くまみことTOUGHの二次創作短編小説となります。
暴力、グロテスク、猟奇的な表現が含まれております。
ナツは肉食動物特有のタックルを熹一に仕掛ける。
普通の人間ならここで決着が着き、成す統べも無く、熊に生きたまま遊ばれながら喰されるのだ。
だが、灘・真・新影流当主である宮沢 熹一がそうなる筈がなく、逆にそのタックルを利用しナツの懐へ潜り込もうとする。
その時
ボッ ボッ ボッ
ナツは己の左腕でジャブ、右ストレート、地面ごと抉り出す左アッパーのパンチコンビネーションを繰り出した。
シュ シュ シュン
打撃、左アッパーの際に抉られてショットガンを撃った時の様に飛び散るセメントの破片を避ける為、ディフェンス技術であるスウェーやダッキング等に灘・真・新影流のエッセンスが取り込まれた防御法により、熹一はそのコンビネーションとセメントの散弾を躱す。
シュッ
バチッ!!
そこで隙が出来たナツの左脚、熊である故に短い脚の内側膝に、熹一は渾身の左下段廻し蹴りを見舞う。
その下段廻し蹴りは、鍛え上げられた格闘家が自らの脛で受け止めたとしても、その脛が粉砕に近い形で骨折する代物だった。
人間の脚の強度と比べ物にならない位の強度を誇る熊の脚でも、その蹴りは充分な威力を与え、激痛のシグナルがナツの脳に届く。
ボッ
タッ シュ
ゴッ!!
ナツは苦し紛れに右腕を振るうが、それより速く熹一が飛びながらの左掛け蹴りで、熊の急所の1つである鼻を蹴り抜く。
本能的にナツがグラついたところで、熹一はそのままナツの右腕に身体全体を使って捕らえた。
ここから、灘・真・新影流及びその前身の流派である“灘新影流”特有の逆技に入るつもりだった。
だが、ナツは途端に仰向けになる様に後方へ勢い良く反り始めた。
そして、レスリングや総合格闘技で言うところの、頭と脚を支点にしたブリッジの状態になる。
そこから間髪を入れずに、ナツはかなりの速度で後転をし始める。
あまりの速度に熹一も驚きを隠せなかったが、ナツの右腕をどうにか決めようとする。
しかし、このままでは熹一自身にセメント道で回り擦られてしまい余計なダメージを負う事になるので、決めようとしていたナツの右腕から身体を離し、受身を取りながら元の構えへと移行した。
ナツも後転を止めつつ元の構えへ戻る。
熹一は、ナツに語り掛けた。
熹一「お前、本当に面白いやん。熊がボクシングやレスリング等の人間が使う技を使うなんてな。
ただでさえ、人間より強い熊がそんなの使うのは、ムチャクチャ卑怯やんけ。」
熹一はそう言いつつも、顔には笑みが溢れていた。
そういう熹一に、ナツは哀しい声で語り掛けた。
ナツ「君は闘いが楽しいんだね…そんな君には解らないだろう。
何故、僕が“まち”を喰い殺さなければならない程の気持ちがッ!!
ガアアアアアアアっ!!」
語る途中から激昂をし始めたナツは、ソレを抑えきれずに、瞳から溢れんばかりの涙を溢しながら有らん限り叫んだ。
~雑記~
龍星の身長と言うか等身が低くなっているのは気のせいだろうか…
“くまみこ”のナツと“まち”はこんな感じです。
熊のナツと巫女の“まち”ちゃん。
どちらがとかは言わずもがな(笑)
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(アッキー)