プレ稽古とは。
Preludeはリアリズムを伴う会話劇を上演する団体なので、顔合わせの前に何日か西村賢人くんの培ったメソッドによるワークショップを行うということなのである。
その初日が昨日だった。
稽古場へ、全力ダッシュで向かう。
初日からいきなりだが、稽古場に遅刻していたのだ。
もちろん、前もってお伝えしていた遅刻であり、僕は決して遅刻魔なわけではない。
だけど遅刻は遅刻なので、少しでも早く稽古場に着きたいが故の全力ダッシュなのだ。
走った状態で乗る電車内では、身体が熱い。
そこはかとなく燃ゆるようである。
そう。
稽古場に着く前から僕は、そこはかとなく燃えていた。(身体が熱いという意味で)
稽古場へと到着すると、ガラスの向こうでテーブルを囲んで諸々の説明がなされているのが見えた。
邪魔をしないように、ソッと扉を開けようとする。
ガタン!!
…扉が、開かない。
扉には【締切】と書いてあり、扉のガラス越しに中の人が皆こちらを見ている。
は…恥ずかしい…!!
恥ずかしさのあまり、もう一度開けようとする。
ガタン!!
…扉が開かない。
扉越しに「あっちから入ってください」とジェスチャーをしてくれる人がチラホラと。
予想だにしない形で注目を集めてしまい、相当テンパっている。
(あっちって、どっちよ!?)
オロオロと廊下を歩き回ってみるものの、慌てているものだからどの扉かが分からない。
結局、さっきと同じ扉の前に戻ってきて扉を開ける。
ガタン!!
…扉が開かない。
いや。
今の自分なら、ハッキリこう言える。
「なんでやねん。」
と。
何故、【締切】と書かれた扉を2回開けようとした上で、一間置いてまた同じ扉を開けようとするのか、と。
思わぬ形で注目を集める第一印象になってしまった。
顔から火が出るように恥ずかしい…!!
僕の身体は、そこはかとなくどころではなく燃えていた。
集合写真を載せて、明日に続く。