日本人の琴線 | ラーメンプロデューサー「イソベ」のblog

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このブログでも何度も書いてると思いますが、この数年の間に飲食事情というモノは大きな変化がありました。

 

これはコロナ禍における飲食事情が変わったことから、飲食をする場所、時間、流行、様々な部分で変化があったと感じています。

 

また「食」全体のクオリティはもちろん、食べる側の意識や傾向も常に進化していますし、「少しでも美味しいモノを食べる」努力をする人はさらに増えているように思います。

 

 

 

そういった中でここ最近の食の傾向として気にしているのが

 

琴線

 

という要素です。

 

日本人の琴線に触れる「食」とでもいいましょうか。

 

 

「食」というのは世界各国で好みや傾向が変わり、国ごとの料理や食文化があり、日本の中でも地域によってはもちろん、隣の県になるだけ、同じ県内でも地域が変われば全然違うトコなんかもありますよね。

 

そういった中でも「日本人が好む味」「日本人に慣れ親しんだ味」という大枠のモノがあると思うんです。

 

そういった味こそが「日本人の琴線に触れる味」だと思うのですが、今回はその「琴線」という曖昧な内容についてw自分なりの見解を書いてみようと思います。

 

 

 

 

自分は飲食店をプロデュースや商品開発をする際、この「地域性」という要素はかなり重要視します。

 

ラーメンというジャンルで例えた場合、わかりやすいところだと九州はやはり「豚骨ラーメン」の文化です。九州のほとんどの地域で「豚骨ラーメン」は根付いてますよね。

 

他にも寒い地域だからこそ出来たご当地ラーメンなど、気候などによっても地域性が出ていたりします。

 

また好まれる塩分、甘みの傾向なども地域によってかなり変わりますよね。

 

わかりやすいところではうどんの出汁などは関東と関西で変わりますし、醤油の使い方なんかも結構違いがあります。

 

 

しかし、近年は様々な味、料理が全国的に広がるようになり、そういう大きく差があった地域性なども幅広くなってきたように感じます。

 

九州でも清湯系のラーメンは増えていますし、魚介豚骨系や家系ラーメン、今では煮干し系なども全国区になってきたと思います。

 

つけ麺も昔は食べ方すらわからない人もいる地域がありましたが、現在は全国各地に広がったことで、食べ方やどういう商品なのかは多くの方が知っているのではないでしょうか。

 

そしてその地域に今までになかった味が広く受け入れられるようになったのも、ここ近年の食の傾向だと思います。

 

 

 

さらに、美味しい「食」が増えたことで、遠くの飲食店までわざわざ食べに行くという人もかなり増えてきたように思います。

 

旅行や観光などにおいては、その旅行先にある行きたい飲食店を事前に探したりチェックして行く人も増えていますよね。

 

要は少しでも美味しい店を探す、話題の店を探す、交通費がかかっても遠くまで食べに行く人が増えているということです。

 

 

自分は20年以上前からラーメンを食べるだけのために遠くまで遠征したりしていたんですが、周りの人には高い交通費かけてラーメンだけ食べに行くの…?」なんて冷ややかな目で見られたもんですがw、今そういう「食」のためだけにお金をかける人は沢山いますよね。

 

このように「食」全体の質の向上はもちろん、ネットやSNSの普及によって情報伝達の速さも相まって「流行」「バズる」「インスタ映え」など、様々な「話題」になる料理やお店が増えているのも多くの人が理解してると思います。

 

そういう「ヒット商品」「ヒット業態」などのここ数年の傾向を見ると、個人的にはこの

 

日本人が元来好むモノ

 

という要素が深く入ってきているように思うんですね。

 

 

もちろん、今までに無い味や新しい味、進化した味なども沢山ありますが、原点回帰やリバイバルみたいな要素がここ近年では多く出てきていように感じます。

 

これは味だけでなく見た目などもあると思いますし、このあたりが「日本人の琴線に触れる味」という要素なのかなぁ…と感じています。

 

こういう「琴線に触れる味」を感じる「ラーメン」がここ数年食べたラーメンでいくつくかあるので挙げてみます。

 

 

・青島食堂@長岡市

・らーめん 信玄@札幌市

・坂内食堂@喜多方市

・釜玉中華そば ナポレオン軒@都立大学

・バラそば屋@中野

・味噌麺処 花道庵@野方

・麺処 ほん田@秋葉原

・ラーメン 大至@御茶ノ水

・桜上水船越@桜上水

・タンタン@八王子市

・らぁ麺 すぎ本@青葉台

・ぜんや@新座

・肉うどん さんすけ@名古屋市

 

・蒙古タンメン 中本

・ちゃん系全般

・たんたん亭系

・大勝軒&丸長系のつけ麺

・家系全般

・ご当地系いろいろ(※沢山あり)

 

 

ただし、これらのお店が「なぜそう感じるのか?」というのは自分自身の主観や曖昧な感覚が色々あるので、細かい説明はしません。

 

ただ、これらのお店のラーメンはこういう感覚が今後凄い必要だなぁ…と感じさせる要素があるラーメンなんですよね。

 

 

 

今回はかなり伝わりにくい内容かもしれませんw 曖昧な表現ですし…

 

何を言いたいかというと「美味しい」を作るのはもちろん大事なんですがそこに「好き」「好まれる」みたいな要素が必要だということ。

 

これは「常習性」「満足感」「慣れ親しんだ」などの意味合いもあるかもしれません。

 

日本の様々な「食」が多くの人に知られて、より美味しいモノを求めるようになった昨今、ぜひ「琴線」というワードを意識してみてはいかがでしょうか

 

ただ、この要素を取り入れて商品開発をする…というのはかなり難しいと数百種類のラーメンの商品開発をしてきた人間は感じているんですけどね…汗

 

 

 

 

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