サントレスSantresオフィシャルブログ 烏丸五条スペインバル 電話  075-351-2133 -8ページ目

就活で安全パイ以外を選ぶ人

いつも学生さんがアルバイトなので、彼らの就活の様子をみています。


時々色んな質問をしてみたり、逆に質問や相談される事もあります。


学生という立場で、これから世の中にどのようにアプローチすればよいかなんてイメージするのは難しいですし、企業に務めるならまだしも、全く何も前例も情報もない世界に飛び込める人はなかなかいません。



似顔絵一本で世の中に挑戦すると決意した若者がいます。


自分の人生で何を生業に生きていくか本気で悩み考え抜いた道だと思います。

応援したいと思います。

作家である彼女、人柄はとても謙虚でありながら周りの人をどんどん元気にする素晴らしいオーラがあり、とっても明るく人間的で感受性豊かな人物。

彼女が作る世界感がどれだけの人を魅了するのかとても楽しみです。


学生さんは企業に就職する人が大半です。売り手市場の学生さんは自分に有利な条件の会社を天秤にかけることもできるでしょう。しかし何もないところから自分にしか出来ないことを見つけた人は本当に強いですよ。

気になる建築物

お休みにちょうど内覧会の日程が合うので面白い建築物を観てきました。



よくある京都の長細い土地に、古い町家。


土地活用を考えたら取り壊して更地、ホテル用地、もしくはしばらくコインパーキングなど。


およそ古い建物を活かそうなんでもプランは皆無だと思います。


土地オーナーも活用方法が無いなら取り壊す以外に選択肢は少ないですが、この工法は元の建物を残したまま、坪あたりの建築には半分くらいに自由度の高いテナントスペースと人が集まる仕組みの提案がこれです。




鉄骨で古い建物を残したまま構造物を上部に組み上げ、外壁は造らず室内は海洋コンテナを収める事で沢山の空間を確保しています。

実は安い海洋コンテナだけを置くのであれば建築的に外壁とみなされないそうですが、鉄骨で囲われているので、いわば室内にコンテナを置いているだけという裏技。外壁を作らず室内空間を確保しているので当然建築費は非常に安い。

旧家は風雨もしのげてメンテナンスもしやすいのでローコストで町家を維持できます。




コンテナを配置して通路を複雑に重ねてちょっと迷路のようです。


既存の建物はリフォームされ勿論活用されます。

ここに沢山の入居者がはいり、入口にはカフェが設置されて沢山の人が集まれば、これまで取り壊されていた古い建物の利用が進むかもしれません。
オーナーも建築費費用も抑えられ回収も早く済む。こういうアイデアってどこから生まれるんだろう。既存のビジネスでも限界を突破する発想って素晴らしいです。刺激をもらいました。

ちょうどコンテナサイズの飲食店っていいなって思ってたので、夢が膨らみました。

一つの建物の中に沢山の飲食店があるって、例えば四富とか、リドみたいなもの法律上新たに作れないけど、これなら可能なんじゃ無いかと思えました。

建築家さんって凄いです。

魚屋繁礼建築研究所さんのお仕事です。

ちょっとびっくりしています。

月に一回スタッフ達と小さな勉強会をしています。

 
 
 
ミーティングの後に、毎月会社の経費で「理念と経営」という働く人向けの月刊誌を配っていて、面白いなと思う記事をピックアップしてそれぞれ好きに意見を書いてもらって、発表し合って質問したり簡単なディスカッションします。
 
 
目的は人前で話す練習、人の話を聴くことや同じ題材でも人によって感じ方、考え方が違うという事を実感してもらうなどです。
 
 
 
飲食店のスタッフの多くは、自分の職務が調理なら調理をすることだけ、サービスならサービスに関する事だけを追求しようとします。
 
例えば調理場のコックで人前でプレゼンするのは一握りのシェフであって世の中の殆どの調理人はひたすらキッチンで同じメンバーと働いています。話すことも話題も限定される事が多いです。
 
修行時代、その事に凄く危機感を感じていました。空き時間は料理の勉強。(昔は拘束時間も長く毎日クタクタになるまで働いていた)貴重な若い時代に様々な経験をする事、沢山のジャンルの人と交わる事が出来ない事に不安を感じていました。
 
 
 
なので、独立したいと思いながらも、何の自信も、知識も人脈もないまま、30歳を迎えていました。
 
 
 
もちろん誰もが独立する事が飲食で働く目的でないのは確かです、昔は全員独立したいもんだと思ってました、なんであんな搾取を耐えるか、それは独立のためな修行だからって思っていましたから。
 
 
今、何故そんな勉強会をするのか。何人かの社員さんを抱え、会社の成長の為にはスタッフの成長が必要だからでもありますが、根底には自分の修行時代に削り取られた大事な時間はとんでもない理不尽な事、自分のような人を作ってはいけないという思いから、何か少しでもお店の外へでることや、料理以外の勉強の環境を作ってあげたいと思っています。
 
 
 
前回の勉強会で、本を読みますかって質問したら、みんな読まない必要ないと返事が返ってきて、大変ショックを受けています。
 
ちなみに理由
 
「料理通信以外は読まない、必要と感じない。本を読んでそこから影響を受けたくないし、本から受けた影響で行動を変えるのはナンセンスだ。」
 
「昔は大学の授業で必要だから沢山読んだ、今はその引き出しから問題解決できるし、新たに本を読もうなんて思わないし、必要性も感じない。」
 
「雑誌はよく読む、雑誌は情報だから情報収集の為には読んでる」
 
「ふつうに読まない」
 
皆さんどう思われますか?
 
ちなみに毎月配っているのも本なんです。