ZC33S スイフトスポーツ ミッションオイル交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ('ω')ノ

 

 

 

まだ5月だっちゅーのに

梅雨みたいな毎日ですね。

 

雨が続くと気づくのですが

意外と外でやる仕事も多いのです。

 

室内でも雨だと湿気があって塗装できないとか

ありますけどね。

 

外でやる仕事があると天気予報の情報を

マメにチェックしてやるのですが

最近すんげー天気予報外れる…

特にヤ〇ーの天気予報が。

 

まぁ梅雨が近いから予報が外れるのも

わかるんです。

予報を信じて雨に打たれパンツまで

ぐっしょりになったオイラです(´・ω・`)

 

ツナギの予備はあるけど流石にパンツの

予備はないんで、その後はノーパン作業ですわw

 

前にもこんなことあった気がする…

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はスイフトスポーツの

ミッションオイル交換作業です。

 

 

 

新車から一度もミッションオイルを

交換していない車両です。

 

走行距離は約14,000Km。

 

本当は新車からなら初回のミッションオイル交換は

1,000~3,000Kmくらいがベターです。

新車からだとオイルにかなりの鉄粉が出ますので

早目交換がいいと思います。

その後のミッションの耐久性にも影響がありますからね。

 

なので一発目のミッションオイルも

古いオイルをなるべく抜きたいので

入庫は夜で預かりだったんですが

温まってるうちに抜きたかったんで

夜中に抜いてます。(←卑猥な表現ではありませんw)

 

そして更に一晩放置して抜きます。

 

 

そんな感じにミッションオイルを交換してまいります。

 

 


アンダーパネル

 

 

エンジンルームの下側(底)にはカバーで

覆われています。

少し前の車はエンジンのオイルパン部分やミッションなどは

カバーが空いていましたが

最近の車では全面カバーが多くなりました。

 

ミッションオイルを交換するので

アンダーパネル(アンダーカバー)は外します。

 

 

 

ドレンとフィラー位置

 

 

アンダーパネルを外して下側から見たところ。

ドレンボルトはわかりやすい位置にありますが

フィラーは少しわかりづらいかも。

 

ドレンとフィラーでボルト形状も違います。

 

流石まだ14,000Kmな車両、

ミッションがビッカビカですね( *´艸`)

 

 

 

抜けたオイル

 

 

ものすっごいわかりづらいんですが

けっこうな鉄粉が見えます。

抜いたオイルを揺らすとギラギラしています。

 

 

 

こっちの方がわかるかも

 

 

翌朝明るいところで撮ったオイル。

ギラギラしている鉄粉が波打ってるのが

わかると思います。

周りのゴミは元々のオイル受けの汚れなんで

気にしないでね(+o+)

 

 

 

フィラーボルト

 

 

フィラーはこんな形をしているボルトです。

よーく見るとネジ部に緑色したものが見えると

思います。

 

これ新車についてるシール剤みたいなもの。

シール剤っていうかロック剤に近いのかも。

 

画像にはありませんがドレンボルトも同様に

塗ってあります。

 

けっこうな固さがあるシール剤なので

このまま取り付けてはダメです。

 

新車から一発目のミッションオイル交換は

まずこのフィラーとドレンのボルト部のシール撤去を

必ずしましょう。

 

やらないとネジ山に

確実にダメージが入ります。

 

最悪ケース割れます( ゚Д゚)

 

これをやらんで

ネジ山ダメにしちゃったりミッションケース割ったり

するパターン、よく見ます。

よーく相談受けます。

某黄色帽子さんと某自動後退さんが

よーーーくやらかすんですわ。

ほんと勘弁。

 

 

清掃後

 

 

残ったシール剤をキレイに撤去すると

こんな感じ。

エライ手間と時間はかかりますが当店では

一発目の車には絶対やってます。

むろんサービスでやってますよ(・∀・)

 

 

 

 

ケース側

 

 

ケース側のネジ山にもシール剤は残っています。

 

もちろんこれも完全撤去いたします。

 

むしろボルト側よりこっちのケース側のネジ部の

方が大事なので慎重丁寧に撤去していきます。

 

 

 

 

清掃後

 

 

頑張ってキレイにしました。

完全撤去するとこんな感じ。

 

 

 

 

 

ドレンを締めてオイルを入れる準備が整いました。

 

このドレンボルトも日産系のミッションやデフに採用されてる

テーパータイプなので締めすぎるとケース割れます。

かといってゆるゆるだと外れる可能性があります。

 

しかもここにつかうシール剤の種類によって

締付トルクは変化してしまうので

修理書なんかの締付トルクデータはあてになりません。

実際修理書通りのトルクで締めたら割れたって方、

お客様でいらっしゃいます。

 

ここの締め付け感じはもう言い様がない。

まして文章で表現のしようがない。

経験つむしかないんですわ。、

 

 

 

 

 

ミッションオイル

 

 

入れるオイルはこのマル秘オイル入れます。

 

知る人ぞ知るオイルです。

レアって言えばレアなんですが手に入れようと

すれば入ります。

(現在はギアオイル自体が品薄なのでわかりません)

 

 

ミッションオイル容量は取説には1.65ℓとあります。

 

実際は1.7~1.8ℓくらい入れちゃいます。

少し多め位は大丈夫です。

少ないよりマシだと思います。

 

 

 

 

 

 

きちんとフィラーを締めて完成('◇')ゞ

 

あれだけ汚れと鉄粉まみれのオイルだったんで

かなりミッションの状態は改善されたと思います。

まぁ元々何かが悪かったり調子が悪かったりしていた

訳ではないので何とも言えませんが

シフトフィーリングはかなり良くなった印象ですね。

 

オイル交換前とオイル交換後では

僅か工場のリフトの出し入れだけでも

シフトの感じやギアの入りが良くなったのに

気づきました。

 

ミッションに元々入っている純正のミッションオイルは

ダメって訳じゃないんだけど

少し設定が柔らかめ。

個人的にはいくら街乗りオンリー車両でも

ちょっと柔らかいんでない?って思います。

 

最低でも75W-90は欲しいところですね。

 

 

 

 

 

 

こういったスイスポみたいなホットハッチ車は

シフトフィーリングってとっても大事。

どんな車でもシフトフィーリングが良いと

運転も楽しくなっちゃいますね( *´艸`)

 

 

 

 

オイラなんかシフトが楽しいと

無駄にシフトアップダウンしちゃうもんw

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ