雪組「ひかりふる路」「SUPER VOYEGER!」 | このために生きてる。

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だいもん(望海風斗)さんのお披露目公演、劇場で2回、ライビュで1回見られました。全然取れないでやんの…

結論から言うと、すごかったです。すべてが。

担当してもらっている美容師さんもヅカオタで、既に見に行っていたというので聞いたら「歌がやばい」という感想で占められていたのでこりゃそうとうだなと思っていったんですが、想像以上でした。

 

とにかく歌がうまい。本当にやばかった。声の圧があるし、かと思えば囁くような歌声で心にすっと入り込むようで。ライビュでも、ライビュだというのに歌のちからにびりびりしていました。

だいもんさんもきほちゃん(真彩希帆ちゃん)も、雪組の合唱も、どれも気持ちがこもっていたし勢いがありました。

曲もすごくよかった。さすがワイルドホーンさん。日本語なのに自然で、もともとセリフではなく歌で存在していたみたい。

 

お芝居もほんと良くて、劇場でもライビュでもすすり泣きが。

私が劇場で見たのは日程の最初の方と千秋楽の前日だったんですが、明らかにお芝居が深まっていました。すごい。マクシムは自分の意思を持ちながらも流されていくことにたいする戸惑いと、迷ってはいけないという決意の惑い方がすごくよくなってました。そこにはっきり線引きがあるわけではないのが自然で。

だいもんさんも千秋楽のご挨拶で言っていたように、ロベスピエールのしたことは許されるものではなくても、そこに意味や希望は確かにあったのだと思います。

twitterでジャコバン派に詳しい方が脚本を褒めていらしたのですが、それを拝見してから見るとまた感じ方が違いました。

ダントン(彩風咲奈さん)の心意気、芯にあるものは最初から最後までブレなかったんだなあ、と…

コマさん(沙央くらまさん)のデムーランも、時代に翻弄された人の一人ですね。心根は優しい人でしょうに、なんで国王を無裁判で処刑することに同意してしまったのか、ダントンもロベスピエールもですけど、不思議に思いました。周りの雰囲気、流れがそういう方向だったからなのか、もともとそういう方針の人たちだったのか。史実を追ってみたいです。

それだけに、ロベスピエールの生命賛歌に少し違和感を覚えたんですが、人間一本筋が通ってないわけじゃないですもんね。矛盾が矛盾しない、というか…

マリー=アンヌのきほちゃんも、マクシムに一瞬で惹かれたのがかわいらしくもあり悲しくもあり。彼女も心のうちに、家族を殺された恨みとマクシムに惹かれる気持ちとが両方あって、矛盾しているようだけどそれも矛盾じゃないんですよね。

最後の投獄のシーン、もう涙腺が耐え切れず…「普通に出会っていたら」「いや、出会うことなんてなかった」

あと、もう何が良かったって、あーさ(朝美絢さん)のサンジュストね!!最初からロベスピエールに心酔している様子は見られたけど、それが段々崇拝になって狂信に至る表情が、すごくよかったです。歌もこんなにお上手だったんですね。ライビュもたくさんあーさを抜いてくれてありがとう…幕末太陽伝のダメっぷりをよく改善してくれた。

 

曲もだけどダンスもすっごいよかったです。恐怖政治宣言のところだったかな?「断ち切る刃が」のフリ、最高でしょ。群舞大好きマンとしてはもう全体的にダンス最高でした。

 

 

「SUPER VOYAGER!」もダンス最高でした。最初からスターさんが入れ替わりたちかわりするの楽しかったし、コマさんの白い衣装での「sailing day」もまた涙腺ゆるゆるに。

咲ちゃん、ちぎさん時代はちょっとなあ…と思っていたんですが、二番手の貫禄が出てきましたね。きほちゃんも私が最初に見たときより真ん中感が出てきたので、立場が人を作るってこういうことなんだなあと思いながら見てました。

具体的に感想書けたらよかったんですけど、楽しかった!しか出てこない…やっぱりショーが好きだ!

 

円盤ほしいな…お金ないけどほしいな…