北越急行HK100形100番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

かつて首都圏から北陸への速達ルートとして機能していた第三セクター、北越急行。在来線特急「はくたか」が廃止され普通列車だけとなり、車両も普通列車用のみが残されている状況です。

 

普通列車用のHK100形の内、唯一片運転台で2両編成を組んでいるのが100番台です。固定編成では無く、どちらかが検査入りした時は0番台と組んで運用されることもあるそうです。

 

前面は前照灯を追加し、少し引き締まった顔になりました。

 

元々北越急行保有の681系、「スノーラビット」に準じた塗装でしたが、十日町で開催される芸術祭開催に合わせて、「DAICHI号」としてラッピングが施されています。スノーラビット塗装は、一般仕様車を改造した「ゆめぞらⅡ」が引き継いでいます。それらを含めたイベント車は計4両、一部列車は長大トンネル内で天井に映像を上映する「ゆめぞら号」として運転されます。

 

車内です。イベント対応車は転換クロスシート、これは地方ローカル線ではよくある構図ですね。先述の通り、北越急行にはオマケがありますが(笑)

 

ドアです。新規建設路線のため、ステップは有りません。新潟地区って、古くから115系も走っており電車のステップレス化は都市圏以外でも進んでる地域ですよね。

 

ドアは半自動扱い、内側に開閉両方、外側に開けるのボタンが設置されています。

 

加えて、この車両は窓が付いた仕切りを設けたデッキ付き車両となっています。仕切り扉は取材時は開きっぱなしとなっていました。

 

車端部です。こちらも仕切り扉が開いたままでセットされています。妻窓付きで、新潟地区では珍しいような気がします。なお「ゆめぞら」運用でも、ここだけは通常通り照明が点灯しています。吊革はありませんが、握り棒が天井に付いています。名古屋市営地下鉄みたいですね。

 

最前面です。一応半室構造ですが、かねてより車掌台側に仕切りがあるので、先頭になると運賃箱を持ってきて完全に仕切ります。また現在では透明なシートもあるので、後ろ側でも立ち入りにくい雰囲気があります。

 

運賃表示機はLCDディスプレイ化されています。列車が直通する関係で、えちごトキめき鉄道新井駅からの運賃も表示されます。

 

天井です。スクリーンとしても使うことから冷房吹き出し口以外はスッキリしています。照明も間接照明、荷棚があるのは片側のみでもう片方にはプロジェクターが設置されています。

 

窓です。柱にもプロジェクター用と思われる機器が付いています。日除けはフリーストップタイプのロールカーテンを備えています。

 

座席です。ドア間は信越地区では数少ない転換クロスシートとなっています。

 

座面は転換方向にリンクするタイプです。やや柔らかめのクッションで、乗車時間は長くて80分程度、これ以上何を求める、と言ったところでしょうか。窓側に固定テーブルがありますが、背ズリがギリギリ当たらないくらいの絶妙な設計・・になっているのですが、ペットボトル等背の高いものを置くとちょっと危なっかしいです。

 

で、窓割はボックスシートの0番台と変わらないのでこんな修行席も。え、「どうせトンネルばっかだから変わらん」?理屈は分からなくは無いですが‥。

 

車端部のロングシートです。袖仕切りは寒風直撃を防止するためにアクリル板が付いています。どちらかと言えば奥の席の方が肘を逃せられるので楽だと思います。

 

車椅子スペース、消火器もここに収納されています。この固定用具、見慣れない形をしています。

 

デッキ側にあるごみ箱です。口は二つになっております。

 

その仕切りの窓にはゆめぞらのイラストが入っています。

 

車掌台側の仕切りの上にはパンフレットが置かれています。なお今回は「ゆめぞら」列車には残念ながら乗車出来ておりません。

 

駅にはポスターもありました。‥個人的には、やっぱりスノーラビット塗装がお気に入りです(笑)