ギャラリーの壁にペイント!  | MOMO

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2月の後半に、グラフィックデザイナーを講師に呼んで、ギャラリーの壁にペンキで巨大な絵を描くワークショップがあった。昔ドイツにあった芸術学校で、グラフィックデザインの歴史に大きな影響を及ぼしたと言われているバウハウスで実際に出された課題を解き、その答えを直接壁にペイントするというダイナミック×エキサイティングなワークショップだった。

私は、デンマーク人の男の子とペアで作業することになったのだけど、私たちのグループの回答を描くために用意された壁は4メートル×4メートル。。。



大きい!!!



Before





二人で問題を「あーでもない、こーでもない」を議論して回答をつくり、さらに超拡大して壁にペイント。

↓↓↓



After




バウハウスで出されたという課題は、画家のカディンスキーが作った問題で 与えられた指示は以下のとおり。

(1) 30センチの正方形を、5センチ×10センチの長方形に分割する。(2) 赤、青、黄色、オレンジ、紫、緑、黒、灰色または白を使って長方形を塗る。ただし、各色を少なくとも1回使わなければならない。(3) 正方形の中心が強調されるようにし、また上と下のバランスをとること。

パッと見た瞬間、白部分が空白のように見えて、中心に引き付けられる、、、というのがアイデアなのだけど、どうでしょう??

一般公開もされるので、ペンキを塗った後も、真っすぐな直線にするため微修正を重ねること数時間。




一人でコツコツ作業していたら、「さすが日本人!細かいね!!」とネタにされる。。。 (´・ω・`)



建物内すべての壁がペイントで埋め尽くされている。












ギャラリーの壁に直接ペイントするなんて、西洋の人ってほんと考えることが大胆(そして、ときに大雑把!)だなあと感心しつつ、その思考方法を細やかな日本人のスピリットと融合させて、また新たなものを生み出していきたいなと思った1週間。 

いつもクラスのみんなの製作過程や作品を観察していると、まず最初にかっよく見える大きな骨組みをバンバンと考え出して、中身と理由を後付けしているような感じがする。それに対して、私はどちらかというと、中身や細かいイメージから入っていっていって、見てくれを後から微調整しているような気がする。 どちらが良いというわけではないのだけど、両刀使いになれたら、面白いのではないかと!


※ちなみに、壁をペイントしたギャラリーは学校の敷地内に建っているのだけど、日本人の建築家によって設計されたもの。とてもかっこ良くて、それも日本人が建てたなんて、何だか嬉しい^ ^