川島瑞樹イメージソング「SWEETSPOT」（ニコニコ動画）
この曲が生まれたきっかけは、ライトゴロPさんが「シンデレラガールズとお酒をテーマにしたイメージソング企画」として「Cinderella Cocktail（#デレカク ）」を4月に立ち上げたことでした。
例によって軽率にツイプラの「参加する」ボタンを押してしまいましたが、その後すぐに「川島さん！」というイメージが湧きました。
僕がデレマスPになった最初期からの相互フォローの方でモリリンPという方がいて、まだ若いのですが川島さんを担当していて、時々「年下Pと川島さんの恋愛妄想」を垂れ流しているのですが、それがすごく良くて、「よし、モリリンPを狙い撃ちにしよう！」と。で、「Pに恋する川島さん」「Pに恋する川島さんが居酒屋しんでれらで仲のいいアイドルに恋話をする」というとこまで早々と決まりました。
しかし、その後は苦労しまして。「cocktail」というイベントタイトルに囚われすぎたせいか、慣れないジャズ進行を研究したり、オシャレなバーみたいな曲調を作ろうと四苦八苦していましたが、「居酒屋しんでれらはもっと庶民的でしょ」「川島さんは恋したら浮かれてめっちゃかわいくなる」という意見が自分の中から出て、それに加えて「川島さんと言えばトレンディドラマ！トレンディドラマと言えば90年代！！槇原敬之！！」と連想ゲームみたいに曲調のアイデアが浮かびました。
僕は生まれて初めて好きになったアーティストが槇原敬之さんで、これまで何度か「槇原敬之オマージュ」はやりたかったのですが作詞作曲ともに技量が伴わず形にはなりませんでした（余談ですが、KANさんの「車は走る」という曲が「槇原敬之オマージュ」でほんとすごいので聴いてみてください）が、今ならできるんじゃないかと、一時期槇原敬之さんのアルバムばかりをオーバードーズして「槇原敬之を染み込ませ」ました。
「槇原敬之っぽく」と「歌詞は川島さん一人称のみ」という縛りで作ったんですが、槇原敬之メロディの特徴として「歌詞の文字数をメロディに完全一致させる」を意識しました。
歌詞で最初にできてたのは「いつもはわかるわって頷く私が今日は喋ってばかり」のところで、その後ちょっと作詞に詰まっていたんですが、旧知のソミスPに「コイバナを聞いた楓さんがここでダジャレを一つ言うとしたら」と聞いたらすぐに「ラブにトラブルはつきものね」と返ってきて、そこから水が流れるように歌詞がスイスイ出てきました。個人的には「修学旅行」というワードが気に入ってます（槇原敬之さんは「一見本筋から遠いワード」を歌詞に効果的に使うので）。
編曲面も槇原敬之さんのクセを徹底的に叩き込みました。僕がギターを弾けないため小倉博和さんのような粋なギターを入れられないのは仕方ないので、キーボード系のアレンジに気を遣いました。チェンバロの音色が槇原敬之感あるかなと思っています。あとは何と言ってもパーカッションが大事で、槇原曲特有のエキゾチックな雰囲気を出すのに効果的ですね。
全体としてはイントロでは「ほのぼの楽しい感じ」、サビは「ラブソングとしての胸キュンなカタルシス」を意識しました。
歌の方は、とにかく「素直に発声すること」を念頭に置きました。喉をハッキリ開いて少し口角を上げて歌うこと、これでだいぶ槇原敬之さんっぽくなったので気に入ってます。何よりピッチ修正作業のために解析したときもあまり外してないのが嬉しかったですね笑
アートワークについて。
毎回自分への要求が厳しいと思うのですが、今回は登場人物が多いのでキャラ5人描くのと、何よりも料理の描写にエネルギーを使いました。献立を事前に考えて「川島さんはコラーゲンを求めてるから豚の角煮」とか「堅苦しい飲み会じゃないので、みんな好きな種類のお酒を頼んでる」とか。「高垣酒造の季楽里」とアンキモを描いたのはきらりPとしての主張です。
タコのカルパッチョ
豚の角煮（和辛子を添えて）
アンキモポン酢
キュウリの浅漬け
出汁巻き玉子
鶏つくね鍋
さて、そんなこんなで作った曲ですが、デレカク前にPCが壊れて買い換えるなど、ドタバタしたんですが、何より間に合ってよかったなと思います。デレカク主催のライトゴロさんにも「居酒屋しんでれらがテーマなので、企画全体の主題歌になった」みたいな嬉しいことを言っていただけてとても有り難いです。
最後になりますが、きっかけになったモリリンP、企画主催のライトゴロさん、ダジャレを考えてくれたソミスせんせえ、歌詞や絵の解釈についてアドバイスをくれたきびさん、ありがとうございました。
この曲は来年3月リリース予定のアルバム「みんなでプリズムジャンプ」に収録しますのでお楽しみに！
SWEETSPOT
ねえ、ちょっと聞いてほしいのよ
そんな大層な話じゃないわ
美優ちゃん そんな構えないでよ
ふふ.....好きな人ができた
心ちゃん 盛り上がりすぎだわ
早苗ちゃん もう飲ませないでよ
「ラブにトラブルはつきものね♡」
って全然揉めてないんだから！
誰なの？って誰も聞かないの
やっぱりバレバレかしらね
そう、みんなの知ってる人よ
ずっと一緒の大事なパートナー
優しい夜ね
気心知れたみんなと
美味しいお酒があるから
「だけどね、それだけじゃない」？
なんか照れちゃうじゃない
何か頼む？ 甘く酔えるのがいい
ねえ いつもは「わかるわ」って頷く私が
今日は喋ってばかり
「明日はオフなんでしょ？」
そうよ 「彼は？」 確か仕事
「なーんだ」
「公私混同しちゃいなよ」ってね
しないところが好き
惚気だってみんな囃すけど
まだなんでもないのよ「まだ？」
だって彼は鈍感な男(ひと)
まるでトレンディドラマみたいだわ！
ときめく夜ね
修学旅行のナイショ話のように
いつだって恋バナは
気持ちを少女に変えていく
なんか照れちゃうじゃない
おかしい？ でもね
慣れてるわけじゃないの
だって彼への「初恋」は当たり前だけど
「初めて」なんだから
もういい時間ね
夢中になって話しすぎちゃった
人を好きになるのって
とっても楽しいものね
応援してくれる？
もし叶ったら
ここに彼を呼んでもいい？
ねえ そのときは冷やかされたって
きっと上手に躱しそうね