瀬戸内海の島に伯方島がある。現在、しまなみ海道経由で陸路を直行出来る。
大山祇神社のある大三島の隣りにあり、製塩で知られている。
島の名前、伯方島(はかたしま)の読みは、福岡県の博多の筥崎宮から673年に勧進された八幡神を祀ることが由来であるとか?しかし、当の筥崎宮は延喜21年(921年)6月21日に八幡神の託宣があり、筑前国穂波郡の大分宮を玄界灘に面した土地に移したのに始まる。延長元年(923年)に現在地に遷座したとある(wikiより)。すなわち、伯方島の八幡神社の由来が間違っていた!
大阪府和泉市(いずみ)に伯太(はかた)町があり、ここの地に伯太(はかた、博多)神社が鎮座している。この神社の創建が673年とあり、この神社から勧進されたとすると時期が完璧に一致する(参考)。また、実際の社殿の造営は1057年頃とのことで、この時期なら博多の筥崎宮との関係も成り立つ。神社の由来を考慮すると、九州の博多と大阪の伯太のつながりの根拠になろう!
参考
① 喜多浦八幡大神神社、今治市伯方町北浦2463
祭神
息長帯比賣命、品陀和気命、伊邪那岐命、伊邪那美命、少名毘古那命、天目一箇命
由来
社伝によると、白鳳2年(673)九州博多の筥崎宮より分霊勧請し、創建された。よってこの島を伯方島と名付くと伝えられている。また、康平~延久年間(1057~1075)に越智親経が伊予の国司源頼義の命に従い、越智磯麿が伯方上島の総社として北浦の地に社殿を建て、祭祀を行わしめたといわれる。