けたたましい水道工事の音と共に輝く新年、おはようございます!
おはようこんにち!
おめでとう~。
いいねェ。
さて年末の楽しみ孤独のグルメ年越しSP、いかがだったでしょうか。
私どものほうからも2.3お話させて頂きたく思いました。
まず簡単な所ですと、五郎さんが「食いたいものがハナから有り、しかし有り付けずに別の物を食う」という段組み。
京都、名古屋、柴又に至る3拠点まで「結局食えない」が続きました。
一見、根底に流れる「何も考えず好きな物を食う」が挫かれるやり方となります。しかし選ぶ飯の枠の広さ、練りに練って次点を任された料理の主役振り、違和感もなければ既視感もない。そこに見えるものとは、「サービス精神」な訳です。
年を重ねファンの目も厳しくなり、何をしてもいいわけでないステージに突入した今日この日においての、盤石な信頼感を以ってした挑戦心。
まずはそれでしょう。やはり、と言わせてしまうんですな。
次に、飯の構え。
京都でうなぎをぬるり掴み損ね、ぐじの釜飯。ゆっくり時間をかけ京都飯。無駄のない肢体の向き。太刀筋は鋭く鮮やかである。
次に、あんトーストを挟むんですな。
簡単に地方名物を挟んだのでなく、閑話休題、五郎さん甘党だったよね視聴者の方覚えてる?、と言わんばかりのそよ風のような休題。
番組がだれる事さえ決してないのです。強いて問題があるとすれば、じゃあ名古屋で何を食うか、と期待させてしまう事は強く必至とされて、「台湾ラーメン」と出ている普段の前オチに少し足踏みが起きかねる。
ラーメン、チャーハン、豚生姜炒めなどは孤独のグルメの伝家の宝刀ですが、使い所を誤れば全て水泡です。
今回ばかりは、賭けたのではないかと思います。
何に賭けたかと申せ、それは年越しを眼前に控えたファンの胃袋でありましょう。
いや、またはしかし、ファンでもないたまたま観た人への攻撃、愛情なのだ。美しい。年の瀬に漂う香ばしい恰好のリスクともとれます。
出されたものは孤独のグルメここにありといった、ラーメンなのでありました。
結果として選ばれた台湾ラーメンの店は、最高に堂々でした。あの速度、このタイミング、あの物量にして、TVの前で受け入れることのできなかった、そんな不運な視聴者はさて居たのかな。
素晴らしい店でした。言うこともない。
辛いのも好きだよ五郎さん、ホラ視聴者忘れてない?うかうかすんなよ?というスタッフの笑いエクボが画面越しに透けて見えた。年暮れに透けるのだ。
やはり「憎い」というほかない孤独のグルメ製作陣でございました。
あとはですね、伊東四朗さんの振る舞い。
ド正面でうかがう五郎さんの年越し飯姿と、さらに言えば飯を頼む瞬間の姿。そのキー2つに、伊東さんが絶妙の塩加減のお新香のようなものをお通しましたね。
ファンを裏切らないことは大事、奇を衒わなさすぎるのも大事、でもシリーズは追うのであって、辞めていないのであって、新しいことも漏れず大事だ。
その「新しいこと」に取り掛かる姿勢の程よさと力み加減が、この番組の原動力であり愛なのだと、私にしてみれば思います。
さらに、さらに余談と、普段のみならない五郎さんの営業パート、五郎さんが普段より営業営業っぽく見えて、私はほっこりと良かったなあ。
私あ、好きだけど。
この点は賛否両論なのでしょうか。
賛否両論であるならば、その賛否両論さえも一辺に愛おしいのだからもう仕様がない。
今年もありがとうございました。
孤独のグルメの大ファンとして2.3、私には愛を語る権利がございます。サンキュー。やってます。
今年はいっぱいお芝居に触れ、五郎さんのように欲望に忠実に、誰に批判されても必死に頑張ります。
いい年にしていきましょう。
動画もまたよろしくお願いします。
メリークリスマス!