高齢化社会と飲食事情 | ラーメンプロデューサー「イソベ」のblog

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今回は少し社会問題的な話を取り入れた考察です。

 

ワタクシ46歳になりました。

もう完全なるオッサンですw それは見た目はもちろん、身体的な部分でも年齢を感じることが多くなりました。

 

 

そして、普段の食生活もこの10年程の間で色々な変化がありました。

 

「油っこいモノを控えるようになる」

「量が食べれなくなる」

「健康を気にした食生活になる」

 

このあたりはある程度の年齢になると感じる方も多いのではないでしょうか。

 

そう、年齢を重ねると共に普段の生活の基軸である「食」にも大きな変化があるというわけです。

 

 

 

話は変わって、現在の世代別の人口においても40代、50代が一番多く、今後少子化によって高齢化が進んでいくのは多くの方が知っていることだと思います。

 

それに伴って、多くの事業者がこの先の高齢化社会に向けた準備をしていると思うのですが、飲食店にはその傾向がまだ見受けられないように感じるんですね。

 

 

そう、今回は

 

飲食店と高齢化社会

 

について検証してみようと思います。

 

 

「飲食」という全ての人間が生活に必須なモノ。飲食店はその中の一端を担っていると思います。

 

その数ある飲食店の中で「ラーメン」という業態は「専門店」という位置づけになりますよね。

 

「食堂」「定食」「中華」などのジャンルの中で「ラーメン」という商品がある場合もありますが、今回はその「専門店」に関することに焦点を当てます。

 

自分は基本的にラーメン業界の人間ではありますが、今回の話はラーメンだけでなく、他の専門店にも当てはまる話だと思いますので、他の業態の方にも何か感じていただければ。

 

 

 

先述のように、自身でも年齢を重ねることで、日常の「食」に対する変化を感じるようになりました。

 

そして20歳頃から食べ歩きを始めた大好きなラーメンは今でも毎日のように食べていますが、その中での好みの味や日常食として食べる内容もかなり変化しています。

 

わかりやすく言うと、20代の頃は今よりもこってりした味、ボリューム感なども重視していましたし、お腹一杯にガッツリ食べたい!という欲望がありました。

 

今でこそたまにしか食べない二郎系も当時は週に何度も食べるぐらい大好きでしたし。

 

しかし、現在では1回で食べられる量も減り、こってりし過ぎる味を控えるようになり、野菜類も好んで食べるようになりました。

 

 

これはあくまでも自分の話ではありますが、このように加齢によって食の好みや傾向が変わるのは多くの方に当てはまるのではないでしょうか。

 

しかし、飲食の専門店を考えるとこの20年程の間に、食の好みや傾向を意識して大きく変化してきているようにはまだ思えません。

 

食の好みや傾向自体が変化することはあっても、提供する側がそれをまだ意識しているように思えないというわけですね。

 

 

ただ、これは当たり前だとも思っています。

40代、50代の人口が多いといっても、まだまだ食の傾向が急激に変わるほどのことはないと思いますし、まだまだ若いと思える世代。

 

50年前の40代と今の40代では医療の発達、食生活の変化もあると思いますし、身体的な面でもかなり違いもあると思います。

 

ではあと20年経ったことを考えるとどうでしょうか?

そのときに今と同じような飲食事情になっているでしょうか?

 

 

これは警告的なことではなく、あくまでも今後の高齢化社会に対して、飲食店は

 

意識

準備

予測

 

をしていくべきだと思っているだけです。

 

ボリューム系がその場所でいつまで需要があるのか。

こってり系や濃厚系の味がいつまで需要があるのか。

おかわり無料のサービスでいつまで集客出来るのか。

 

個人としてはまだまだそういう需要は多いと思っていますし、現在は様々な食材費が高騰しているので

 

安くてお腹いっぱい

 

になれる飲食店の需要はむしろ上がっていくと予想しています。

 

ラーメンでいえば、二郎系、家系などの人気が高いのはその証拠ですので。

 

 

しかし、飲食事情が高齢化によって変化していくことは目に見えているわけです。

 

やはり飲食店もそういう部分にも目線を向けないといけないのではないかと自分は思っています。

 

 

 

特に「ラーメン」というジャンルは若い世代や男性の需要が高いはず。

 

そして、現在ではラーメンの中でも様々な味があり、専門店だけでなく様々な業態があります。

 

そういう中において、あっさり系にした方がいい! とか、二郎系はもう今後はやらない方がいい! などと言ってるわけではありません。

 

今の需要がどのように変化していくのか、外部的な要因の一つとして「高齢化社会」というモノのを飲食店は今後は意識、準備していく必要があるというお話です。

 

 

 

既に自分の仕事で立地調査をした際に高齢化が顕著に進んでいる地域では、そういう世代をターゲットにした商品戦略を考える機会も増えてきました。

 

また、学生街にある店舗で学生ターゲットの店が増えていくのに学生数は減っているなんて地域もあります。少子化なので、こういう傾向はまだまだ進みますよね。

 

これからお店を始める方はその地域の世代別人口や、今やっている方は世代別人口の変化がどのようになっていくのか考えていく必要もあると思います。

 

まだまだ若いと思っていても、年月が経つのは早いものですから…

 

 

自分もいつまでラーメンが楽しめるのかわかりませんが、まだまだ二郎系も美味しく食べられているので、まだまだ食を楽しんでいくつもりですが、最近自身の生活習慣病に関することなどもあり、色々と考えさせられることも増えてきたので、今回はこんな考察にしてみました。

 

 

 

 

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