こいさん。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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「こいさん」という言葉が出てくる古い歌謡曲を聴きました。新米の板前さんが「こいさん」にほのかな恋心を抱く…なかなか甘酸っぱい展開の歌詞にキュンとしましたよ。こいさん、というのは大阪市の船場の商人の間で使われていた専門用語で、商家の娘さんを指しています。次女や三女のお嬢さんをあらわすそうです。長女だと「いとさん」と呼ぶのだとか。小さいいとさん(妹)だから「こいとさん」が縮まり「こいさん」になった説が有力のようです。なかいとさん、こいこいさん、なかんちゃん等と呼ばれる場合もあるんだとか。どれも愛称として可愛らしい感じがしますよね。いとさんは「愛しい人」の略としても使われていると聞き、洒落てるなぁと思うのでした。歌の中でのこいさんは優しく、新米の板前さんを気遣っておりました。一緒に出掛けたりもしてるし…そりゃ惚れてしまう…。今も昔も新生活は期待と不安がありますから、そういう時に親身になってくれる人がいたら、クラッとくるのは時代関係なしですよね。
ちなみに「花魁」の語源も略語だったんじゃないかと知り、納得していました。吉原にいる女性の世話人や妹分にあたる見習いさんたちが「オイラんとこの姉さん」と言っているのが略されて「おいらん」になった説…これもしっくりくるなぁ、と。