傑作 | 畠 奈津子のブログ

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淡々と、淡々と。
でも五感で日々を大切に感じ取って。。。

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映画を観てきました。


先月、樹木希林さんが亡くなられてすぐの頃、たまたますぐそばにあった雑誌、確か婦人画報だったと思いますが、そこで黒木華さんと樹木さんがこの映画について対談している様子が載っていました。

映画はまだ公開前だったのですが、なんとなくこの映画を観に行きたいなぁとその時に思い、公開を楽しみに待っていました。


抜群に良い作品だと思いました。
黒木さん演じる主人公の境遇が、ちょっと自分と重なる部分があったから余計にそう感じたのかもしれません。

多部未華子さん演じる主人公の従姉妹のような人格であれば、そこまでそうは思わなかったかもしれません。私からすると羨ましい女性像ですが、ああいう女性も結構いると思いますし、主人公のような女性も実は多いのじゃないかと思います。

そしてなんと言っても、樹木さん。
台詞が印象に残っていて、特にそのうちの2つの台詞が響き、じわっと自然と涙が溢れたのでした。あの役は樹木さんでなければ、同じあの台詞であっても、そこまで響かず涙が溢れることなくさらっと私の中で通り過ぎていたかもしれません。


映画を見終わった瞬間、結末にだいたいモヤっと感が残ったり、すっきり明快であってもつまらなかったなとか、だいたいそんな感じのことが多いのですが、この映画はすこんと腑に落ちた全てがしっくりくるお話だったように私は思いました。

私の中で最高傑作。

先日読んだ「方丈記」とも通ずる部分があるように感じました。ストーリーとしては、とにかく淡々と、言ってみれば地味ですが、こういうのも好きな人は好きな作品だと思います。

ぜひ。

ではまた。