阪神9300系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


場所は高速神戸駅。阪急と阪神の9000系列が並びました。実はきれいに並べて撮るのが割りと難しかったりします。なんせ両数がねぇ・・。これも阪急が先発だったので、発車のタイミングでうまく合わせて見たり。


さて今回紹介するのは2001年登場の阪神の9300系です。・・もう登場から20年以上も経っているのですねぇ。 直通特急運用時、山陽5000系列がクロスシートを装備しているのに対し、阪神車はロングシートで見劣りがしていたことから、混雑する両先頭車を除く中間車にクロスシートが装備されました。

 

登場当時、急行系車両では久々の塗装変更でしたが、このオレンジ・白・黒の塗装が某球団を思わせる色であったために、株主総会が紛糾したなんてのは今でも語り草(^^;; こんな状況でありながらも、8000系の更新車もこの塗装に変更されています。このようなことがあったので、近鉄直通用の1000系ではタイガースを思わせる塗装にしてみたそうですが、そうすると今度は某博多の鷹の球団を思わせるとケチが付いたそうな(^^;;


5550系と並びました。基本的に5500系の前面窓の下辺に丸みを持たせ、腰部に斜めに後退角を入れた形になりますね。雰囲気いかついです。

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運用は8000系と共通運用で、直通特急阪神特急急行などの急行系種別で使用されていますが、6両×3本しか存在しないので出会うのは少し難しいかも・・。


車内です。まずはロングシートから。基本的な設計思想は8000系後期車から変わっていませんが、茶系のモケットを採用して雰囲気を一新しています。このデザインは、後に1000系を除く急行系車両の統一デザインとして採用されることとなります。


ドアです。化粧板が貼られた両開き式です。そうそう、この系列ではクロスシートのシートピッチやドア横の立ち席スペースを確保するためにドア幅がやや狭くなっているそうです(それでも標準的な幅だそうですが‥)。


LED表示機は千鳥配置で設置されています。5500系と同様のものですが、直通特急に運用される関係上、マップは山陽の特急停車駅も載せてあります。マップは停車駅点灯式で、未停車駅が赤、次駅が赤で点灯、既停車駅が緑で点灯します。マップが場所を取っているせいか、LED表示が小さいです。


現在のドアです。点灯式マップは新線·新駅開業時の対応が難しいため、残念ながらLED表示機のみが残る結果となっています。ええ、ちょっとさみしいですね…。またドアの両端にイエローラインが入っています。

で、LED表示機が無い向かい側のドアには、阪神·山陽·近鉄奈良線の路線図が記載されています。直通先が増えると、旅客案内も大変ですね(苦笑)



車端部です。画像は優先座席です。仕切り扉は大型のものとなっております。持ち手は金属製の長いもので、かつての持ち手に比べると使用感は向上していますが、冬になると時たま静電気が流れる爆弾仕様です・・。


車椅子スペースを有する車端部です。また下に何か写っていますが気にしない(^^;;



最前部です。こちらも元町方の優先・・てか全部車端部は優先座席になってしまいました(苦笑) 実際、大阪梅田方の通常モケットも存在しますよ。前面展望のために窓も設置されていますが、心なし小さくなったように感じます。

座席です。8人掛け、5人掛け、3人掛けが存在します。バケットシートで、通常モケットは茶系、優先座席は灰系の色使いです。袖仕切りは肘掛をパイプが突き抜けたもので、9000系から採用されているものです。



車端部の優先座席です。座り心地は硬めです。8000系後期車で感じた包まれるような座り心地ではなく、ただ単に硬い・・。背ズリの手抜きが原因と思われ、画像で見ても幾分扁平になっているのが分ると思います。



車椅子スペースです。手すりが設置されているのみで、それ以外の設備は持ち合わせていません。

 

そして現在の様子。ベビーカーマークが追加されフリースペースと化しています。


続いてクロスシート車へと参ります。車端部ロングシートのセミクロス配置です。


天井です。座席部分には吊革は設置されず、ドア上とロングシート上のみの設置になっています。荷棚は長方形の棒を並べたものになっています。


窓です。心なし中央の窓が広めになっています。ですが新造車にも関わらず見事に窓割がバラバラです。どの座席に座ってもかならず柱が目に入ってきてしまうんですね。どうしてこんなことになってしまったのですか故武庫川車両…。


座席、こちらは転換クロスシートです。この肘掛は窓側にも設置されています。かつてはフルカバータイプでレザーのヘッドレストカバーが縫い付けてありましたが、現在は並行するJR西日本の223系や225系のような個別タイプのビニール製に交換されています。


座り心地はこちらもほぼクッション性の感じられず硬めで、やはり扁平な印象を受けました。



ドア横の固定クロスシートです。背面には立ち客のために握り棒が付いています。

 

転換する必要がないので背ズリは比較的自然な作りになっています。座るならこちらをオススメします。

 

さて、ここからは38年ぶりの阪神タイガース日本一を記念して副標シリーズへとまいりましょう。18年ぶりのセントラルリーグ優勝を決めた翌日より、特別副標を全列車に掲示して運転をしておりました。

 

そしてシーズン終了からクライマックスシリーズまでの長期ブランクも何のその、ファイナルステージをストレートで制して同じ関西に本拠地を置くオリックスバファローズとの日本シリーズ開催が決定し、これまた特別副標が入れられておりました。この史上二度目の関西ダービーは、お互いの本拠地を快速急行でダイレクトに結べることから「阪神なんば線シリーズ」とも言われましたね(笑)

 

その阪神なんば線シリーズは第7戦にまでもつれ込む熱戦となりましたが、阪神タイガースが38年ぶりの日本一となり幕を閉じました。そして、翌日より特別副標が入れられました。日本一、おめでとうございます。