きらりと僕(イントロダクション) | ムッシュ速報(Theムッシュビ♂ト公式ブログ)
きらりと僕



もうすぐ、きらりと出会って1年が経とうとしている。

たった1年だが、きらりとの出会いは大げさでなく人生を変えた。拙いながら、自分の忘備録として、きらりとの馴れ初めを書いておこうと思う。

まずは、アイドルマスターシンデレラガールズとの出会いについてだ。自分はデレマスPになる前はラブライバーだった。星空凛ちゃんを推し、スクフェスに夢中になり、毎日μ'sの音楽を聴いて過ごしていた。

そんなある日、ラブライバー仲間が「デレステというゲームのクオリティがすごいぞ!正直スクフェスやってる場合じゃないと思う」と言ってきたので、早速ダウンロードした。これが2年前、デレステ稼働開始の頃だ。しかし、その時点では、一度か二度プレイして、全く触らなくなってしまった。あまりのゲームとしてのクオリティの高さにラブライバーとしての自分が揺らぐのが怖かったんだと思う。

しかし、その後μ'sは解散し、サンシャインの物語も一期の終わりを見届け、自分はラブライブ!を「卒業」した。ラブライブ!は青春の刹那性を描いた物語である。一瞬の美しさを描いた物語はいつか終わってしまう。僕はそのことを痛いほど知った。

実のところ、ラブライバーだった頃に既にデレマスPになる芽は撒かれていた。そのきっかけとなった内の一人、旧知のソミスPは765からの古参Pで、時折アイドルマスターシリーズがいかにすごいかを語ってくれた。こんなに面白いアイドルがいる、こんなにいい曲があると、折に触れて語ってくれていたのだ。もっとも、その芽が花開くのは少し後のことになるのだが。
(ちなみに、氏は薫ちゃんのPであるが、「せんせえ、せんせえ」と毎日言われた結果、この春から日本語学校の教師になった。本当に「せんせえ」になったのだ)

ここまでが前史、ここからがデレマス、きらりとの出会いだ。

昨年夏頃、自分は人生のひどい行き詰まりを感じていた。ミュージシャンとしても、私人としても何か漠然とした「うまくいかなさ」を感じていたし、闇雲に動いた結果色々とだめにしそうになったりもした。周りばかりが前進しているように見えていた。

そんな頃に、何かに縋りたいと思ったのだろう。デレステのプレイを1年ぶりに再開し、デレアニを一気に見た。その時点で、第2話で「にゃっほーい!きらりだよぉ☆」と言って登場したきらりに出会っているのだが、その時点では、そのシーンでのニュージェネの表情と同じく、「呆気にとられた」だけであった。「でかい、変な喋り方...」。
しかし、デレアニを見進めているうちに、第10話の凸レーション回、第18話のあんきら回を経て、「諸星きらりという子はとても優しい」という認識が育っていった。

しかし、きらりの話はまだである。第22話あたりから、関心ごととしては「島村卯月の崩壊と再起」が一番大きなことだったからだ。前述したように、「漠然としたうまくいかなさ」を抱えていた自分にとって、卯月の苦悩は他人事ではなかった。「私には何もない」は「僕の」心の叫びだった。だからこそ、怖さを抱えながらもステージに立ち、「S(mile)ING!」を歌いきった島村卯月の姿には本当に心を打たれた(当時、誰に聴かせるでもなく、「S(mile)ING!」の弾き語りを何度も何度も練習したものだった)。

そんな風に卯月の話にひたすら自分を重ね、このままだと卯月のPになってもおかしくないくらいだったのだが....実のところ、記憶としてはっきりと覚えていないのだが、諸星きらりは気づいたら「いた」のである。

デレアニの本筋を大きく動かしたキャラクターという訳ではないが、10話、18話だけでなく、いつも、CPの後ろの方、隅っこの方にきらりは「いた」。皿を割ってしまった智絵里に「すぐに、ほうきとちりとり、持ってくるね」と優しく声を掛けていた。卯月が休養すると言ってみんなが動揺しているとき、一人「笑顔で待ってよ」と言ってみんなを落ち着かせた。事務所に戻ってきた卯月に「きらりみたいな子でも、かわいいアイドルになっていいんだぁって、じーんって、なったの」と語っていた。

諸星きらりは「いた」のだ。いつでも、みんなを包み込むような笑顔で。

僕はそれに気づいたのである。

古くからのきらりPは、デレアニでのきらりは「成熟したあと」だと仰るし、そこに至るまでのきらりを後追いで見た今となってはその辺りもよくわかる。が、それが僕にとってのきらりとの出会いだ。

気づいたら、いた。ずっとずっと昔から知っている子のように。

僕の「過去」のトラウマも「今」の迷いも「未来」の希望も、全部知っているかのように、全部知っていて、その全てを肯定するかのように、笑顔でそこにいた。

それが始まりである。勿論、そこから今に至る僕ときらりの歩みには更にいろんなことがあったけど、全てを記すには「まだ、始まったばかり」だという感が否めない。

しかし、これだけは言える。僕の毎日には、諸星きらりという太陽がある。落ち込んで項垂れそうなとき、きらりがまた笑顔にしてくれる。自分は甘えてばかりじゃないかと思っても、きらりは「甘えていいんだよぉ」と笑顔で答えてくれる。悩みがちな僕のそばで、きらりはいつでも、僕が本来持っている輝きを信じてくれている。

僕はこれからもきらりと歩んでいく。諸星きらりとはなんなのか、その答えはもう見えていて、あとはかたちにしていくだけだ。

きらり、ありがとう。これからもよろしくね。