急激に気温が下がり、冬の作業着を着る
学生が増えた今日このごろです。
風邪を引かないよう気をつけましょう!
国立清水海上技術短期大学校では
航海・機関実技という授業が週2回あり、
海上実習だけでは学ぶことのできない
技術を習得することができます。
今回はその中のクロスロープの授業を
ご紹介したいと思います!
クロスロープとは船舶の係留等に
使用されているものです。
船員になれば当たり前に扱う物なので
練習用のマイロープを製作します。
まずは1本の長いクロスロープを手分けして人数分に切断します。
1人1本貰ったら、両端から40cmの部分を
ニードル(太い針)に通したトゥワイン(蝋が塗られた糸)でほつれないように縫い、縫ったところから上を解いて伸ばします。
ほどいた時に現れたロープを構成していた束をストランドと言います。
同じ方向に向かっている2つのストランドをトゥワインで縫い合わせます。
合計8箇所、少し大変な数ですが
各々集中して取り組んでいます。
最後に縫い合わせたストランドを
蝋燭の火で溶着させます。
この時、固まったときの先の形が
横に広すぎたり丸すぎたりすると
後でロープに編み込む練習が出来なくなる
ので丁度良い形になるようにします。
これでロープは完成。
次にロープと、帽子の後ろに付ける
名札を作ります。
材料は白くて薄い革とトゥワインです。
革の上と下の端から1cmのところを折り、
折ったところを重ねてニードルで縫っていきます。薄いとは言えども材質が硬く、通すのにとても力が必要でした。
帽子の後ろはよく見られるところなので、
学生は綺麗に縫うことを意識して、集中して取り組んでいました。
名札完成。
実技の授業は頭で覚えるよりも体で覚える
ということが多いです。練習あるのみ!
船員になってから活かせるように
頑張っていきましょう!
記事:M 写真M