置くと泣く赤ちゃんの本当の理由身体編

助産師河野鳥クミコです。

ようやく寝かしつけても置くと泣いてしまう…
赤ちゃんのお世話をしているとそんな経験がおありではないでしょうか。

赤ちゃんや子どもの背骨の形をご存じでしょうか

益田歯科医院様より画像をお借りしました

背骨のS字湾曲は13才くらいまで時間をかけてゆっくり育っていきます。

立ち始めた子でも腰椎の湾曲はほぼまっすぐです。

首が座れば頚椎の湾曲は出来始めるけど、背中や腰はまだ丸いです

生まれた赤ちゃんの背中はCの字です。

老人ホームで働いていた時に気づいたのですが

背中の曲がったおばあさんは
(つまりCカーブ)
横を向いて寝る方が多いです

なぜなら
上向きはつらいから

※良質の体重分沈みこむようなマットの場合は別です

同じ背中の丸い赤ちゃんは身体が柔らかいのでどんな姿勢にもなれますが、体がねじれますのでやはり丸い方が好みです。

固いところに平らに寝かせて

いつも同じ方ばかり向いて

向き癖が心配です

とおっしゃる方が後をたちません。

初めてのお子さんだからではなく

上にお子さんがいても変わらないです。
(0～2ヶ月の新生児訪問200人をしたうえでの統計上)

絶対に柔らかい寝床をする必要はありませんが、少し背中を丸くしてあげるとよいでしょう

赤ちゃんふとんや長座布団で充分です。

あればビーズクッションでも大丈夫。

ただ、頭とお尻側を少し高くしてあげましょう

ちょっと傾斜をつけるくらいでかまいませんがポイントは

頭が少し高い
足が少しあがる

長座布団の端を折り返したり

バスタオルなどで高さをつけてあげましょう

そんなに高低差はいりません。

5cm高さが変わるだけでも変わります(^o^)

これは頭側2回、足側１回折りました

※長座布団によっては折れにくいのもありますので、もし買うかたはご確認くださいませ

それだけでも眠り方が変わる方が多い

または

置いてもぐずらずに機嫌が良いと驚くお母さんやおばあちゃんが多いです。

ダッコしていると赤ちゃんが落ち着くのは自然にその形になるからなんですね

すごく丸く抱っこした方が落ち着くなら、それはまだ赤ちゃんがお腹の中にいる姿勢の方が好みだということ。

そういう赤ちゃんにはおひなまきや

→まんまる発達クラス

スリング

もいいでしょう
→【まんまるスリング感想集】

産んでまず何が大変って
赤ちゃんが寝てくれない

こと

きれいごとや理想論はいいんです。

寝なくて泣き止まなくて
どうしていいかわからずに
心も体も疲れてしまう
疲れているのに寝られない
疲れているのに休めない
どうにもならない
何とかしてほしい
泣き声に耳をふさぎたくなる
どこかにいってしまいたくなる
そして、そんな自分に罪悪感を覚える

お母さんがどれだけ多いことか。

お母さんと赤ちゃんが心地よくいられて、
なおかつ赤ちゃんの発達によい影響につながるなら

試してみるのもありかと思います。

※もちろん赤ちゃんは生きていますから、要求が「快適に寝たい」ではない場合は寝ないかもしれません。

その都度、何を求めているのかを確認しましょう

その寝床はいつまでか？と聞かれますが
ひとつの目安として寝返りするようになるくらいとお伝えしています。

それがしっくり来なければ赤ちゃんが自分で移動しますから

うつ伏せ寝になったら平らな布団でいいでしょう

続きです！