ラブレター | オカミのナカミ

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気の利いたぽんこつです。メルシー。




しらなかった。


うちのアルバイト女子大生で、ただいま就活中の2人が教えてくれたのだが、今、就活生(世間)の間では、履歴書を手書きにするか否かという議論があるらしい。



履歴書が手書きのやつは採用候補にいれたくない。



この投稿に、著名人から、有識者から、一般人から暇人に至るまで、さまざまな見解が寄せられており、ちょっとした論争になっているそうだ。



そんな記事を私に教えてくれつつ、敏腕アルバイトのRとCが
「オカミだったら、どっちの履歴書がいいですか?」
と、神託を待つ迷える子羊のような表情で私を見つめてきたのである。




現在、子ヒツジ4頭のリーダーたるオカミとしては、ここはひとつ「さすが女将」と、うなられるような、ナイスな助言をするべきタイミングであろう。
子ヒツジたちもそれを望んでいるようだ。
よく考えたら、アルバイトの子たちがオカミに何かを期待して答えを待っているというシチュエーションは、この子たちの入店初日以来ではなかろうか。
遅刻はするわ、おっちょこちょいだわ、空気を読まないわで、アルバイトの古株になればなるほど、オカミの信用残高は小学校低学年の貯金箱みたいなことになっているので、この場面に私は高揚したね。



オカミ、久しぶりに求められてる?



まぁ、求められているかはどうかは別にして、履歴書問題であるが、私は正直言うとどちらでもよい。

大企業ともなると、応募総数からしてとんでもないことであろうから、フォーマットされたワード文書が見やすかろうし、いやいや手書きにお人柄がしのばれるという意見もその通りだと思う。


でも、あえてどちらか選べと言うのなら、私は多分手書きだな。


履歴書って、要は「あなたの会社が好きです。あなたに興味があります。どうか私にふりむいて」って気持ちの現れでしょ?


それってラブレターとかわらない。


ラブレターは、やっぱり手書きで貰いたいし、書きたいもんじゃなかろうか。




RとCはわかったような、わからんような顔をして給料袋を持って帰ったが、まあその反応は妥当であろう。

LINEで告白、SNSで結婚もあたりまえの、このご時世だ。
ラブレターという発想自体が昭和の遺物かもしれない。
遺物といえば、いまどきお給料を給料袋の現金支給で渡しているうちの店もかなりの昭和っぷりではあるが。




迷える子羊の神託に失敗した感のあるオカミは、その日「履歴書」という単語をググってみた。


ほう。これまた知らなかった。
最近では履歴書の前にエントリーシートなるものを提出するのか。
若いアルバイトたちのお陰で、オカミも新たな情報を吸収できるってものよ。


エントリーシート。略してES。


イエスか。
神託を与えられなかった者が得た知識としては悪くない。







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