。

 

しかし、これだけ技術もセンスも抜けたお店が沢山ある中で、人気だけだはない勝ち組として残っていくのは本当に大変なわけです。

 

 

 

 

個人的にこのコロナ禍というのは飲食店にとって多大な影響を与えて、飲食店の事情は大きく変化したと思っています。

 

これは今まで通じていたマーケティングや販売戦略なども変わってきているし、SNSの普及やユーザーのニーズの変化など、様々な観点から感じることがあります。

 

 

マーケティングにおいていえば

 

●マーケットイン

・顧客の意見やニーズに合わせた商品開発する

・自社が作りたいものではなく、顧客が求めているものを作る

・市場調査から市場にとって必要な商品を導き出す

 

●プロダクトアウト

・自社の強みや技術を活かしたサービスや製品を開発する

・作り手が良いと思ったもの、作りたいものを基準に商品開発する

・商品を作ってからどのように販売していくか導き出す

 

このような考え方があります。

 

 

飲食店においては今までは絶対的にマーケットイン的な考えであるべきだったと思います。

 

しかし、前述のような「商品力」そのものの強さが人気店になっているケースはかなり増えてきました。

 

要はプロダクトアウト的な商品を提供している店が人気店になっている傾向になってきたというわけです。

 

特に人気店になる個人店の多くは「美味しいモノを作ろう!」という気概だけで出来たお店の方が多いとも感じています。

 

 

ただし、それでも「ニーズ」というものは非常に重要で、自身でも市場調査、マーケティングから必ずお店のコンセプトや商品、メニュー構成などを決めていきます。

 

「ニーズ」だけでなく、市場調査をすることで、数値データからその地域で勝ち残っていくためのコンセプトや商品を導き出すことも出来ます。

 

大手企業の多くはこのマーケットインの考え方を従業員にもしっかり浸透させていると思いますし、実践している企業も多いはず。

 

 

しかし、時代が進んだ現代、さらに東京や大阪などの大都市では「プロダクトアウト」的な商品が人気になるケースが増えています。

 

これは商品力の高さそのものが多くの人に受け入れられる、知ってもらえる、伝わりやすくなっているからだと思います。

 

そう、企業側だけでなく、ユーザー側も進化しているというわけです。

 

こういう時代の流れをしっかり把握していくことも、東京などの最先端の都市で事業をしていくには非常に重要なポイントです。

 

 

 

 

「商品力」そのものが高いだけでは厳しい

「商品力」の高さだけで人気店になるケースがある

 

ここで言ってることが矛盾してるじゃないか!

…と思う方もいると思いますが(汗)、こういう様々なケースが増えてきたことこそが、飲食事情の変化だと自分は思っています。

 

そして前述のように「商品力」は高く、「食」のこだわりなども伝わりやすくなり、人気店になったとしても生産性の問題などにより利益が出にくいケースもあるわけです。

 

 

要は

 

以前のような飲食店におけるマーケティング、販売戦略などは通用しないケースもある

 

ということを認識した方がいいと自分は考えています。

 

特に東京などの大都市での変化や進化のスピード感も年々上がっているように思いますし、自分みたいなサポート側の立場の人間はそういう変化や進化をインプットしていくべきだと思うので、敏感に市場をチェックしています。

 

自身が頻繁に実施している市場調査のやり方や情報収集などもコロナ前とは大きな変化があります。

 

 

個人的な体感としてユーザー側は変化や進化しているのに、それに企業側は追いついていないような感覚も増えているように思います。

 

さらに様々な高騰が続く昨今、様々なケースに対応していくべく、作り手側も進化していくべきではないかと感じています。

 

 

 

後半は少し小難しい話になりましたが(汗)、現在の事業がどのような立場に置かれているのか見直してみることも重要だと思います。

 

もし今後大都市での飲食事業を考えている方はぜひご相談を…

 

という、営業的な〆を久しぶりにして今回のコラムは終わり!w

 

 

 

 

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昨年ぐらいから「イベント」「催事」などが本格的に再始動しましたね。

 

自身が運営サポートしている「煮干そば 藍@京都」でも昨年あたりからちょくちょく参加させていただいていて、年内も何度か出店予定があります。

 

この「催事」では本店とは違うオリジナルの商品を提供しているのですが、この催事などの出店について、この商品について、また店舗での営業においてのことなど、自身が心掛けていることがあるので、今回はそれについてお話します。

 

 

それがまさにタイトルにある

 

準備8割、営業2割

 

という心掛けです。

 

 

これはどんな事業にもある程度当てはまることだと思ってはいますし、これを持つことで人時生産性を上げていく、人件費の削減などにも繋がっていきます。

 

今回は催事出店、飲食店の営業を例にして検証してみたいと思います。

 

 

 

 

自分はこの2年ぐらいの間に何度かラーメンイベントやデパート催事などに出店しているのですが、基本的に

 

ミニバン 1台

 

の車の配送だけで全てをこなしています。

※それも「フリード」という小さめな車で…w

 

今年の名古屋のイベントは8000〜1万食クラスの規模だったので、「JITBOX」を1台利用しましたが…

 

 

これ、ラーメンイベントやってる方からすると結構凄いことだとわかってくれるのではないでしょうか。

 

ほとんどの店舗がハイエースクラスの規模の車での配送や「JITBOX」も結構使いますよね。

 

1日に1000食クラスの提供が必要なラーメンイベント。

もちろん、その催事の規模や設備や備品の取り揃えなどにもよるんですが、基本的にその車1台に乗せられる備品と食材だけで

 

事前準備

 

が済むように設計しているんですね。

 

 

これは現在提供している「白だし中華そば」という商品を開発した際に、イベントや催事での提供も考慮した準備、設計をしています。

 

細かい話は省略しますが、なぜその少量の持ち込み備品だけで何千食もの催事営業の準備が出来るかというと

 

・使用する車に積み込めるサイズ、分量

・食材のほとんどを業者から現地へ直送

・必要最低限の備品類の選定、収納

・提供する商品のレシピと仕込み工程

 

これらを全て事前に綿密に組み立てているからです。

 

 

現地での準備も、やろうと思えば1人でこなせる内容の準備、食材の手配や最低限の備品の準備。

 

これらの「準備」をすることで、自分はその催事の8割は終わったと思っています。

 

その準備段階で営業に関することは終わっているので、あとはしっかりとラーメンを作って、手早い提供の営業をするだけです。

 

もちろん、現場でやることは色々あります。出数なども想定より低いことも高いこともあるので。

 

ただ、そのあたりも想定した「準備」をしていれば「調整」だけで全て事足りるんですね。

 

 

レシピ的なことに関しても

 

スープは現地で仕込む

 

ようにしているんですが、これは「催事でもちゃんと作りたい」というのもありますが、実はこのあたりの全体の組み立てから設計しています。

 

スープは一番「量」が多くなる素材。それを現地に送るよりも現地で作った方が送料の負担も低く、さらに大量生産も可能なレシピにしているので、前述のような1日数千食の対応まで出来るんです。

 

ただし、大量の食材を長時間炊き上げる場合は手間や準備もかかりますよね。

 

なので、短時間の仕込みでも本格的なスープになるようなレシピと作業工程にした仕組み作りをしています。

 

そう、商品案が出来た段階から、こういった「想定」を全て考慮した設計にしているというわけです。

 

 

 

 

では催事ではなく、通常の店舗の営業に関した話をしましょう。

 

自分がワンオペでやっていた営業の話を、相談を受けた事業者さんへすることがたまにあるんですが、

 

11席、ワンオペ、6時間営業、150食提供

 

この営業を自分一人で2年程やっていました。

 

 

ラーメン屋をやっている方ならこれも結構凄いことだとわかってもらえると思うんですが、実はこれカラクリ的な追加説明があって

 

全て事前準備済み

 

してある営業なんです。

 

これは間借り営業時代の話で、1日3時間週に2回の営業なので、営業開始前までに75食分の全ての素材(スープ、タレ、トッピングなど)が揃っている状態だから出来るというわけです。

 

その営業中には追加の仕込みもなく、提供だけに集中出来るようにしているんですね。

 

さらにこの営業ではメインのラーメンはほぼ1商品、たまにサイドメニューや2種類のラーメンやる程度なので、ワンオペでもこの回転の提供が出来ていました。

 

 

 

それでもこの回転数で提供するにはそれ以外の準備も色々と必要になります。

 

配置、導線、分量、商品構成、作業工程など、その回転で提供出来るための準備と設計をしっかり組み立てています。

 

以前に検証した「回転率」はお客様の満足度に繋がります。

 

ワンオペ営業は回転率は確実に下がりますが、その中で出来る限りの満足度を提供するための準備と設計をしているというわけですね。

 

 

 

なので、これらの自身の取り組みは「自分がこれだけ出来るんだぞ!」…という自慢とかではなくw

 

準備しているから出来る

 

ということを単に伝えたいだけです。

 

 

 

ただ、これらはあくまでもイベント的な営業で、仕込みなどを並行しながらの営業ではないので、レアなケースです。

 

通常の店舗の営業の場合はどうでしょうか。

 

もちろん導線や提供システムを綿密に構築して提供スピードや回転数を上げることが満足度に繋がることはあります。

 

しかし、丁寧な作業で仕上げた一杯を提供することが満足度に繋がることもあります。

 

少ない限定数の商品など「希少価値」の提供が満足度に繋がることもあるでしょう。

 

接客やサービス重視の形で満足度に繋がることもあるでしょう。

 

それでも事前準備を出来る限りすることで、調理や提供に最大限尽力出来ることは様々な点でお客様に満足度を提供することが出来ますよね。

 

 

 

また、こういった事前準備をすることは「人時生産性」の向上に繋がる場合もあります。

※「人時生産性」を知らない人はググッてみてください

 

この「事前準備」が出来ているわかりやすい例が「チェーン店」です。

 

セントラルキッチンでほとんどの調理が終わっていて、店舗では仕上げの調理のみ。

 

マニュアル化、システム化された調理工程と、調理器具も揃っていて高い調理スキルも不要。

 

こういう「準備」が終わっていることで別の方向性から「満足度」を提供することが出来るというわけです。

 

 

 

ただし、多くの個人店は仕込みと営業を分けてやれるような余裕は無いと思います。

 

店主さん1人で仕込みも営業しているお店も多くあると思いますし「生産限界」「販売限界」もあるはずなので。

 

現在は人手不足も深刻ですし、出来る限りの準備をして営業したくても出来ないことは多々あると思いますし…

 

 

 

 

このようにイベントや催事と通常の店舗の営業とは違いは多くありますし、ここまでの話はあくまでケースによって違いはあると思います。

 

 

何を言いたいかというと

 

事前準備の大切さ

 

を伝えたいだけです。

 

 

状況によって「準備」を出来る限りしておくことで、お客様の満足度はもちろん、従業員の満足度向上にもなりますし、何より人時生産性が上がることで事業者の利益に繋がります

 

そして準備が出来ている状態での営業というのは「気持ちの余裕」などメンタル面においてもプラスになり、接客やサービスの向上にも繋がるわけで、良いことだらけなんですよね。

 

もちろん、様々な「限界」はあります。

そういう中で出来る限りの「準備」を意識する。

 

準備8割、営業2割の心構えでいると、どんな営業においても大きな利益に繋がります。

 

ぜひ今後の営業で意識を強く持って、実践してみてください!

 

 

 

 

 

 

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このブログでも何度も書いてると思いますが、この数年の間に飲食事情というモノは大きな変化がありました。

 

これはコロナ禍における飲食事情が変わったことから、飲食をする場所、時間、流行、様々な部分で変化があったと感じています。

 

また「食」全体のクオリティはもちろん、食べる側の意識や傾向も常に進化していますし、「少しでも美味しいモノを食べる」努力をする人はさらに増えているように思います。

 

 

 

そういった中でここ最近の食の傾向として気にしているのが

 

琴線

 

という要素です。

 

日本人の琴線に触れる「食」とでもいいましょうか。

 

 

「食」というのは世界各国で好みや傾向が変わり、国ごとの料理や食文化があり、日本の中でも地域によってはもちろん、隣の県になるだけ、同じ県内でも地域が変われば全然違うトコなんかもありますよね。

 

そういった中でも「日本人が好む味」「日本人に慣れ親しんだ味」という大枠のモノがあると思うんです。

 

そういった味こそが「日本人の琴線に触れる味」だと思うのですが、今回はその「琴線」という曖昧な内容についてw自分なりの見解を書いてみようと思います。

 

 

 

 

自分は飲食店をプロデュースや商品開発をする際、この「地域性」という要素はかなり重要視します。

 

ラーメンというジャンルで例えた場合、わかりやすいところだと九州はやはり「豚骨ラーメン」の文化です。九州のほとんどの地域で「豚骨ラーメン」は根付いてますよね。

 

他にも寒い地域だからこそ出来たご当地ラーメンなど、気候などによっても地域性が出ていたりします。

 

また好まれる塩分、甘みの傾向なども地域によってかなり変わりますよね。

 

わかりやすいところではうどんの出汁などは関東と関西で変わりますし、醤油の使い方なんかも結構違いがあります。

 

 

しかし、近年は様々な味、料理が全国的に広がるようになり、そういう大きく差があった地域性なども幅広くなってきたように感じます。

 

九州でも清湯系のラーメンは増えていますし、魚介豚骨系や家系ラーメン、今では煮干し系なども全国区になってきたと思います。

 

つけ麺も昔は食べ方すらわからない人もいる地域がありましたが、現在は全国各地に広がったことで、食べ方やどういう商品なのかは多くの方が知っているのではないでしょうか。

 

そしてその地域に今までになかった味が広く受け入れられるようになったのも、ここ近年の食の傾向だと思います。

 

 

 

さらに、美味しい「食」が増えたことで、遠くの飲食店までわざわざ食べに行くという人もかなり増えてきたように思います。

 

旅行や観光などにおいては、その旅行先にある行きたい飲食店を事前に探したりチェックして行く人も増えていますよね。

 

要は少しでも美味しい店を探す、話題の店を探す、交通費がかかっても遠くまで食べに行く人が増えているということです。

 

 

自分は20年以上前からラーメンを食べるだけのために遠くまで遠征したりしていたんですが、周りの人には高い交通費かけてラーメンだけ食べに行くの…?」なんて冷ややかな目で見られたもんですがw、今そういう「食」のためだけにお金をかける人は沢山いますよね。

 

このように「食」全体の質の向上はもちろん、ネットやSNSの普及によって情報伝達の速さも相まって「流行」「バズる」「インスタ映え」など、様々な「話題」になる料理やお店が増えているのも多くの人が理解してると思います。

 

そういう「ヒット商品」「ヒット業態」などのここ数年の傾向を見ると、個人的にはこの

 

日本人が元来好むモノ

 

という要素が深く入ってきているように思うんですね。

 

 

もちろん、今までに無い味や新しい味、進化した味なども沢山ありますが、原点回帰やリバイバルみたいな要素がここ近年では多く出てきていように感じます。

 

これは味だけでなく見た目などもあると思いますし、このあたりが「日本人の琴線に触れる味」という要素なのかなぁ…と感じています。

 

こういう「琴線に触れる味」を感じる「ラーメン」がここ数年食べたラーメンでいくつくかあるので挙げてみます。

 

 

・青島食堂@長岡市

・らーめん 信玄@札幌市

・坂内食堂@喜多方市

・釜玉中華そば ナポレオン軒@都立大学

・バラそば屋@中野

・味噌麺処 花道庵@野方

・麺処 ほん田@秋葉原

・ラーメン 大至@御茶ノ水

・桜上水船越@桜上水

・タンタン@八王子市

・らぁ麺 すぎ本@青葉台

・ぜんや@新座

・肉うどん さんすけ@名古屋市

 

・蒙古タンメン 中本

・ちゃん系全般

・たんたん亭系

・大勝軒&丸長系のつけ麺

・家系全般

・ご当地系いろいろ(※沢山あり)

 

 

ただし、これらのお店が「なぜそう感じるのか?」というのは自分自身の主観や曖昧な感覚が色々あるので、細かい説明はしません。

 

ただ、これらのお店のラーメンはこういう感覚が今後凄い必要だなぁ…と感じさせる要素があるラーメンなんですよね。

 

 

 

今回はかなり伝わりにくい内容かもしれませんw 曖昧な表現ですし…

 

何を言いたいかというと「美味しい」を作るのはもちろん大事なんですがそこに「好き」「好まれる」みたいな要素が必要だということ。

 

これは「常習性」「満足感」「慣れ親しんだ」などの意味合いもあるかもしれません。

 

日本の様々な「食」が多くの人に知られて、より美味しいモノを求めるようになった昨今、ぜひ「琴線」というワードを意識してみてはいかがでしょうか

 

ただ、この要素を取り入れて商品開発をする…というのはかなり難しいと数百種類のラーメンの商品開発をしてきた人間は感じているんですけどね…汗

 

 

 

 

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