Discostar★Love 4 #86A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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DiscostarLove 4

#86/Side-A





「大丈夫だよ、何でそうなんだよ、マロは・・・


アレだろ?元々甘え上手なキャラなんじゃねェの?」





それは、そうなんだけど・・・


でも、





「でも、しょぉちゃんも嬉しそうだった。」


「え?!」





だって、そうじゃん。


グイって肩を離してこっち見られても。



おれは真っ直ぐに翔ちゃんの顔を見れなくて、視線を外した。





「あぁ~、アレだ。ペットみたいな、さ。」





翔ちゃんが右手で頭の後ろをぼりぼり掻きながら言うからチラッと見てみたら、


目だけこっちを向いた翔ちゃんと視線が合った。




あ、って思った瞬間、


翔ちゃんがぎゅうって抱き締めてくれて。





「ゴメン!不安にさせたなら謝らせて?」





って。





「俺には、雅紀だけだよ?」





って。





「こうして、抱き締めたいって思うのも、キスしたいって思うのも、」





あぁ、翔ちゃんの気持ちが。


ギュってした腕から伝わってくる。



合わさった胸が


ほわぁって温(あった)かくなって、


翔ちゃんと体温が溶け合って同じになってく感じ。




チュ、って、


抱き締められたまま耳の後ろにキスされて




その場、で、


さっきより低くした声で、





「・・・食べちゃいたい、って思うのも。」





って囁かれた。





ゾワゾワ、って腰が疼いて



翔ちゃんの指に髪を梳かれて



肩を竦(すく)ませながら


フッって目を閉じた。




翔ちゃんのカラダが少し離れたから目を開けると、


翔ちゃんがまっすぐおれのこと見てきてて、


急に顔が熱くなって


目を逸らした。





「でも・・・、」





頭の上で翔ちゃんの声がして。





「・・・でも?」





でもなぁに?って思って、


翔ちゃんの次の言葉を待って視線を戻して見たら、


ちょっと恥ずかしそうにしながら





「俺だって、目の前でマロの心配されたりワチャワチャ楽しそうにされたら面白くねェよ?」





って、口をとがらせて言うから


すごく可愛くて。




ヤキモチ焼いてくれたんだって、


なんだか嬉しくなって。




胸の中がくすぐったい。





「くふふふっ!そっか、そうだよね、ごめんねしょぉちゃん、」





覗き込むように謝った。






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