食べることのありがたみ。 | 大沼優記の"ぬまぶくろぐ"

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昨日の続き。

かくかくしかじかで昔話をしてまして、3月に急性虫垂炎で入院することとなった。

新年度の準備に向けて慌ただしい中での痛恨のリタイアだった。

ベッドの上で先生から説明を受ける。

先生「保存療法は禁飲食ですので、水も飲まないでくださいね。」

僕「え?水もですか?ちなみにどれくらいの期間ですか?」

先生「様子を見て5日後から3分粥になるかと。」

僕「えぇ!?」

その日朝起きるまではいつもと変わらない日常を送っていた中で突然訪れた修行だ。

その日を含めて5日間、飲まず食わずの日々が始まった。

当然ながら点滴は打ってもらっているので、空腹になることはない。

だけど、やっぱりどうにも心が満たされない。

咀嚼したい!!

飲み込みたい!!

人間にとって【飲む・食べる】というのは生きる上で不可欠であると同時に相当な娯楽なのだなぁ。

僕はさほど食べることに執着しない方だけど、これが、

「三度の飯より食べることが好きだ!」

と、パラレルワールドみたいな、状況がイメージできないけど、でも食べることがとても好きなんだなということは伝わるくらいの熱量の人だったら、苦痛に違いない。

そのような5日間を過ごす中で何よりの救いであり安らぎだったのは、お見舞いに来てくれた人と差し入れでいただいた小説と、そしてTwitter上でいただいた励ましのリプライだった。

それが無ければ、この修行は乗り切れなかった。

発狂していたかもしれない。

発狂して、隣のおじさんのご飯を強奪していたかもしれない。

ご飯強盗にならなくて、本当に良かった。

そして、5日間を経て出てきた食事達は最高に美味だった。

以下、写真でご紹介。

入院6日目
昼食

夕食

入院7日目
朝食

昼食

夕食

入院8日目
朝食

昼食

全てが美味しかった。

最初の食事はほとんど原型をとどめていないものばかりだったけど、噛み締めるように30分かけて食べた。

ああ。

食事ができるって、健康な身体って何とありがたいことなのだろう。

普段だったら当たり前に感じてしまうことさえもありがたい。

今年はもう病院のお世話になりませんように。

そう願って退院してから4ヶ月後、別の症状で手術を受けることになるとは、この時の僕はまだ知る由も無かった。

来年こそは。

来年こそは病院のお世話になりませんように。