ハイウエイスターが遠くに行ったあの日から~速弾きをあきらめた日 | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

おとなげない大人は

速弾きができなかったことで生まれた!

 

こんにちは。

相模の風THEめをとのダンナ

いしはらとしひろです。

 

僕はギター弾きです。

という意識はずっと持っていますけど、できないことはずいぶんと多い。

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弾き始めてもうすぐ45年。

そんじょそこらの中年のおっさんの年齢を上回っている。

けど、非常に限定された範囲のギター弾きであるかもしれない。

 

ギターを弾き始めたのと、ロックを聴き始めたのがほぼ同時期で。

1979年ころの話ですね。

 

当時は今よりもギターを持っていた人が多かったように思います。

弾けても弾けなくても。

 

そして中高生のギター小僧の胸を躍らせたのが「速弾き」

 

今考えれば別に「遅くたっていいじゃん、いい音出せれば」と思いますが、当時のアホな中高生、特にエレキギターを弾く人にとっては、「速いフレーズをよどみなく弾く、カッコよく弾く」が至上命題だったのですね。

 

僕の周りの状況では、ギターをある程度弾けるのがクラスに3~4人。

で、学年に二人くらい「相当上手い、速弾きもばっちり」な子がいます。

 

当然そこまで弾けないギター弾きにとっては、垂涎の的です。

どうしたら、あいつみたいに速く弾けるんだろ?

 

僕も高校に入って、ばっちり弾けるやつを何人か見てすごいな、と同時にうらやましいな、と思いました。

よし、オレも速弾きできるようになってやる!

そのためにはエレキギターを買うぞ!

 

僕が最初に買ったギターはアコースティックギター。

当時はフォークギターと呼ばれていましたね。

 

もちろんアコースティックギターでも速弾きはできるし、実際そう弾く人もそれなりの数います。

が、当時は。

 

速弾きと言ったらリッチー・ブラックモア、ジミー・ペイジ!ヴァン・ヘイレンがまだ新人だった頃!

あるいはジャズフュージョン系のラリー・カールトンとか高中正義とか。

そういう時代だったんですよ。

 

特にリッチーは神扱いだったなぁ。少なくとも僕らの周辺では。

ディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」の間奏が弾けるかどうかでギタリストのランクが決まる!みたいなね。

 

高校一年の夏、初めてのアルバイトの成果。8月15日くらいに出たばかりの給料を握りしめて楽器屋に駆け込みました。たしかTOKAIのストラトコピーモデル。

多分初めてのバイトの給料で買えたくらいだから2万円台のモノだったと思います。

でも、エレキはエレキ。

そして予算以内に収まったのでリッチーのギター譜も買うことにして。

 

家に帰って、アンプ代わりのラジカセにつないで(その時はアンプまで買えなかった 泣)、その日から「ハイウエイスター」の間奏に取り組みます。

弦もアコースティック弦に比べたら相当柔らかいから、これなら簡単にできるんじゃないの?と思いながら。

 

ひ、弾けない。

10日経っても3週間たってもほとんどモノになってない。

 

譜面はタブ譜と言って、指のおさえ方まで書いてある親切な譜面。

なのに。

 

ほぼ歯が立たない。

 

譜面が悪い…わけではない。

ギターが悪い…わけでもない。確かに安いギターではあるが、エレキギターはエレキギターだ。

 

悪いのは…オレだ。

 

二か月くらい頑張りましたが、半分くらいの速度で弾けるようになったのが限界でした。

 

そこでも頑張り通して一年かけてモノにしました!ならちょっといい話なのですが。

 

当然のごとく僕はほっぽり出しました。

もういいもん!速弾きなんかできなくたって、困らないもん!ぷんぷん。

 

要するに逆ギレです。

 

逆ギレついでにリッチー・ブラックモアのギター、つまりディープ・パープルやレインボーの音楽も何となく聴かなくなってしまいました。ああ、イアン・ギランやロニー・ジェイムス・ディオには何の罪もないのに…

 

また、弾けないのにもかかわらず、人に習おうとかギター教室に通おうとかも全然思わなかった。ここは生来の独学志向か?

 

でもギターを弾くこと自体は好きです。楽しい。

ストロークやアルペジオがちょっとできるくらい。

それで井上陽水の歌とかをへたくそに弾き語る、というかがなる。

 

ああ、ギター愛にはあんなにあふれていたのに。

テクニックだけがついてこない。

 

まぁ今振り返ってみたら、こんな見方も浅いの一言に尽きるわけで。

速弾きもできたほうがいいかもしれないけれど、ギターの魅力や役割はそこだけではない。

リードギターのフレーズを速く弾く、なんてのはギターの役割の何十分の一かであって。

 

テクニックも大事だけれど、音楽をやっていくにはほかにも大事なことはたくさんある。

 

でも浅知恵の子供ですから(笑)

 

で。

速弾きをあきらめた僕はどこに向かったのか?

 

フフフ、次回へ続くです。


相模の風THEめをと ライブ情報

4月19日 金曜

大阪長居 DEPO

(音友 サザンハーモニーと対バン)

2000円+ドリンク

19時15分開演


4月20日 土曜 昼間

丹波篠山 とっておきの音楽祭

相模の風THEめをとは11時55分〜

田園交響ホール前 広場にて