小児や幼少期の場合は、まだ脳の発達が未完成なので治療効果もある事はある程度うなずけますが、一度成人してしまうと脳の発達は止まってしまうので、そこから改善する事は不可能であると考えられていました。
しかし、きちんと病態を把握しそれに応じた治療を行えばかなりの程度まで改善するのです。
今回は、当院に通院してくださっているADHDと診断された方が体験談を書いてくださいました。
「もう治らない』と諦めてしまっている方への大きな勇気を与えてくれる体験だと思います。私自身は決して発達障害の専門医でも何でもありません。ですから私が「治療効果があった」と言ってもあまり説得力がないかもしれませんが、患者さんご本人の体験は何者にも代え難い貴重なものであると思いここに掲載させて頂きます。
治療によって症状がかなり改善して来てからは、TOEICのスコアが何点に伸びたといつも得意げに話されていた事を思い出します。記憶力や集中力が改善するにつれて、私などよりはるかに良いスコアを取れるようになって来たのです。
小西先生のところでキレーション療法を行い、体の状態は以前とはくらべものにならないくらいよくなりました。まだ、完治したと言える状態ではではないですが、今も同じ症状で困っておられる人への応援の気持ちを込めて以下にこれまでの経緯について書かせて頂きます。
小西先生のところにくる前は、発達障害の薬を飲んでいました。私が大学生のとき、徐々に記憶力の低下を自覚し、新しい学問内容の吸収力に違和感を覚え、様々な本を読みあさった結果、ADHDという発達障害ではないかと思い、ADHDCを専門に扱う病院に通うことにしました。
薬物療法は副作用が強いということは友達の医師から聞いていたのですが、やはり治療したいと思い様々な薬を試しました。ベタナミン、ストラテラ、コンサータやリタリンといった薬などを試しました。ベタナミンやストラテラは私には全く症状の改善に役立ちませんでした。しかし、コンサータが処方解禁されたのを機に試してみると症状は劇的に改善しました。
このコンサータという薬の作用時間は約10時間といわれているのですが、私の場合腸内環境が悪かったためだと考えられますが薬が効きすぎて副作用で夜布団に入っても朝まで寝ることができないことも多かったです。コンサータは半年ほど服用しました。薬が効きすぎて夜寝ることができなくなるので、薬の作用はコンサータより強いですが作動時間は約4時間のリタリンに切り替えました。リタリンは3カ月ほど服薬しました。このコンサータやリタリンを合計9カ月服薬していく間に薬物耐性ができてしまったのかコンサータを服薬しはじめた頃よりも薬の効きは薄くなっていったのを自覚しました。
どうしようか考えているときに別の友達に、腸内環境を改善すれば脳の機能が向上するということを聞き、小西先生を紹介して頂きました。小西先生のところでは腸内環境を改善するためにカンジダ菌の除菌やサプリメント療法やキレーション療法を中心に行い記憶力の低下、慢性疲労や慢性的な痛みは改善していきました。
また、リタリンやコンサータは劇的に効果のある薬物なのですが、断薬するときは一気に断薬するのはよくないという話を聞いていました。しかし、小西統合医療内科で治療を受けて症状が改善するに連れて、徐々にこれらの薬の服薬量を減らしていくことが出来ました。薬を減らしても記憶力や集中力の低下が起こらなかったのがとても嬉しかったのを覚えています。
発達障害の症状があるという実感は長年あったのですが、どうすればいいかわからず長年苦しみました。小西先生のところに辿り着くのにも相当な長い年月がかかってしまったのですが、小西先生のところに辿り着いて小西統合医療内科で腸内環境を改善するための治療を受けてよかったと私は思っています。
小西先生、治療してくれてありがとう。