3月11日とてもしあわせ | オカミのナカミ

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気の利いたぽんこつです。メルシー。




3.11に幸せを語るのは不謹慎な気もするけれど、その嬉しいできごとは今日おこったので、やはり今日のうちに自分の為に記しておこうと思う。
自分の為に書くわけなので、今日のブログはとっても長い。
だから、時間と自由をもてあましている方以外はスルーして頂けると幸いです。




今まで聞かれたこともないし、これからは更に聞かれることはないだろうが、私の下着はほぼPEACH JHON   (以下PJ)  というカタログ通販で購入している。



もう25年になるだろうか。
トレンドを抑えつつ、ベーシックなアイテムも豊富。
下着だけではなく、シャツやパンツやハイヒールまで、女の子のコンプレックスをすくいとったオリジナル商品が手ごろな価格で揃うのだ。
20代から30代半ばまで、私のワードローブの1/3は間違いなくPJでできていたと思う。




しかし私がPJを愛したいちばんの理由はカタログである。






 

PJのカタログはA4サイズで200ページくらいあるだろうか。
とにかく可愛い。
可愛くてセクシーで、したたかで温かい。
女の子がもつ、すべてのエッセンスを詰め込んだようなカタログなのである。
年に4回発行されるこのカタログを、私はどんな雑誌より心待ちにしていた。
届いたら隅から隅まで読みふけり、どこに行くにも持ち歩き、
カタログの角が丸くすりきれるまで読んでいた。


たかがカタログと言うなかれ。
全ページに添えられているコピーが、PJは他の通販カタログや雑誌とは一線を画していた。
とにかくリアルボイスなのだ。
この商品を身につけると、あなたの身体はこんな風に変化して、こんな気持ちになれますよ、という具体的な効能が、かろやかな羽根のような言葉で綴られる。



いったい誰が書いているんだろう。
わたしもこんな言葉を使いたい。
あかるく、かるく、正直に、歌うように届く本当のこえ。
容姿やスタイルにたいした取り柄のない私でも、女の子に生まれてよかったと、幸せだな私と思わせるコピーたち。



私はその後、カタログのクレジットやネットの情報から、このコピーを書いているらしい人を知るようになる。
魔法の言葉を紡ぐひと。
いつしかその女性は私の憧れになった。



私がPJ史上いちばん好きなコピーはこれである。


「Lingerie   is  Love  Jewelry」



PJの誰がつくったのか知らないのだけれど、多分、きっと、私の憧れの人の作品だと思う。
こんなに短く美しい単語で韻を踏み、アンダーウェアのありかたを表現できる人が日本にいるなんて。

自分の扱っている「モノ」と、いくつになっても女性の中にある「おんなのこ」をとことん愛しぬいている人じゃなければ、こんな美しいアナグラムは出てこない。


 



それで結局なにがしあわせなんだということであるが、その憧れのひとが、何と今日私のブログを見てくれたようなのである。



グラウンドでボールを追いかける憧れの彼を、渡り廊下から眺めるだけだった私。
そこに、突然ボールが飛んできて彼と目が合った感じ?


あー、いやいや。
そんなカルピスみたいなシチュエーション、私の人生になかったわ。
作りすぎた。
職員室に配布物を取りにいったら、彼が先に先生と話していて、振り向いて私を見てくれた感じ!



わかりますー?
25年もの間尊敬し、憧れていたひとの視界に入ったこのドキドキ感!!
壁ドンより、天丼や海鮮丼にときめくようになってから久しい私に、それじゃあかんと神様がくれたこの気持ち!


ああ、でも、憧れの君が見てくれるとわかっていたらこんなブログにしなかったのに。もっと私の本質を前面にだした、キラキラオトメのガーリーブログにしたのにさ。



まあ、片思いの相手に見られるときって、安物のサンダルを履いてたりするって、ユーミンも歌ってるしね。


あ!
でも、できるならそのサンダルはPJの往年の名作「キカ」がいいなあ!


リーズナブルだけどチープじゃない。
シンプルで可愛くて毎日履けて、痛くない。
そして、女の子にちょっぴり自信をくれる靴。


私のブログもそうありたい。
さもないことを綴りつつ、ちょっぴり笑えたり、こんなアホでも女将ができるんやと、どこかの知らない誰かさんにホッとしてもらえたら嬉しいなぁ。


そんなこんなで、2015年3月11日。
空もとってもいい天気。



オカミはきょうも幸せです。
と、魔女の宅急便風にシメて、今日の喜びを反芻しよう。





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