敬語癖からの脱却 | 大沼優記の"ぬまぶくろぐ"

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『そこはかとなく燃ゆる』の稽古が進んでいる。

何気ない会話で紡がれていく中に、複雑な想いであったり状況であったりがたくさん潜んでいるので、とても刺激的な稽古である。

共演者にも恵まれていて。

みんな、初めての立ち稽古からガシガシと台本を手放す。

これが、当たり前のようだけど実際はなかなかできることではなくて。

いざセリフを覚えたつもりでも、立って稽古をすると様々なことが頭の中でグルグル回るからセリフを見失うことがあるのだけど、台本を手放して役として場面を生きている。

オリジンさん(野口オリジナルさん)。

リジッター企画『そこのこと』以来のご一緒。

どこまでもジェントルマンで、オリジンさんのTwitter(@NoguchiOriginal)の文章はいつ読んでもぶれずに魅了される。

歳下なんだけれど、パーフェクトヒューマンなものだからついつい敬語で話しかけてしまう。

でも。

今回、密かに決めていることがありまして!

それは何かといいますと!(ベベンベン!)

ズバリ!!(ベンベン!!)

歳下の方々に敬語を使うのはやめようということなのでござんす!!(ベーン!!)

え??

揚々と三味線をかき鳴らしたのに普通のことじゃないかって?

これがですねぇ。

普通じゃないんですよぉぉっっ!!

常々、過度に謙遜をしてしまう人間だし、敬語を使って低姿勢でいることで安心してしまうのだ。

最近、これは良いことではないのではないかと思っている。

敬語を使うことで、年相応の経験をしているかどうかの視線から逃げているのではないか?と。

「いえいえ、私は先輩として頼りない人間でございますよ。」という予防線を張っているのではないか?と。

敬語に逃げるのではなく、先輩としてやるべきことをやるべき。

この公演が終わるまでに、「オリジンさん」から「オリちゃん」と呼べるように頑張ります。

…あ、【密かに決めていること】と書いたけど、これでは宣言しているようなものですね。

もし呼べなかったら。

その時は、先ほどかき鳴らした三味線をパンクバンドの如く私の頭を目掛けて振り回して下さい。

全力で逃げます。